青春・恋愛
完
木立花音/著
- 作品番号
- 1726713
- 最終更新
- 2024/11/15
- 総文字数
- 123,219
- ページ数
- 33ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 2
【その日、世界の命運が一人の少女の命に委ねられた】
哘乃蒼(さそうのあ)が死んだ。
自分をかばって彼女だけが死んでしまったことを、主人公である長濱立夏(ながはまりっか)はずっと後悔していた。
そんな立夏の前に、死んだはずの乃蒼が再び現れる。
死んだはずの乃蒼がなぜここにいるのかはわからず、また彼女も、なぜ自分がここにいるのかわからないのだという。乃蒼が死んだあの日から、彼女の記憶は飛んでいるらしい。
何か未練を残していることによって、乃蒼がここにやってきたのだとしたら、それを解消するべきなんじゃないのか。そう考えた立夏は、二人でかつて書いていた、未完成のままになっている小説を二人で完成させよう、と提案する。
小説の完成が間近に迫ったある夏の日。二人の元に木田(きだ)と名乗る女性がやってくる。
「哘乃蒼は生きている」と木田に告げられ、向かった先の病院で、二人は衝撃的な光景を目にする。
見えてきた世界の秘密。乃蒼の正体。
世界の命運か。それとも彼女の命か。
二人は、厳しい選択を迫られることになるのだった。
タイムリミットは、彼女の命日である十一月三日。
哘乃蒼(さそうのあ)が死んだ。
自分をかばって彼女だけが死んでしまったことを、主人公である長濱立夏(ながはまりっか)はずっと後悔していた。
そんな立夏の前に、死んだはずの乃蒼が再び現れる。
死んだはずの乃蒼がなぜここにいるのかはわからず、また彼女も、なぜ自分がここにいるのかわからないのだという。乃蒼が死んだあの日から、彼女の記憶は飛んでいるらしい。
何か未練を残していることによって、乃蒼がここにやってきたのだとしたら、それを解消するべきなんじゃないのか。そう考えた立夏は、二人でかつて書いていた、未完成のままになっている小説を二人で完成させよう、と提案する。
小説の完成が間近に迫ったある夏の日。二人の元に木田(きだ)と名乗る女性がやってくる。
「哘乃蒼は生きている」と木田に告げられ、向かった先の病院で、二人は衝撃的な光景を目にする。
見えてきた世界の秘密。乃蒼の正体。
世界の命運か。それとも彼女の命か。
二人は、厳しい選択を迫られることになるのだった。
タイムリミットは、彼女の命日である十一月三日。
この作品の感想ノート
面白い
読了後に出た、陳腐な単語しか脳裏にはよぎらなかった。
個人的感想で
文体が読みやすく、それでいて読みごたえが抜群だ。そうまるでコシ入った麺のような感覚。
そしてスパイスもいい。
一人称から語る物語は自分の青き頃を思い返すような、淡く、甘酸っぱい、そんな心を弾ませるような想いに浸してくれる。
舞台は初夏、それだけしか書かれてないのに、何故、この文章からは季節感を感じさせてくれるのだろう。まるで青春の夏休み前に立っているような不思議な錯覚を覚えてしまう。
気づいたら、ノベマ登録して、感想を書いてしまっているではないか。
普段は作品の感想を書くというのは、私はしない。お世辞を書くのに疲れたからである。
しかしこの名作には感想を書かずにはいられなかった。これは衝動だ。
面白いものは面白い。
揺るぎない事実だ。
素敵な読了感を味合わせて頂きありがとうございます。一人の読者として、この物語の次のページが待ち遠しいです。
白川 涼さん
2024/06/16 16:20
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