奴隷拷問が趣味の公爵令嬢を殺ってしまったので変身魔法で成りすますことにしました

異世界ファンタジー

ひじり/著
奴隷拷問が趣味の公爵令嬢を殺ってしまったので変身魔法で成りすますことにしました
作品番号
1732742
最終更新
2024/08/26
総文字数
128,145
ページ数
66ページ
ステータス
完結
いいね数
2
ランクイン履歴

異世界ファンタジー49位(2024/09/02)

恋愛ファンタジー35位(2024/09/02)

ランクイン履歴

異世界ファンタジー49位(2024/09/02)

恋愛ファンタジー35位(2024/09/02)

 目が覚めたら牢獄の中にいた。どうやら姉二人と一緒にスリをして捕まってしまったらしい。しかしおかしい。スリをした覚えはないし、ましてや一人っ子だ。姉二人とやらはどこからどう見ても外人だし、あたしは生まれも育ちも日本だ。

「まあ、可哀そうに……こんなところに閉じ込められて、怖かったでしょう?」

 状況が飲み込めない中、ようやく見覚えのある女性が近づいてきた。でも待って、この女性って確か、あたしの好きなVRMMO【ラビリンス】に出てくる公爵令嬢のレミーゼ・ローテルハルクだったはず。
 だとすれば、マズイ……これは非常にマズイ。

「ふふ、怯えなくてもいいの。あたしがここから出してあげるから、ねっ?」

 レミーゼの表の顔は【聖女】様。
 でも裏の顔は……奴隷を痛めつけるのが趣味の、通称【拷問令嬢】だ。

 連れてこられた拷問部屋で、あたしはレミーゼを殺した。これは不慮の事故だ。あたしの意志でやったことじゃない。でも、初めて人を殺してしまった。
 騒ぎを聞きつけたのか、屋敷の外で待機していた護衛が中に入ってくる。
 どうすればいい? どうすればこの状況を乗り切ることができる?

「……もう、これしかない。あたしが……あたしがレミーゼになって誤魔化すしか……!」

 死体を放置したまま、変身魔法を唱える。すると姿形がレミーゼそっくりに変化した。

「演じるのよ……あたしが、拷問令嬢レミーゼ・ローテルハルクを……!」

目次

この作品のレビュー

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品の感想ノート

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

この作品には、まだ投票されていません。

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop