青春・恋愛
完
千明 詩空/著

- 作品番号
- 1749853
- 最終更新
- 2025/05/04
- 総文字数
- 50,835
- ページ数
- 34ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 11
地味で目立たない、クラスの隅の存在・小野紬。
中学時代のある事件以来、自分の顔に強いコンプレックスを持つようになり、マスクを手放せなくなっていた。
誰にも本音を話せずに過ごしていたある日――
「お前、こんなとこで何してんの?」
放課後のコンビニで偶然出会ったのは、学年の人気者・桐ヶ谷晴。
学校では明るく軽やかな桐ヶ谷だけど、私服は黒パーカーにピアス、低めのテンションでまるで別人のような姿だった。
「これ、学校には内緒な。マスク、似合ってないし」
そう言って、紬のマスクに手をかけたその瞬間から、二人の秘密が始まる。
クラスでは距離のあるふたり。
けれど放課後の街角では、ふたりだけの名前で呼び合う。
地味な仮面の奥にある、まだ誰にも見せたことのない“本当の自分”と、
誰にでも明るいけど、自分の本音は隠している人気者。
秘密とギャップが交差する青春の中で、じわじわと、ふたりの距離は近づいていく――。
中学時代のある事件以来、自分の顔に強いコンプレックスを持つようになり、マスクを手放せなくなっていた。
誰にも本音を話せずに過ごしていたある日――
「お前、こんなとこで何してんの?」
放課後のコンビニで偶然出会ったのは、学年の人気者・桐ヶ谷晴。
学校では明るく軽やかな桐ヶ谷だけど、私服は黒パーカーにピアス、低めのテンションでまるで別人のような姿だった。
「これ、学校には内緒な。マスク、似合ってないし」
そう言って、紬のマスクに手をかけたその瞬間から、二人の秘密が始まる。
クラスでは距離のあるふたり。
けれど放課後の街角では、ふたりだけの名前で呼び合う。
地味な仮面の奥にある、まだ誰にも見せたことのない“本当の自分”と、
誰にでも明るいけど、自分の本音は隠している人気者。
秘密とギャップが交差する青春の中で、じわじわと、ふたりの距離は近づいていく――。
- あらすじ
- 地味で目立たない小野紬は、顔のコンプレックスからマスクが手放せない高校生。そんな彼が放課後に出会ったのは、学校で人気の爽やか男子・桐ヶ谷晴。だが私服の彼は、ピアスをつけた低テンションな“別人”だった――!?
秘密を共有したふたりはやがて惹かれ合い、マスクの奥に隠した本当の“好き”にたどり着く。
これは、ありのままの自分で恋を知る、静かでやさしい青春BL。
目次
-
- マスクの奥の僕
- ピアスとコンビニ
- 秘密のはじまり
- マスクを外す時間
- 名前で呼ぶ距離
- 閉じ込めた声がふるえる
- 晴れた日よりまぶしくて
- ふたり分の沈黙
- きみに会うたび、初恋みたいだ
- それでも、まだ隠してる
- マスク越しのキスよりも
- ふたり、まだ名もないままで
- あなたじゃなきゃ、触れられない
- それが“素顔”だとしても
- ふたりの距離、名前より近く
- きみの気持ちを、言葉にしないで
- 言えない想いを、抱きしめてくれた
- その一言を、まだ言えないから
- マスクを外すのは、僕自身のために
- 気づけば、視線が変わっていた
- 君を見ているのは、僕だけじゃない
- 触れたいのは、誰でもなく――君だけだった
- それでも、言葉がすれ違うとき
- 近づこうとして、かすかにすれ違った
- 見られてしまった
- 噂と告白
- 名前のあるふたりになった日
- 初デート
- 君の隣にいると、強くなれる気がした
- 誰かに聞かれることより、君に伝えられないことが怖かった
- 傷つけたくないのに、黙ることで傷つけてしまう
- 黙っていても、君のことばかり考えてた
- 初めて、君に全部伝えたいと思った
- マスクの下のキミは、誰よりも綺麗だった