青春・恋愛
完

- 作品番号
- 1787650
- 最終更新
- 2026/08/30
- 総文字数
- 95,046
- ページ数
- 32ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 0
「好き」と言えなかったことはありますか。
ありがとう。
ごめんね。
会いたかった。
胸の中には確かにあるのに、声にしようとすると消えてしまう言葉があります。
だから望乃莉は、本に想いを挟みました。
付箋に書きました。
花びらを栞にしました。
惺もまた、受け取ることで少しずつ、自分の想いと向き合っていきます。
伝えたい想いは、どんな形でも育つ。
でも、大切な人には、いつか自分の言葉で届けたい。
灯凪町を舞台に描く、一年間の青春恋愛物語です。
ありがとう。
ごめんね。
会いたかった。
胸の中には確かにあるのに、声にしようとすると消えてしまう言葉があります。
だから望乃莉は、本に想いを挟みました。
付箋に書きました。
花びらを栞にしました。
惺もまた、受け取ることで少しずつ、自分の想いと向き合っていきます。
伝えたい想いは、どんな形でも育つ。
でも、大切な人には、いつか自分の言葉で届けたい。
灯凪町を舞台に描く、一年間の青春恋愛物語です。
- あらすじ
- 「声にできない想いを、君は何に託しますか。」
風に飛ばされた生徒手帳を拾った日から、坂本惺と夜久望乃莉の一年が動き始める。無口な望乃莉は、本を貸し、付箋を書き、花びらを栞に挟み、言葉にできない想いを託し続ける。惺もまた、その想いを受け取りながら、自分の気持ちと向き合っていく。春から冬へ。託し続けた想いは、やがてふたり自身の言葉になっていく。灯凪町を舞台に描く、青春恋愛小説。
目次
-
- 第一部 春、まだ名前のない栞 第一章 生徒手帳ひとつで、世界の向きが少し変わった。
- 第二章 小さな「ありがとう」が、放課後まで胸に残った。
- 第三章 遠い山が見える日に、君は少し泣いていた。
- 第三章 窓際で本を読む横顔に、春の光だけが触れていた。
- 第四章 落ちた花びらを拾う指先に、言えない願いが宿る。
- 第五章 同じ教室にいるのに、まだ遠い人だった。
- 第六章 図書室の沈黙は、言葉より近くなれる場所だった。
- 第七章 しおりを渡せないまま、桜だけが散っていく。
- 第八章 名前を呼ぶ練習を、心の中で何度もした。
- 第九章 偶然すれ違うたび、運命みたいに息を止めた。
- 第十章 春の終わり、彼女が初めてこちらから笑った。
- 第二部 夏、ページのあいだの熱 第一章 中庭の陽射しより、君の笑顔のほうがまぶしかった。
- 第二章 缶ジュース一本が、秘密みたいにうれしい。
- 第三章 他の誰かと話す君に、知らない感情が疼いた。
- 第四章 渡り廊下の沈黙だけが、本音を知っていた。
- 第五章 勉強を教えるふりで、同じノートをのぞき込む。
- 第六章 指先が触れて、夏が一度止まった。
- 第七章 君の好きな小説を読み始めた夜がある。
- 第八章 花火の音より大きく、胸は騒いでいた。
- 第九章 言えば壊れる気がして、笑ってごまかした。
- 第十章 しおりはまだ、鞄の奥で夏を越せずにいる。
- 第三部 冬、言葉になる屋上 第一章 白い息と一緒に、隠していた気持ちがこぼれた。
- 第二章 人の減った中庭で、君はやけに素直だった。
- 第三章 遠い山が見える日に、君は少し泣いていた。
- 第四章 守りたいものほど、うまく守れないと知った。
- 第五章 屋上の鍵は、今日だけやさしく開いた。
- 第六章 町の灯りが増えるほど、迷いは減っていく。
- 第七章 渡せなかったしおりを、ようやく取り出した。
- 第八章 「思い出してほしかった」それが最初の告白だった。
- 第九章 君は本を閉じて、まっすぐ俺を見た。
- 第十章 春に拾った花びらが、ふたりの未来を挟んでいた。
- エピローグ 望乃莉、しおりを開く夜
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