『まずは、謝罪をさせてください。

 先日は、避けるように帰ってしまい、申し訳ございませんでした。

 鍵をかけていたつもりがかかっておらず、それでもまさか、入って来るとも思わなかったもので、驚いてしまいました。ただ、字がとても綺麗でいらっしゃったので、まさか異性とは思わず。

 私、異性と、というより人と話すのがとても苦手で、そのせいで、目が合っただけ手身体が固まって、頭が真っ白になって、冷静ではいられなくなってしまうんです。

 とはいえ、そんなのは言い訳です。結果的に貴方を傷つけてしまったことに変わりはありません。

 本当に、申し訳ございませんでした。

 でも、この数週間、本当に友達が出来たみたいに、とても楽しかったです。とても、明るい日々でした。

 貴方は、日記じゃなくてただの会話だと仰られましたが、それだから嬉しかったです。

 日記を手に取ってくださったのが、貴方のような方で良かった。

 短い間ではございますが、ありがとうございました。

 惜しむことなんて、一つもありません』