
- 作品番号
- 1788623
- 最終更新
- 2026/08/26
- 総文字数
- 86,079
- ページ数
- 40ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 82
- ランクイン履歴
-
総合24位(2026/09/05)
青春・恋愛5位(2026/09/04)
青春2位(2026/09/04)
十七歳の私たちは、もう一度「自分」を探し始める。
——十七歳のあなたは、どんな自分を選びますか?
- あらすじ
- 母の理想を演じ続け、自分の気持ちを押し殺して生きる高校三年生・旭川瑠夏。
春休み、学校の音楽室から飛び降りようとした彼女を救ったのは、天才ピアニスト・風間晴政だった。昼休みを共に過ごすうち、少しずつ心を通わせていく二人。しかし、高校最後の梅雨、風間は事故で左手に麻痺を負い、人生そのものだったピアノを失ってしまう。
夢を失った少年と、自分を失った少女。
これは、二人が自分だけの明日を見つける青春物語
この作品の感想ノート
とても繊細な心理描写で、思わず一気に読み込んでしまいました。
瑠夏と晴政の関係性も、晴政の事故によって一時はどうなるかと思いましたが、いい子の殻を破って、自分の本当の気持ちと向き合えた瑠夏が、瑠夏の本当の願いとして晴政に寄り添っていく姿が印象的でした。瑠夏の成長を後押しした佳奈の存在が、瑠夏にとってはものすごく大きいと思います。私もこんな友だち欲しいと読みながら思いました。
お互いが単なる救済ではなく、本音をぶつけ合っても離れていかない経験が、双方の信頼関係を築くきっかけになっていったように思います。長年の癖や習慣、価値観を変えたり手放したりするのは簡単なことではないし、まして17歳の高校生がそれをするとなると、相当精神削られるだろうに……。母との確執も、瑠夏が友だちの支えがあって乗り越えた先で、真正面から向き合う姿にも成長を感じました。でも、瑠夏がいい子の殻を破ってもなお、誰かの支えになりたいと思う気持ちが一切ブレていないところは、もともと思いやり深い子だからなんだろうなとも思いました。だから、いい友だちにも恵まれるのでしょうね。
とても心温まる物語でした。二人の今後の展開も気になります。
これまで青春恋愛ものは避けてきたのですが、最後まで楽しく読ませていただきました。
瑠夏と風間くんの不器用な恋が癖になり、次どうなるんだろうとページをめくる手が止まりませんでした。家庭不和や事故など読者を飽きさせない工夫もよかったです。
作者様は心理描写がとても上手な方ですね。光る表現が散りばめられていて、作品にぐんと引き寄せられました。深いところまでなされていたり、身体を有効的に使っているシーンもあって、瑠夏がまるで自分の友人であるかのように親近感をもてました。
これは書くか迷ったのですが、最後に気になったところを書かせていただきます。
せっかく瑠夏の心情を掘り下げているのに、「焦燥感」「慈愛に満ちた」など使い古された表現で説明してしまうのはもったいないと思いました。作者様にしか書けない表現をもっと見たかったという気持ちでいっぱいです。
素敵な作品ありがとうございました。
読んでいてどこか懐かしい、けれど切ない、胸がキュッと締まる、そんな気持ちになりました。
初めの、風間君のピアノの『音』の表現が、短い文章でありながら、頭の中で流れるような表現がとても素敵だと思いました。
個人的にくまちゃん先生がお気に入りで、私が学生だった当時似たような先生がいて、その当時の事を思い出し、ホッコリしました。
物語の中で、くまちゃん先生の何気ない一言が風間君と瑠夏の架け橋になっているのもとても『教師』らしくていいと思いました。
家出少女さんが、この後佳奈の家でどんなお話をして。
心にどんな変化が訪れるのか、楽しみです。
月並な感想で申し訳ございませんが、応援しています。
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