異邦の王は風に立つ

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総合12位(2025/10/16)

異世界(総合)7位(2025/10/21)

ファンタジー33位(2025/10/11)

異世界ファンタジー

異邦の王は風に立つ
作品番号
1761923
最終更新
2025/10/22
総文字数
444,116
ページ数
61ページ
ステータス
完結
いいね数
181
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総合12位(2025/10/16)

異世界(総合)7位(2025/10/21)

ファンタジー33位(2025/10/11)

「四風十二国」――王の徳が国を潤し、王の驕りが国を腐らせる世界。
現代日本の高校二年生・水城遥は、学校帰りに不可思議な亀裂へ迷い込み、荒れ果てた大地に転落する。そこは白風国。王を失って久しく、飢饉と内乱に苦しむ国であった。

天の選定により、遥は否応なく「新たな王」として即位させられる。だが、民は異邦の少年を信じず、宰相・楓麟も冷徹に告げる。――「失敗すれば国は滅び、あなたも死ぬ」と。

隣国・紅月国の若き王・朱翔は武をもって白風国を併呑しようと虎視眈々と狙う。民の支持なき改革、飢える人々、迫る戦火。そして何より、遥自身の心の弱さ。「元の世界に帰りたい」という切実な願いが、彼を王から遠ざけていく。

それでも、寄り添う女剣士・藍珠の叱責や、民の小さな感謝の声に触れることで、遥は次第に「この世界で生きる意味」を見出していく。
――天はなぜ彼を選んだのか?
――徳とは何か? 王とは何者か?

少年は王として、人として、その問いに応えるため風に立つ。

主な登場人物

水城 遥(みずき はるか):高校二年生。天の選定により王に。強い正義感はあるが繊細で未熟。

楓麟(ふうりん):白風国の宰相。獣耳を持つ「風獣族」。冷徹で厳格、王を育てようとする。

藍珠(らんじゅ):元王家の剣士。民の出身。遥を試すように付き従う。

朱翔(しゅしょう):隣国の王。才覚あるが傲慢。遥の対になる存在。

世界観

四風十二国:四方の風を中心に十二の国が並立。

王は天に選ばれ、国と心身が連動する。王が病めば国も荒れる。

人外の補佐官(風獣族など)が統治を助ける。

異界と現実世界は「風門」でつながる。
あらすじ
現代日本の高校生・水城遥は、異界「四風十二国」の一角・白風国に召喚され、天の選定により王に任じられる。だが国土は荒廃し、民は王を信じていない。隣国の侵攻、宰相の冷酷な助言、そして「帰りたい」という自身の弱さ。彼は選ばれた理由を探りながら、王として国を治め、人として成長していく。

目次

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