- 作品番号
- 1334019
- 最終更新
- 2016/09/16
- 総文字数
-
147,768
- ページ数
-
287ページ
- ステータス
-
完結
- いいね数
- 4
――この町が、すべてだった頃。
「好きな食べ物はそうめんです」
田舎育ちの単純少女 みどり
「山と田んぼと畑しかないな」
トーキョーからの転校生 柊
君と全速力で駆け抜けたあの夏は、
あたしにはきっと眩しすぎた。
「――大人に、なりたいなあ」
2011.07.11~2012.03.02
2016.09.15 加筆修正完了
この作品のレビュー
ネタバレ
全力できみと駆け抜けた、夏
夏の匂い。夏の風。夏の景色。夏にいた、君。
自然に囲まれてきらきらと輝くような中学生活を過ごしたみどちゃんたちがとてもうらやましい。せめて私もチャリ通を経験したかったなあ、なんて。それでも、気づけば彼らにとってかけがえのない“夏”を私も共にできたような、そんなしあわせな気分になりました。
大人になるまでの過程って、大人になってからの期間よりも全然短いです。だからこそ、その過程を大切に一日一日を過ごすべきだと思います。みどちゃんはきっと意識しないで大切に出来てるんだろうなあ。私には彼女がとても眩しくみえます。
大切なひとたちと全力で駆け抜けた夏は、きっと一生忘れられないものになる。大切で大切で、思い出にしたくないほどに。夏のあとには秋が来て季節はぐるぐる巡るから、大切なものもきっとセピアに褪せていってしまう。でも、だからこそ私は、大事だと思うものをずっと心に留めておきたいと思いました。
2016/12/21 14:49
この作品の感想ノート
この作品には、まだ投稿されていません。