次の日から、俺は毎日、最後の時間までいるようになった。
朝、先輩といつもの交差点で待ち合わせて、一緒に登校して、宿題をして、何でもない話に笑って、予定を立てて、一緒に下校をする日々。
数日経ったある日からは、先輩がお弁当を作って来てくれるようになった。
申し訳なさを覚える俺に、しかし先輩が「食べて欲しいの」と笑顔で返すものだから、それ以上は何も言わず、有難く受け取ることにした。
水族館、本屋、図書館、散歩――暑い暑い、日差しの厳しい季節の中、俺たちはやりたいことをやった。
先輩と一緒になって作った『やりたいことリスト』は、日々少しずつではあったものの、楽しい思い出として、一つ一つクリア出来ていた。
夏休みも残り数日――そんな頃になってやっと、俺も先輩のことを、名前で呼ぶようになった。
遅いよ、と悪戯っぽい笑みで言われて、我ながら感じる情けなさに笑った。
先輩後輩らしいちょっと遠い友達から、ようやく、もっと親しい友達になれた。
そんな気がした。
朝、先輩といつもの交差点で待ち合わせて、一緒に登校して、宿題をして、何でもない話に笑って、予定を立てて、一緒に下校をする日々。
数日経ったある日からは、先輩がお弁当を作って来てくれるようになった。
申し訳なさを覚える俺に、しかし先輩が「食べて欲しいの」と笑顔で返すものだから、それ以上は何も言わず、有難く受け取ることにした。
水族館、本屋、図書館、散歩――暑い暑い、日差しの厳しい季節の中、俺たちはやりたいことをやった。
先輩と一緒になって作った『やりたいことリスト』は、日々少しずつではあったものの、楽しい思い出として、一つ一つクリア出来ていた。
夏休みも残り数日――そんな頃になってやっと、俺も先輩のことを、名前で呼ぶようになった。
遅いよ、と悪戯っぽい笑みで言われて、我ながら感じる情けなさに笑った。
先輩後輩らしいちょっと遠い友達から、ようやく、もっと親しい友達になれた。
そんな気がした。



