名もなき剣に、雪が降る ― 沈黙の血脈.Another Story

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異世界(総合)6位(2025/10/22)

ファンタジー44位(2025/10/15)

異世界ファンタジー

名もなき剣に、雪が降る ― 沈黙の血脈.Another Story
作品番号
1762998
最終更新
2025/10/12
総文字数
108,079
ページ数
18ページ
ステータス
完結
いいね数
135
ランクイン履歴

総合30位(2025/10/19)

異世界(総合)6位(2025/10/22)

ファンタジー44位(2025/10/15)

 風が吹くたびに、誰かの名を思い出す。
 けれど――呼んではいけない。

 剣道場で無双と謳われた沖田静と矢野蓮。
 竹の音で心を交わした少年たちは、戦争という“理不尽な間合い”に引き裂かれていく。

 最初の赤紙は矢野に届く。
 「帰らなかったら、道具を全部捨ててくれ」
 静は万歳の声に混じれず、唇を噛む。
 そして数日後、今度は静にも赤紙が――。

 戦場。泥の匂い、鉄の響き、電報の一行。
 世界の音がすべて“無礼”に変わった。

 静かで、痛くて、美しい。
 あなたが最後のページを閉じたとき、
 風の音が、瓶のように小さく鳴る。

 ――『名を呼ぶな、風が泣く』
『沈黙の血脈』アナザーストーリー
 四章十六話。
 読後に、きっと息をつくことすら忘れる。
あらすじ
 剣でつながった二人の少年――沖田静と矢野蓮。
 戦火が彼らを引き裂き、名を呼ぶことすら許されない時代が訪れる。
 「帰らなかったら、道具を捨ててくれ」
 約束を胸に、静は祈りのように空へ飛ぶ。
 呼ばれない名、遺る風。
 ――静かな戦の果てに、たったひとつの“礼”が残る。

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