歴史・時代
武無由乃/著
- 作品番号
- 1718763
- 最終更新
- 2024/05/12
- 総文字数
- 231,431
- ページ数
- 72ページ
- ステータス
- 未完結
- いいね数
- 0
「拙僧(おれ)を殺したければ――播摩の地へと来るがいい。拙僧(おれ)は人の世を壊す悪鬼羅刹であるぞ――」
――その日、そう言って蘆屋道満は、師である安倍晴明の下を去った。
時は平安時代、魑魅魍魎が跳梁跋扈する平安京において――、後の世に最強の陰陽師として名をのこす安倍晴明と、その好敵手であり悪の陰陽師とみなされる蘆屋道満は共にあって笑いあっていた。
彼らはお互いを師弟――、そして相棒として、平安の都の闇に巣食う悪しき妖魔――、そして陰謀に立ち向かっていく。
しかし――、平安京の闇は蘆屋道満の心を蝕み――、そして人への絶望をその心に満たしてゆく。
そして――、永遠と思われた絆は砕かれ――、一つであった道は分かたれる。
人の世の安寧を選んだ安倍晴明――。
迫害され――滅ぼされゆく妖魔を救うべく、魔道へと自ら進みゆく蘆屋道満。
――これは、そうして道を分かたれた二人の男が、いまだ笑いあい、――そして共にあった時代の物語。
――その日、そう言って蘆屋道満は、師である安倍晴明の下を去った。
時は平安時代、魑魅魍魎が跳梁跋扈する平安京において――、後の世に最強の陰陽師として名をのこす安倍晴明と、その好敵手であり悪の陰陽師とみなされる蘆屋道満は共にあって笑いあっていた。
彼らはお互いを師弟――、そして相棒として、平安の都の闇に巣食う悪しき妖魔――、そして陰謀に立ち向かっていく。
しかし――、平安京の闇は蘆屋道満の心を蝕み――、そして人への絶望をその心に満たしてゆく。
そして――、永遠と思われた絆は砕かれ――、一つであった道は分かたれる。
人の世の安寧を選んだ安倍晴明――。
迫害され――滅ぼされゆく妖魔を救うべく、魔道へと自ら進みゆく蘆屋道満。
――これは、そうして道を分かたれた二人の男が、いまだ笑いあい、――そして共にあった時代の物語。
- あらすじ
- 平安時代――、後に好敵手として語られる二人の陰陽師。――蘆屋道満と安倍晴明。
二人はお互いを相棒として、平安の都の闇に巣食う悪鬼――、そして陰謀に立ち向かっていく。
後にその絆が分かたれるとも知らず――。
目次
- 第一章 平安の守護者達
-
第二章 果てなき想い~道満、頼光四天王と相争う~
- 第十一話 道満は遥か師を想い、頼光四天王と相対する
- 第十二話 道満たちは霊山に至り、かの妖魔と対峙する
- 登場人物紹介その三
- 第十三話 頼光と四天王はかく戦い、妖魔の巧妙な罠に入る
- 第十四話 一同は迷いの森に捕らわれ、道満は妖魔の屋敷にたどり着く
- 第十五話 妖魔は姫の想いを知り、妖魔は初めての涙を流す
- 登場人物紹介その三の補足(※第十五話を読んだ後に見てください)
- 第十六話 道満はかの想いを信じ、そして頼光達と開戦する
- 第十七話 荒太郎は金剛の杖で迎え撃ち、道満はその真髄を見抜く
- 第十八話 金太郎は怒りに吠え、道満はそれを迎え撃つ
- 第十九話 森に剣線は奔り、その斬撃は道満を圧倒する
- 第二十話 源次は後悔の剣を振るい、今一度の敗北を得る
- 第二十一話 道満は季猛と対面し、頼光の心の奥を知る
- 第二十二話 季猛は道満の策略を見破り、道満はそのさらに上をゆく
- 第二十三話 妖魔は無限の大太刀を振るい、陰陽の魔眼はすべてを打ち砕く
- 第二十四話 最後の相対は始まり、道満の光陣は天地に輝く
- 第二十五話 道満は月夜に語り、そして妖魔はその想いに答える
-
第三章 燃える羅城門~友情~
- 第二十六話 晴明はかつての友を訪ね、博雅はいまわの際に娘を託す
- 第二十七話 晴明は博雅の託したものを探し、そして彼の想いの片鱗を見る
- 第二十八話 道満は梨花と邂逅し、静枝は闇に潜み闇を抱く
- 第二十九話 梨花と道満は静枝を探し、そして梨花は道満の心を知る
- 第三十話 晴明たちは静枝の行方を語り合い、闇は静枝の姿を見てほくそ笑む
- 第三十一話 陰謀の糸は紡がれ、都の闇はその片鱗を表す
- 第三十二話 幼馴染の心はすれ違い、そして羅城門は燃える
- 第三十三話 晴明は羅城門に暴風雨を呼び、道満は静枝を生かすべく戦う
- 第三十四話 幼馴染二人の心は繋がれ、しかし静枝は自らの憎悪の果てを見る
- 第三十五話 平安京の闇は残り、しかし晴明と道満は闇を晴らすことを誓う
- 登場人物紹介その四(次章予告版)
- 呪法奇伝ZERO呪法大全(主人公編)
-
第四章 影を祓う絆、そして亀裂の兆し――
- 第三十六話 晴明は理性を以て闇を追い、道満は激情を以て闇を奔る
- 第三十七話 梨花の秘密は暴かれ、道満は晴明を守るために影に消える
- 第三十八話 道満は激情に迷い、梨花は希望を以て叱咤する
- 第三十九話 道満と梨花は高倉と相対し、その果てなき狂気を知る
- 第四十話 道満と恒浩は月下に争い、牟妙法師はその顔を血に染め笑う
- 第四十一話 梨花は悪事の証を手に入れ、道満は絶命に向かって追い詰められる
- 第四十二話 満成は満顕に切られ、源満仲は友の策謀に笑う
- 第四十三話 月下に妖しき呪文は響き、死者の群れは宴を始める
- 第四十四話 死した剣士は黄泉返り、道満は絶望の中で命を懸ける
- 第四十五話 梨花は勇気をもって戦い、牟妙法師はその目的を明らかにする
- 第四十六話 全ての心は闇の糧となり、しかし晴明の叡智は闇を退ける
- 登場人物紹介その四の補足(※第四十六話を読んだ後に見てください)
- 第四十七話 夜明けに宴は終わり、真なる悪鬼はその名を得る
- 第四十八話 時は巡り、道満の心の影は燻る
- 登場人物紹介その五
- 幕間の章
-
第五章 紅蓮に染まる平安京~寛和の変、その兆し~
- 予告的登場人物紹介(+妖狐の階級解説)
- 第四十九話 兼家は玄狐を見て笑い、道満はその過酷な未来の片鱗を知る
- 第五十話 雅辰はその真の力を発揮し、道満はそれに一矢報いる
- 第五十一話 かくて焔病は始まり、平安京に地獄は広がる
- 第五十二話 帝の愛する女御は亡くなり、帝は絶望を得て出家を望む
- 第五十三話 兼家は影でほくそ笑み、しかしそれを真なる闇が嘲笑う
- 登場人物紹介その六(+関係者解説)
- 第五十四話 兼家は窮地に追い込まれ、道満達はその裏にある闇を暴き出す
- 第五十五話 道満は怨霊を追い詰め、今一度人々の正義を信じる
- 第五十六話 乾重延は愚かな恨みに囚われ、乱道法師はその裏でほくそ笑む
- 第五十七話 怨霊はその憎悪を解き放ち、道満は悪しき瘴気を封滅する
- 第五十八話 怨霊は消えず、しかし運命は未来へと繋がる
- 第六章 永祚の風、憎悪の病
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