きみとぼくの、失われた時間

ヒューマンドラマ

きみとぼくの、失われた時間
書籍化原作
作品番号
653316
最終更新
2018/01/23
原題
15のチルド
総文字数
187,350
ページ数
288ページ
ステータス
完結
いいね数
27
【2016.5.28 文庫化:旧題『15のチルド』】
内容・キャラは大幅に変更
舞台は1996年⇒2011年から(30歳に会う君達から)
2006年⇒2016年へ(25歳に会う君達へ)
あらすじ
15歳の健は、失恋し、友達とは喧嘩、両親は離婚の危機…と自分の居場所を見失っていた。神社で眠りに堕ち、目覚めた時には10年後の世界にタイムスリップ。そこでフラれた彼女、親友、家族と再会するも、みんなそれぞれ新たな道を進んでいた。居心地のいい10年後の世界。でも、健はここは自分の居場所ではない、と気づき始め…。『今』を生きる大切さを教えてくれる、青春物語!

この作品のレビュー

★★★★★
投稿者:沖田 円さん
ネタバレ
15のチルド
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とある日、15歳の少年が失踪した。
その事件からはじまる物語。失踪した張本人である主人公の少年は、15年後の未来に、15歳のままで、再び姿を現した。

まったく現実にはありえない境遇に立たされている主人公ですが、彼に共感し共に悩むことができるのは、彼が15年後の未来まで抱えていったものがきっと誰しもに経験のあることだからだと思います。
まわりにまるで味方がいない。世界にたったひとりぼっち。一度でもそういう気持ちになったことがある人は、たぶん少なくないはず。

自分の経験に当てはめて思い返したりしました。すぐ側のあたりまえに気付けたから、今こうして自分がここにいるんだなあと。
改めて教えてもらいました。そしてまた次に落ち込んだときには、思い出して顔を上げて、そこに居た人たちに気付いて、ここに居る自分にも気付きたいです。

大切な思いが詰まった名作。ぜひご一読を。

2014/02/15 00:30
★★★★★
投稿者:夢朶雨さん
子供から大人へ
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15歳の主人公が、まさかまさかの15年後へトリップしてしまった?! 悩み多きお年頃、現実逃避だってするでしょう。したいでしょう。 でも実際そうやって現実逃避して、そうして嘆いて、そのあとをどうするかが大事なんです。 15っていうのは、子供から大人へと変わる大事な時期。それをどう過ごすのか。親友、家族、片恋相手。悩みがあったっていいんだ。 そうして、子供から大人になるものだから。そうして、心身共に成長していくものだから。 はっきり言います。泣きました。特別なようで特別でない、誰だって抱く感情に、嗚咽を漏らしそうになりながらも泣きました。 感動して涙を流したい方は、是非この作品を拝読してみては如何でしょうか。

15歳の主人公が、まさかまさかの15年後へトリップしてしまった?!

悩み多きお年頃、現実逃避だってするでしょう。したいでしょう。

でも実際そうやって現実逃避して、そうして嘆いて、そのあとをどうするかが大事なんです。

15っていうのは、子供から大人へと変わる大事な時期。それをどう過ごすのか。親友、家族、片恋相手。悩みがあったっていいんだ。

そうして、子供から大人になるものだから。そうして、心身共に成長していくものだから。


はっきり言います。泣きました。特別なようで特別でない、誰だって抱く感情に、嗚咽を漏らしそうになりながらも泣きました。

感動して涙を流したい方は、是非この作品を拝読してみては如何でしょうか。

2013/08/10 01:42
★★★★★
投稿者:実城玲彩菜さん
ネタバレ
タイムスリップという夢より大事なこと
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こんにちは、玲彩菜です。

タイムスリップ。そう聞くと、SFかなっと思ってしまう。この作品を読むと、いい意味でその概念を崩してくれる。

当たり前だと思ってた友情。喧嘩して終わりだと思った友情。でも、本物だったら温かい。恋だって。

15の姿で15年後にタイムスリップした健は、大切なことに気付いた。

タイムスリップでこんなに感銘するとは、うち自身思っていませんでした。
素敵な作品をありがとうございました。

2012/10/07 21:35

この作品のひとこと感想

すべての感想数:152

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