●蘆屋道満の戦闘用呪法解説(第一章~第四章まで):
若い蘆屋道満は以下のような呪を駆使して戦っている。
たいていの呪が短縮系詠唱なのは、直接戦闘をメインとして活躍の場とする蘆屋道満ならではであろう。
無論、これ以外にも呪は習得しているが、直接戦闘へ最適化されている呪は以下のもののみである。
さらに、蘆屋道満は高度な錬丹術を習得しており、薬を扱うことにかけては師匠である安倍晴明を越えている。
★直視鳶目の法/呪文:なし
一般的な霊視覚法を拡張した特殊視覚。完全蘆屋道満オリジナル。
直視した目標の情報を、ハッキリとした感覚で術者に伝える。
★蘆屋九字/呪文:なし
基本的に反閇と共に使用される基本的強化呪法。九字で身を清めてその上で反閇を用いて自身の各種能力を強化する。
その効果によって蘆屋道満は達人に比肩する近接戦闘能力を獲得する。
★霊力手刀/呪文:なし
蘆屋道満が扱う近接攻撃呪。霊力の刃ではあるが”なまくら”であり主に敵に対し打撃を与えるものである。
最も、身体能力を強化しつつ扱う呪ゆえに、その打撃は大の大人を一撃で昏倒せしめる威力を持つ。
その他の特徴として――、幽体などの実体を持たぬ存在にも打撃を加えることが出来る。
★符術/呪文:急々如律令
最も基本的な呪法。符に異能を封じて”急々如律令”という呪で効果を開放する。
符をあらかじめ用意する必要があるが、霊力消費が少なく手軽でたいていの呪術師が扱える初心者向け呪法。
★真言呪/呪文:様々
戦闘用に最適化され印無用――、又は短縮形呪文で扱えるようにした真言呪。
それでも結印又は呪文のどちらかは必要であり、扱うには相手の動きを止めなければならない。
当然、そんな暇がない時は使用されず、それゆえにある意味希少である呪法。
★縛呪/呪文:疾く、又はオン
直接戦闘時の足止めに使用する呪法。自然物を利用する場合は呪は必要としない。
よく蘆屋道満が唱える「疾く」又は「オン」は正式な呪の代用であり、正確には長い呪を必要とする。
★式符/呪文:なし
ヒトガタの式符を用いてもう一人の自分自身を生み出す。
ヒトガタの身体能力は発動したその瞬間のものと同じになる(新たな呪は扱えない)。
ただし、これは符術の符を持たせて、カタパルトみたいに利用することもできる。
★六芒大呪/呪文:本文参照
蘆屋一族近代呪法の最高峰である『天羅荒神』やその発展形である『森羅万象』の基礎となった大呪法。
効果としては単純な身体超強化、潜在霊力の超増幅であり、それによって人を遥かに超えた超高速戦闘が可能になる。
ただ、この呪は未完成であり、後に生まれる二呪と違い、その使用の代償として自傷とともに寿命を削らねばならない。
●安倍晴明の戦闘用呪法解説:
安倍晴明は、基本的に直接戦闘を行う人ではない為、二十四体の式神を攻撃&防御手段として用いる。
近代における式神使役法のように術強化には用いられない(それは近代呪術で発展した技術)。要するに、戦闘面においては純粋な魔獣召喚士のような戦闘スタイルである。
これら以外にも直接戦闘で扱える呪はあるが、だいたいの場合は以下の式神を駆使して戦う。
★十二天将呪=天輪奉呪:
『騰虵』/呪文:火神凶将――巳の方角より来りて業火渦巻き――、すべからく灰となせ――【騰虵】!
炎に包まれ羽の生えた蛇。
安倍晴明最大の攻撃呪法。最強かつ大規模破壊の術ゆえに使いどころが難しい。
『朱雀』/呪文:火神凶将――午の方角より来りて焔舞い――、空を奔れ――【朱雀】!
四方神が一人。南を守護する。朱色の鳥の姿。本来は未来視(占術)で用いる式神。
火炎弾を周囲に召喚して目標を打ち据える。複数目標を狙える。
『六合』/呪文:木神吉将――卯の方角より来りて暴風を呼び――、押しとどめよ――【六合】!
目に悲しみをたたえた少女の姿。
雷を纏った竜巻を呼んで敵を包み、そのショックと風圧によって身動きを封じる。ダメージはない。
『勾陳』/呪文:土神凶将――辰の方角より来りてその剛腕を以て――、打ち据えよ――【勾陳】!
金色の蛇の姿。本来は複数の呪法具を精密制御するための式神。
単純な衝撃波弾によって敵を打ち据える。最も基本的遠距離攻撃呪法。
『青龍』/呪文:木神吉将――寅の方角より来りて風迅奔り――、断ち切れ――【青龍】!
四方神が一人。東を守護する。青い鱗の龍の姿。
正確無比で高速のかまいたちを呼んで切り裂く。比較的近接攻撃。
『貴人』/呪文:上神土神吉将――丑の方角より来りて神遊び――、凶事を避けよ――【貴人】
気品のある老人の姿。十二天将の主神で天乙貴人、天一神、天乙ともよばれる。
あらゆる災害・損害より身を護る防御系最強呪法。広域攻撃術が相手でも「なぜか」無事となる。
切り札であり事前準備の必要がある(一回使用ごとに準備が必要)。
『天后』/呪文:水神吉将――亥の方角より来りて水流れ――、押し流せ――【天后】!
十二単を着た姫の姿。
巨大な水流を生み出して目標を押し流す。広範囲妨害呪。
『大陰』/呪文:金神吉将――酉の方角より来りて神奔り――、打撃せよ――【大陰】!
優しげな老婆の姿。時には少女の姿をとる場合もある。
純粋な精神波弾を目標に打ち込んで精神の働きを妨害する。
『玄武』/呪文:水神凶将――子の方角より来りて呪詛となり――、死せよ――【玄武】!
四方神が一人。北を守護する。蛇の巻き付いた亀の姿。
術具等の呪的仕組みを始めとする、何かしら動くものを止める(死なせる)呪。生物などに関しては対象の抵抗を受ける(妖魔などが相手では高確率で抵抗される)。
『大裳』/呪文:土神吉将――未の方角より来りて鎧となり――、すべてより守れ――【大裳】!
恰幅のいい笑顔の武者。主に他の天将の威力弱化に同時召喚される。
あらゆる打撃斬撃を防ぐ霊力の鎧を術者に与える。対物理防御。
『白虎』/呪文:金神凶将――申の方角より来りて針となり――、刺し穿て――【白虎】!
四方神が一人。西を守護する。白い毛並みの虎。
最高速を誇る針弾を撃ちだす。それが命中すると身体動作に異常が起こる。
『天空』/呪文:土神凶将――戌の方角より来りて砂塵となり――、包み込め――【天空】!
髑髏の仮面をかぶった人物。
広域に広がる砂塵で目標の視覚を奪い――、さらに精神波によって『不信(誰の言葉も信じられなくなる)』の害を与える。
★十二月将呪=月明奉呪:
『徴明』/呪文:水神凶将――亥の方角より来りて水渦巻き――、押しとどめよ――【徴明】!
黒い龍麟を持つ巨大な猪。
足元に泥水を呼んでその流れで複数目標の歩みを止める。広範囲妨害呪。
『河魁』/呪文:土神凶将――戌の方角より来りて霧雲呼び――、幻惑せよ――【河魁】!
馬ほどもある、黒い龍角を持った犬。
幻惑する霧を呼んで複数目標を包み攻撃目標を見失わせる。広範囲妨害呪。
『従魁』/呪文:金神凶将――酉の方角より来りて神宿り――、天を舞え――【従魁】!
人間ほどもある、黒い龍角と赤いトサカの鳥。
単純な空中飛行呪。でも空を飛ぶ呪法は、この時代ではかなり珍しく使い手もほぼいない為、かなり強力である。
『傳送』/呪文:金神吉将――申の方角より来りて道を示し――、送り届けよ――【傳送】!
龍尾を持った人間ほどもある大猿。
行ったことのある場所に瞬間移動する。これも単純だが強力。防御にも応用できる。
『小吉』/呪文:土神吉将――未の方角より来りて神酒湧きて――、傷を癒せ――【小吉】!
龍尾を持つ羊。
あらゆる傷を癒す神酒を生み出す。呑む必要もなく触れれば癒える基本的治癒呪法。
『勝先』/呪文:火神吉将――午の方角より来りて焔呼び――、延焼せよ――【勝先】!
深紅の炎のような鬣をした龍角のある馬。
基本的な火呪から、異なる挙動を持つ火呪を生み出す攻撃呪法補助のための術。
かなり自由に変化させられるために使い勝手が良い。
『太一』/呪文:火神凶将――巳の方角より来りて陣描き――、封印せよ――【太一】!
龍角のある、人を一飲みできるほどの大きさの大蛇。
あらゆる異能を封じる防御小方陣を生み出す。封印された呪は保存され術者によって再起動が可能。主に防御として使用される。
『天罡』/呪文:土神凶将――辰の方角より来りて武器となり――、わが手にあれ――【天罡】!
全身に多くの傷を持つ黒い龍神。
術者自身の望むあらゆる武器(漆黒の武具)へと変じる。それは壊れることなく、さらに呪の触媒としても使用できる。
『大衝』/呪文:木神凶将――卯の方角より来りて雷となり――、空を裂け――【大衝】!
鋭い牙を持つ黒いうさぎ。
単純明快な雷系攻撃呪法。術者の手から一直線にまっすぐ雷の帯が目標まで伸びていく。複数を巻き込みやすいが避けられやすい。
『功曹』/呪文:木神吉将――寅の方角より来りて神降ろし――、神気を宿せ――【功曹】!
龍麟を持つ黒い虎。
あらゆる武器防具に強化能力を与える基本補助呪。武器ならば攻撃が、防具なら防御がアップ。さらに幽体に対する特効を得る。
『大吉』/呪文:土神吉将――丑の方角より来りて神呼びて――、理を開け――【大吉】!
龍麟を持った巨大な牛。
神仏の霊威を借りた呪を一時的に大幅強化する(当然、天将・月将の呪にも効果あり)。他人にも使用可能。
『神后』/呪文:水神吉将――子の方角より来りてわが身を喰らい――、群れと化せ――【神后】!
黒いネズミの群れ。
その身に受けたあらゆる攻撃を無効にする回避呪。一回の呪文詠唱で一回の緊急回避が可能になる。広範囲攻撃呪法には弱い。
★天妙五芒星結界/呪文:凶事を防げ――、バンウンタラクキリクアク――、ウン!
安倍晴明の基本的防御呪法。いわゆる五芒星障壁。最後に「ウン」と唱えて中点を打つ。
五芒星に込めた霊力によって、その防御能力は変化する。
★晴明九字/呪文:青龍、白虎、朱雀、玄武、勾陳、帝台、文王、三台、玉女
呪文が違う以外は蘆屋道満のものと全く同じ。
蘆屋道満が扱う九字を晴明流にアレンジして導入したものであり、本来は蘆屋道満(蘆屋氏)オリジナルの呪法である。
若い蘆屋道満は以下のような呪を駆使して戦っている。
たいていの呪が短縮系詠唱なのは、直接戦闘をメインとして活躍の場とする蘆屋道満ならではであろう。
無論、これ以外にも呪は習得しているが、直接戦闘へ最適化されている呪は以下のもののみである。
さらに、蘆屋道満は高度な錬丹術を習得しており、薬を扱うことにかけては師匠である安倍晴明を越えている。
★直視鳶目の法/呪文:なし
一般的な霊視覚法を拡張した特殊視覚。完全蘆屋道満オリジナル。
直視した目標の情報を、ハッキリとした感覚で術者に伝える。
★蘆屋九字/呪文:なし
基本的に反閇と共に使用される基本的強化呪法。九字で身を清めてその上で反閇を用いて自身の各種能力を強化する。
その効果によって蘆屋道満は達人に比肩する近接戦闘能力を獲得する。
★霊力手刀/呪文:なし
蘆屋道満が扱う近接攻撃呪。霊力の刃ではあるが”なまくら”であり主に敵に対し打撃を与えるものである。
最も、身体能力を強化しつつ扱う呪ゆえに、その打撃は大の大人を一撃で昏倒せしめる威力を持つ。
その他の特徴として――、幽体などの実体を持たぬ存在にも打撃を加えることが出来る。
★符術/呪文:急々如律令
最も基本的な呪法。符に異能を封じて”急々如律令”という呪で効果を開放する。
符をあらかじめ用意する必要があるが、霊力消費が少なく手軽でたいていの呪術師が扱える初心者向け呪法。
★真言呪/呪文:様々
戦闘用に最適化され印無用――、又は短縮形呪文で扱えるようにした真言呪。
それでも結印又は呪文のどちらかは必要であり、扱うには相手の動きを止めなければならない。
当然、そんな暇がない時は使用されず、それゆえにある意味希少である呪法。
★縛呪/呪文:疾く、又はオン
直接戦闘時の足止めに使用する呪法。自然物を利用する場合は呪は必要としない。
よく蘆屋道満が唱える「疾く」又は「オン」は正式な呪の代用であり、正確には長い呪を必要とする。
★式符/呪文:なし
ヒトガタの式符を用いてもう一人の自分自身を生み出す。
ヒトガタの身体能力は発動したその瞬間のものと同じになる(新たな呪は扱えない)。
ただし、これは符術の符を持たせて、カタパルトみたいに利用することもできる。
★六芒大呪/呪文:本文参照
蘆屋一族近代呪法の最高峰である『天羅荒神』やその発展形である『森羅万象』の基礎となった大呪法。
効果としては単純な身体超強化、潜在霊力の超増幅であり、それによって人を遥かに超えた超高速戦闘が可能になる。
ただ、この呪は未完成であり、後に生まれる二呪と違い、その使用の代償として自傷とともに寿命を削らねばならない。
●安倍晴明の戦闘用呪法解説:
安倍晴明は、基本的に直接戦闘を行う人ではない為、二十四体の式神を攻撃&防御手段として用いる。
近代における式神使役法のように術強化には用いられない(それは近代呪術で発展した技術)。要するに、戦闘面においては純粋な魔獣召喚士のような戦闘スタイルである。
これら以外にも直接戦闘で扱える呪はあるが、だいたいの場合は以下の式神を駆使して戦う。
★十二天将呪=天輪奉呪:
『騰虵』/呪文:火神凶将――巳の方角より来りて業火渦巻き――、すべからく灰となせ――【騰虵】!
炎に包まれ羽の生えた蛇。
安倍晴明最大の攻撃呪法。最強かつ大規模破壊の術ゆえに使いどころが難しい。
『朱雀』/呪文:火神凶将――午の方角より来りて焔舞い――、空を奔れ――【朱雀】!
四方神が一人。南を守護する。朱色の鳥の姿。本来は未来視(占術)で用いる式神。
火炎弾を周囲に召喚して目標を打ち据える。複数目標を狙える。
『六合』/呪文:木神吉将――卯の方角より来りて暴風を呼び――、押しとどめよ――【六合】!
目に悲しみをたたえた少女の姿。
雷を纏った竜巻を呼んで敵を包み、そのショックと風圧によって身動きを封じる。ダメージはない。
『勾陳』/呪文:土神凶将――辰の方角より来りてその剛腕を以て――、打ち据えよ――【勾陳】!
金色の蛇の姿。本来は複数の呪法具を精密制御するための式神。
単純な衝撃波弾によって敵を打ち据える。最も基本的遠距離攻撃呪法。
『青龍』/呪文:木神吉将――寅の方角より来りて風迅奔り――、断ち切れ――【青龍】!
四方神が一人。東を守護する。青い鱗の龍の姿。
正確無比で高速のかまいたちを呼んで切り裂く。比較的近接攻撃。
『貴人』/呪文:上神土神吉将――丑の方角より来りて神遊び――、凶事を避けよ――【貴人】
気品のある老人の姿。十二天将の主神で天乙貴人、天一神、天乙ともよばれる。
あらゆる災害・損害より身を護る防御系最強呪法。広域攻撃術が相手でも「なぜか」無事となる。
切り札であり事前準備の必要がある(一回使用ごとに準備が必要)。
『天后』/呪文:水神吉将――亥の方角より来りて水流れ――、押し流せ――【天后】!
十二単を着た姫の姿。
巨大な水流を生み出して目標を押し流す。広範囲妨害呪。
『大陰』/呪文:金神吉将――酉の方角より来りて神奔り――、打撃せよ――【大陰】!
優しげな老婆の姿。時には少女の姿をとる場合もある。
純粋な精神波弾を目標に打ち込んで精神の働きを妨害する。
『玄武』/呪文:水神凶将――子の方角より来りて呪詛となり――、死せよ――【玄武】!
四方神が一人。北を守護する。蛇の巻き付いた亀の姿。
術具等の呪的仕組みを始めとする、何かしら動くものを止める(死なせる)呪。生物などに関しては対象の抵抗を受ける(妖魔などが相手では高確率で抵抗される)。
『大裳』/呪文:土神吉将――未の方角より来りて鎧となり――、すべてより守れ――【大裳】!
恰幅のいい笑顔の武者。主に他の天将の威力弱化に同時召喚される。
あらゆる打撃斬撃を防ぐ霊力の鎧を術者に与える。対物理防御。
『白虎』/呪文:金神凶将――申の方角より来りて針となり――、刺し穿て――【白虎】!
四方神が一人。西を守護する。白い毛並みの虎。
最高速を誇る針弾を撃ちだす。それが命中すると身体動作に異常が起こる。
『天空』/呪文:土神凶将――戌の方角より来りて砂塵となり――、包み込め――【天空】!
髑髏の仮面をかぶった人物。
広域に広がる砂塵で目標の視覚を奪い――、さらに精神波によって『不信(誰の言葉も信じられなくなる)』の害を与える。
★十二月将呪=月明奉呪:
『徴明』/呪文:水神凶将――亥の方角より来りて水渦巻き――、押しとどめよ――【徴明】!
黒い龍麟を持つ巨大な猪。
足元に泥水を呼んでその流れで複数目標の歩みを止める。広範囲妨害呪。
『河魁』/呪文:土神凶将――戌の方角より来りて霧雲呼び――、幻惑せよ――【河魁】!
馬ほどもある、黒い龍角を持った犬。
幻惑する霧を呼んで複数目標を包み攻撃目標を見失わせる。広範囲妨害呪。
『従魁』/呪文:金神凶将――酉の方角より来りて神宿り――、天を舞え――【従魁】!
人間ほどもある、黒い龍角と赤いトサカの鳥。
単純な空中飛行呪。でも空を飛ぶ呪法は、この時代ではかなり珍しく使い手もほぼいない為、かなり強力である。
『傳送』/呪文:金神吉将――申の方角より来りて道を示し――、送り届けよ――【傳送】!
龍尾を持った人間ほどもある大猿。
行ったことのある場所に瞬間移動する。これも単純だが強力。防御にも応用できる。
『小吉』/呪文:土神吉将――未の方角より来りて神酒湧きて――、傷を癒せ――【小吉】!
龍尾を持つ羊。
あらゆる傷を癒す神酒を生み出す。呑む必要もなく触れれば癒える基本的治癒呪法。
『勝先』/呪文:火神吉将――午の方角より来りて焔呼び――、延焼せよ――【勝先】!
深紅の炎のような鬣をした龍角のある馬。
基本的な火呪から、異なる挙動を持つ火呪を生み出す攻撃呪法補助のための術。
かなり自由に変化させられるために使い勝手が良い。
『太一』/呪文:火神凶将――巳の方角より来りて陣描き――、封印せよ――【太一】!
龍角のある、人を一飲みできるほどの大きさの大蛇。
あらゆる異能を封じる防御小方陣を生み出す。封印された呪は保存され術者によって再起動が可能。主に防御として使用される。
『天罡』/呪文:土神凶将――辰の方角より来りて武器となり――、わが手にあれ――【天罡】!
全身に多くの傷を持つ黒い龍神。
術者自身の望むあらゆる武器(漆黒の武具)へと変じる。それは壊れることなく、さらに呪の触媒としても使用できる。
『大衝』/呪文:木神凶将――卯の方角より来りて雷となり――、空を裂け――【大衝】!
鋭い牙を持つ黒いうさぎ。
単純明快な雷系攻撃呪法。術者の手から一直線にまっすぐ雷の帯が目標まで伸びていく。複数を巻き込みやすいが避けられやすい。
『功曹』/呪文:木神吉将――寅の方角より来りて神降ろし――、神気を宿せ――【功曹】!
龍麟を持つ黒い虎。
あらゆる武器防具に強化能力を与える基本補助呪。武器ならば攻撃が、防具なら防御がアップ。さらに幽体に対する特効を得る。
『大吉』/呪文:土神吉将――丑の方角より来りて神呼びて――、理を開け――【大吉】!
龍麟を持った巨大な牛。
神仏の霊威を借りた呪を一時的に大幅強化する(当然、天将・月将の呪にも効果あり)。他人にも使用可能。
『神后』/呪文:水神吉将――子の方角より来りてわが身を喰らい――、群れと化せ――【神后】!
黒いネズミの群れ。
その身に受けたあらゆる攻撃を無効にする回避呪。一回の呪文詠唱で一回の緊急回避が可能になる。広範囲攻撃呪法には弱い。
★天妙五芒星結界/呪文:凶事を防げ――、バンウンタラクキリクアク――、ウン!
安倍晴明の基本的防御呪法。いわゆる五芒星障壁。最後に「ウン」と唱えて中点を打つ。
五芒星に込めた霊力によって、その防御能力は変化する。
★晴明九字/呪文:青龍、白虎、朱雀、玄武、勾陳、帝台、文王、三台、玉女
呪文が違う以外は蘆屋道満のものと全く同じ。
蘆屋道満が扱う九字を晴明流にアレンジして導入したものであり、本来は蘆屋道満(蘆屋氏)オリジナルの呪法である。