ハッピーバッドエンド
ミステリー
0
あいあい/著
- 作品番号
- 1724006
- 最終更新
- 2024/05/15
- 総文字数
- 12,221
- ページ数
- 3ページ
- ステータス
- 未完結
- いいね数
- 0
- ランクイン履歴
-
ミステリー47位(2024/05/17)
- ランクイン履歴
-
ミステリー47位(2024/05/17)
*プロローグ
待て。待つんだ。行ってはいけない。
今行けばお前は─────……
扉を勢いよく開けて、廊下に飛び出す一人の少年。
上からは、天井を伝って屋上へ向かう重い足音が体から感じ取れる。
全身に脈立つ鼓動がどんどん速度を上げていく。走っているからでは無い。いや、正確には走っているのもあるだろうけど。
事の重大さを理解した脳から胸へ、渦を巻くようにドス黒い不安、恐怖、後悔、焦り。
全てがごちゃまぜになった、表しようのない感情が胸を占領する。
良く考えればわかったことじゃないか。
『アスファルトでね・・・」
『違う……、私じゃない……』
『これって、この前見た───と同じ……ッ』
『こっちに来て───…』
『俺は……お前を信じるぞ』
『生きる道を選んで、何が悪い!!』
『因縁をこじつけるなよ、どうせお前なんだろう?!』
全ての発言と行動、偶然が結びついた最悪な結末。そんな想像を絶する最終回が頭を過ぎる。
最悪な結末を迎える前に、止めなければ。
手遅れになる前に────……ッ。
* * *
『大切な友達を守りたい。……あの時、守れなかった自分が憎い。……だから、俺は決めたんだ。絶対に大切なものは手放さない。絶対この手で守ってみせる。』
* * *
お前はそんな事を僕に教えてくれたな。そうだよ。僕だって、やっと見つけたこの幸せを……
手放す訳にはいかないんだよ─────…!!
待て。待つんだ。行ってはいけない。
今行けばお前は─────……
扉を勢いよく開けて、廊下に飛び出す一人の少年。
上からは、天井を伝って屋上へ向かう重い足音が体から感じ取れる。
全身に脈立つ鼓動がどんどん速度を上げていく。走っているからでは無い。いや、正確には走っているのもあるだろうけど。
事の重大さを理解した脳から胸へ、渦を巻くようにドス黒い不安、恐怖、後悔、焦り。
全てがごちゃまぜになった、表しようのない感情が胸を占領する。
良く考えればわかったことじゃないか。
『アスファルトでね・・・」
『違う……、私じゃない……』
『これって、この前見た───と同じ……ッ』
『こっちに来て───…』
『俺は……お前を信じるぞ』
『生きる道を選んで、何が悪い!!』
『因縁をこじつけるなよ、どうせお前なんだろう?!』
全ての発言と行動、偶然が結びついた最悪な結末。そんな想像を絶する最終回が頭を過ぎる。
最悪な結末を迎える前に、止めなければ。
手遅れになる前に────……ッ。
* * *
『大切な友達を守りたい。……あの時、守れなかった自分が憎い。……だから、俺は決めたんだ。絶対に大切なものは手放さない。絶対この手で守ってみせる。』
* * *
お前はそんな事を僕に教えてくれたな。そうだよ。僕だって、やっと見つけたこの幸せを……
手放す訳にはいかないんだよ─────…!!
- あらすじ
- 過去未解決事件の再実行に囚われた10人の学園生徒。
恵舞を含めた生徒達10人は騙し合い、騙され合いの歪なゲームを通して、絆と醜い裏切りが今、巻き起こる。
一人一人が胸の奥に閉まったモノが解き放たれる時。
……─────事件解決の鍵が明かされる。
《ルール説明》
プレイヤーの勝利条件:マーダーを処刑する。
マーダーの勝利条件:プレイヤー全員を殺す。
【悪魔のゲームをお楽しみ下さいませ。】
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