交換日記

青春・恋愛

交換日記
作品番号
1746186
最終更新
2025/03/10
総文字数
53,981
ページ数
31ページ
ステータス
未完結
いいね数
0
 榎真琴は、将来やりたいこともまだ定まっていない、高校二年生。
 それでも、部活には入らず、家の為に勉強だけは頑張っているような子だった。

 そんなある日のこと。
 ひょんなことから、時間を潰すために散歩していた校内で、使用禁止となっている筈のある教室が開いていることに気が付く。
 封鎖されていることに対し、幽霊だの事故だのという噂話を聞いたことはあったが、そんなことを信じてない真琴は、その教室の中で時間を潰すことに決める。
 やることもなく、気が付けば眠っていて目を覚ましたところ、閑散とした教室の中にポツリと置かれていた一冊のノートを見つける。
 表紙には『交換日記』とだけ小さく書かれていた。
 何だこれは――表紙を捲った1ページ目に、

『お友達になってくれませんか?』

 短く、それだけが書かれていた。
 真新しいノートに、友達を欲する旨の文言。
 まさか本当に幽霊か何かの仕業じゃないだろうなと、次の日、また次の日も、気になって教室へと通う。
 いつ行ってもその場にあるノートに真琴は、

『幽霊?』

 と、本当に気まぐれな気持ちで書いた。

 馬鹿馬鹿しい。
 そう思って帰った次の日、こんなこともこれで最後にしようと見に行ったそのノートの中には、これを拵えたであろう者と同じ筆跡で返信が書かれていて――

 どうして、その空き教室だったのか。
 どうして、素性の知れないその者は、友達を欲するのか。
 どうして、交換日記なのか。

 そもそも、その交換日記を置いた者は、一体誰なのか。

 それらの謎を追っていく内、真琴は自身の過去とも向き合うこととなって……。



 これは、たったのひと夏の、儚い思い出を抱き締める高校生のお話。
あらすじ
 ある日の放課後。
 榎真琴は、無人の教室に置かれていたノートを発見したことで、素性のしれない相手との交換日記を始めることになる。

 友達が欲しいけど、自分の教室に置いておく勇気はない。
 そんな相手のことを知って行く内に真琴は、次第に日記相手に惹かれてゆく。

 しかし、彼女が日記をしたがった本当の理由を知った時、真琴は、自身の過去とも向き合うこととなって……。

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