ドームの中では、僕らの恋も売り切れません。

青春・恋愛

ドームの中では、僕らの恋も売り切れません。
作品番号
1790318
最終更新
2026/08/31
総文字数
23,835
ページ数
16ページ
ステータス
未完結
いいね数
0
試合の日、たくさんの歓声に包まれるドーム。
けれど、観客が帰ったあとに残るのは、いつも同じ静かな夜だった。

そこで働くスタッフの樋口律と、売り子の安藤芽衣。
出会ったばかりの二人は、ただの仕事仲間だった。

明るく自由な芽衣に振り回されながら、律は彼女と過ごす何気ない時間を少しずつ大切に思うようになる。
休憩中の短い会話。
仕事帰りの道。
一緒に食べるごはん。
ふとした冗談と、言葉にできない沈黙。

特別な事件なんて、そう多くは起こらない。
それでも、人は誰かと毎日を重ねることで、少しずつ変わっていく。

笑ったり、すれ違ったり。
嫉妬したり、喧嘩したり。
そして、会えない時間に初めて気づく気持ちがある。

舞台は、福岡。
ドームを中心に、佐賀、長崎、熊本、大分へと広がる日々の中で、二人の距離も少しずつ近づいていく。

夢の中で見る、現実とは少し違うドーム。
終わらない試合終了のアナウンス。
誰もいない観客席。

それは、二人がまだ言葉にできない気持ちを映す、もうひとつの舞台。

仕事仲間から、話しやすい相手へ。
会えないと気になる相手へ。
そして、失いたくない相手へ。

試合が終わっても、また明日がやってくる。

大事件ではなく、何気ない毎日の積み重ねが、いつかかけがえのない恋になる。

これは、ドームの片隅で始まった、
「また明日」を重ねる二人の青春ラブコメディ。

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