青春・恋愛
完
結城夢羽/著

- 作品番号
- 1746175
- 最終更新
- 2025/03/01
- 総文字数
- 85,453
- ページ数
- 89ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 2
「ねえ、君は今、どこに居場所がある?」
人付き合いが苦手で、いつもひとりぼっちだった廣瀬心和
誰とも深く関わらず、淡々と日々を過ごしていた彼女にとって、"居場所"という言葉はどこか遠いものだった
そんな彼女の前に現れたのは、明るくて人懐っこい少年、海藤帆向
「お前には、もっとたくさん友達ができるはず」
「ひとりじゃないって、気づいてほしいんだ」
そう言って彼は、強引なくらいに心和の世界に踏み込んできた
クラスメイトとの交流を促し、一緒に笑い合い、誰かといる楽しさを教えてくれた
彼と過ごすうちに、心和は初めて"ひとりじゃない"と感じるようになる
だけど、帆向には誰にも言えない秘密があった
彼の心臓は病に蝕まれ、余命はわずかしか残されていなかったのだ
「君が居場所をくれたから、今度は私が君の居場所になる」
限られた時間の中で、二人は支え合いながら過ごしていく
笑顔の裏に隠された切なさと、儚くも確かに輝く愛おしい日々
そして、残酷な運命が訪れる――
もし、大切な人との時間が限られていたら、あなたはどう過ごしますか?
これは"居場所"を求めた少女と、"限られた時間"を生きた少年が織りなす、「ひとつの出会いと別れの物語」。
心に静かに響く、切なくて温かい青春ストーリー
人付き合いが苦手で、いつもひとりぼっちだった廣瀬心和
誰とも深く関わらず、淡々と日々を過ごしていた彼女にとって、"居場所"という言葉はどこか遠いものだった
そんな彼女の前に現れたのは、明るくて人懐っこい少年、海藤帆向
「お前には、もっとたくさん友達ができるはず」
「ひとりじゃないって、気づいてほしいんだ」
そう言って彼は、強引なくらいに心和の世界に踏み込んできた
クラスメイトとの交流を促し、一緒に笑い合い、誰かといる楽しさを教えてくれた
彼と過ごすうちに、心和は初めて"ひとりじゃない"と感じるようになる
だけど、帆向には誰にも言えない秘密があった
彼の心臓は病に蝕まれ、余命はわずかしか残されていなかったのだ
「君が居場所をくれたから、今度は私が君の居場所になる」
限られた時間の中で、二人は支え合いながら過ごしていく
笑顔の裏に隠された切なさと、儚くも確かに輝く愛おしい日々
そして、残酷な運命が訪れる――
もし、大切な人との時間が限られていたら、あなたはどう過ごしますか?
これは"居場所"を求めた少女と、"限られた時間"を生きた少年が織りなす、「ひとつの出会いと別れの物語」。
心に静かに響く、切なくて温かい青春ストーリー
- あらすじ
- 人付き合いが苦手な「廣瀬心和」は、ひとりぼっちの高校生活を送っていた
そんな彼女に手を差し伸べたのは、明るくて自由奔放な「海藤帆向」
彼の導きで心和は"居場所"を見つけ、少しずつ変わっていく
しかし、帆向の心臓は病に蝕まれ、残された時間はわずかだった――
「君が居場所をくれたから、今度は私が君の居場所になる」
限られた時間の中で支え合い、共に生きた二人の儚くも美しい物語
この作品の感想ノート
「君が居場所をくれたから」は、心に深く響く感動的な物語でした。
廣瀬心和と海藤帆向の関係が丁寧に描かれていて、二人が支え合いながら過ごす日々がとても尊く感じられました。
特に、海藤くんが心和に居場所を与えながらも、自身の病と向き合う姿は切なく、読んでいて胸が締めつけられました。
クライマックスのシーンは、まさに圧巻!
心和が自分の気持ちを伝え、海藤くんの最後の瞬間まで寄り添う場面は涙なしには読めませんでした。
作者の結城夢羽さんが、キャラクターの感情を丁寧に描きながら、読者の心に深い余韻を残す展開を作り上げていて、とても素晴らしいと思いました。
また、物語のテーマである「居場所と余命」という要素が、単なる悲劇ではなく、温かく優しいメッセージとして伝わってくる点も魅力的でした。
読後には、誰かと過ごす時間の大切さや、一緒にいることの意味を改めて考えさせられました。
全体的に、文章のリズムも良く、心情描写が秀逸だったので、読者の心にしっかりと訴えかける作品になっていたと思います。コンテストでの評価も期待できるのではないでしょうか?
白雪心さん
2025/03/01 21:02
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