- ランクイン履歴
-
総合30位(2025/09/22)
異世界(総合)9位(2025/09/21)
ファンタジー9位(2025/09/21)
異世界(恋愛)4位(2025/10/16)
異世界ファンタジー
完
しげみちみり/著

- 作品番号
- 1760973
- 最終更新
- 2025/09/15
- 総文字数
- 51,969
- ページ数
- 24ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 223
- ランクイン履歴
-
総合30位(2025/09/22)
異世界(総合)9位(2025/09/21)
ファンタジー9位(2025/09/21)
異世界(恋愛)4位(2025/10/16)
「お前の薬は毒だ」——婚約破棄と共に断罪され、王都を追われた公爵令嬢アメリア。頼れるのは、母が遺した崩れかけの薬草園だけ。雨を集め、土を起こし、薄荷の芽を守ることからの再起。彼女の武器は、奇跡ではなく“記録”と“公開”。広場での公開実験、壁に貼る回復曲線、増えていく署名。「匂い」で人を酔わせる“聖女の涙”と、粗悪な蒸留で作られた“聖水”の正体が、少しずつ暴かれてゆく。
温室は放火で灰に——それでも灰から活性炭を作って解毒へ転じる執念。旅芸人は情報の翼となり、寡黙な鉱夫ハルトは彼女の土台となる。板挟みの王太子ダリオも、やがて彼女の“論理”に膝を折る。王城での公開審理では、偽封印、護符の構造、利権の矢印を帆布に描き出し、個人を晒し者にするのではなく、仕組みを作り替える提案で会場をひっくり返す。
彼女が選ぶ“ざまあ”は、転落ショーじゃない。祈祷師は衛生補助員に、商会は救済基金へ、王都には“謝罪台”が立ち、訂正に資源が回る——暮らしが強くなる方向へ世界を少しずつ押し直すこと。恋だって、所有ではなく対等に。辺境で根を張る薬師と、隣に立つ男。風の通る温室で交わす合図は、指輪よりも共同の鍵。読後、胸に一本の風が通る“静かで痛快な”異世界恋愛×成り上がり×制度改革ファンタジー、開幕!
温室は放火で灰に——それでも灰から活性炭を作って解毒へ転じる執念。旅芸人は情報の翼となり、寡黙な鉱夫ハルトは彼女の土台となる。板挟みの王太子ダリオも、やがて彼女の“論理”に膝を折る。王城での公開審理では、偽封印、護符の構造、利権の矢印を帆布に描き出し、個人を晒し者にするのではなく、仕組みを作り替える提案で会場をひっくり返す。
彼女が選ぶ“ざまあ”は、転落ショーじゃない。祈祷師は衛生補助員に、商会は救済基金へ、王都には“謝罪台”が立ち、訂正に資源が回る——暮らしが強くなる方向へ世界を少しずつ押し直すこと。恋だって、所有ではなく対等に。辺境で根を張る薬師と、隣に立つ男。風の通る温室で交わす合図は、指輪よりも共同の鍵。読後、胸に一本の風が通る“静かで痛快な”異世界恋愛×成り上がり×制度改革ファンタジー、開幕!
- あらすじ
- 婚約破棄の夜、“毒婦”と断じられた令嬢アメリアは、母の遺したボロ温室を抱えて辺境へ。雨と泥から薬草を起こし、公開実験と署名で真実を可視化。聖女の涙は香りの罠、聖水は利権の水——燃やされた温室の灰から活性炭を生み、寡黙な鉱夫ハルトと共に王都の闇へ反撃。派手な断罪ではなく、暮らしを強くする“静かなざまあ”で世界を塗り替える。
目次
-
- 第1章 婚約破棄の夜、沈黙の薬壺
- 第2章 辺境マリクト、雨と泥と薄荷の匂い
- 第3章 灰火草の春、最初の信頼と最初の恨み
- 第4章 王都からの影、買収と誘いと新たな誓い
- 第5章 疫病の前兆、統計と涙の間で
- 第6章 偽証の糸口、聖女の涙に混じるもの
- 第7章 薬市(くすしいち)の誕生——辺境からの公開実験
- 第8章 聖水の正体——蒸留器とタールの影
- 第9章 王都からの圧力再来——査察官と最初の逮捕
- 第10章 温室襲撃——火と水の守り
- 第11章 凍てつく季節の医療行脚
- 第12章 王都の檻——エマからの密報
- 第13章 公開質問状の投函——署名二千
- 第14章 王都の市での小勝利——実験という舞台
- 第15章 逆告発——偽封印の職人を暴く
- 第16章 研究院の夜——ダリオの本心
- 第17章 大流行——聖水被害の爆発と“謝罪台”の灯
- 第18章 罪の所在——公開審理の舞台をつくる
- 第19章 聖女、舞台に立つ——涙の化学と救済の言葉
- 第20章 黒幕の名——財務卿と利権複合、そして代替案
- 第21章 王都の決断——王命と再婚約の是非
- 第22章 辺境に帰る理由——共同体の選択
- 第23章 静かな“ざまあ”——権勢の終わり、暮らしの始まり
- 第24章 薬草は風に揺れる——選ぶ愛、選ぶ仕事
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