年が明けたばかりの空気は、肌を刺すように冷たい
でも、その冷たさすら心地よく感じるほど、私は今、とても幸せだった
「うわ~、めっちゃ人いるじゃん!」
神社の鳥居をくぐった瞬間、花緋ちゃんが驚いたように声を上げた
「まあ、お正月だしね。みんな初詣に来るよね」
優鞠ちゃんが落ち着いた声で答える
「でも、こんなに賑やかなのもいいね」
純鈴ちゃんは楽しそうに周りを見渡していた
「人混み、ちょっと苦手かも……」
心寧ちゃんが小さく呟くと、叶翔くんが「じゃあ、俺が前に立って道作るよ」と笑いながら言った
「それなら俺も手伝う」
帆向くんもそう言って、私たちの前を歩き始める
「……あれ?」
私はふと気づいた
「どうしたの、心和?」
帆向くんが振り返る
「いや、なんか……こうしてみんなで初詣に来るの、すごく不思議な感じがするなって思って」
「確かに、こうやって全員でお正月を迎えるのは初めてかもね」
優鞠ちゃんが微笑んだ
「去年は別々に過ごしてたもんね。今年は、なんか特別な感じがする」
「そうだな」
帆向くんが静かに同意する
「……じゃあ、みんなでしっかりお参りしないとね!」
花緋ちゃんが拳を握ると、叶翔くんが「何をお願いするつもり?」と聞いた
「そりゃあ、もちろん——」
「ちょっと待って、それ言ったら叶わなくなるよ?」
純鈴ちゃんが慌てて制止する
「えっ、そうなの!? じゃあ秘密にしとく!」
花緋ちゃんは慌てて口をつぐんだ
「心和は、何をお願いするの?」
帆向くんが小声で聞いてくる
私は少し考えて——
「……みんながずっと笑っていられるように、かな」
「……そっか」
帆向くんは優しく微笑んだ
「俺も、同じようなことをお願いするつもり」
「ふふ、じゃあきっと叶うね」
そう言いながら、私は冷たい風の中でも確かに暖かさを感じていた
——みんなと一緒に迎える新年
この一年が、素敵なものになりますように
でも、その冷たさすら心地よく感じるほど、私は今、とても幸せだった
「うわ~、めっちゃ人いるじゃん!」
神社の鳥居をくぐった瞬間、花緋ちゃんが驚いたように声を上げた
「まあ、お正月だしね。みんな初詣に来るよね」
優鞠ちゃんが落ち着いた声で答える
「でも、こんなに賑やかなのもいいね」
純鈴ちゃんは楽しそうに周りを見渡していた
「人混み、ちょっと苦手かも……」
心寧ちゃんが小さく呟くと、叶翔くんが「じゃあ、俺が前に立って道作るよ」と笑いながら言った
「それなら俺も手伝う」
帆向くんもそう言って、私たちの前を歩き始める
「……あれ?」
私はふと気づいた
「どうしたの、心和?」
帆向くんが振り返る
「いや、なんか……こうしてみんなで初詣に来るの、すごく不思議な感じがするなって思って」
「確かに、こうやって全員でお正月を迎えるのは初めてかもね」
優鞠ちゃんが微笑んだ
「去年は別々に過ごしてたもんね。今年は、なんか特別な感じがする」
「そうだな」
帆向くんが静かに同意する
「……じゃあ、みんなでしっかりお参りしないとね!」
花緋ちゃんが拳を握ると、叶翔くんが「何をお願いするつもり?」と聞いた
「そりゃあ、もちろん——」
「ちょっと待って、それ言ったら叶わなくなるよ?」
純鈴ちゃんが慌てて制止する
「えっ、そうなの!? じゃあ秘密にしとく!」
花緋ちゃんは慌てて口をつぐんだ
「心和は、何をお願いするの?」
帆向くんが小声で聞いてくる
私は少し考えて——
「……みんながずっと笑っていられるように、かな」
「……そっか」
帆向くんは優しく微笑んだ
「俺も、同じようなことをお願いするつもり」
「ふふ、じゃあきっと叶うね」
そう言いながら、私は冷たい風の中でも確かに暖かさを感じていた
——みんなと一緒に迎える新年
この一年が、素敵なものになりますように



