土方最高でした。
たった25000文字であしらえた作品ですが、でも笑いあり、アクションあり、友情ありの読みごたえたっぷりのお話でした。
行き過ぎた人権尊重?のせいか、おおよそ天下泰平とは言い難い今の世の中ですが、だからこそ作中の土方のような生き方に牽かれるのかも知れません。筋の通らない事は言わない。行動には責任を持つ。私を押し止めて公(おおやけ)に尽くす。
うん、格好良い土方でした。
たった25000文字であしらえた作品ですが、でも笑いあり、アクションあり、友情ありの読みごたえたっぷりのお話でした。
行き過ぎた人権尊重?のせいか、おおよそ天下泰平とは言い難い今の世の中ですが、だからこそ作中の土方のような生き方に牽かれるのかも知れません。筋の通らない事は言わない。行動には責任を持つ。私を押し止めて公(おおやけ)に尽くす。
うん、格好良い土方でした。
2020/09/16 19:25
ヒューマンドラマ
46ページ
完 ・総文字数25,371
幸せの源はやはり食から
冒頭からの、失職をきっかけに自身の新しい価値観を見出だし、親の反対を押しきって新たな道を進み出す、詩織ちゃんが強くなっていく過程の所からすっかりお話に入り込んでいました。お店でおもてなしする来客の方々は誰しもが心に深刻な悩みを抱えている人ばかり。一方そんな彼等を迎える店主・雄也君の無口でぶっきらぼうな接客を眺めながら、言葉は要らない。気持ちはこの一皿あれば十分に伝わるから……そんな自信が、そして人間的な温かさが、文中に漂う湯気と一緒に伝わってくるようでした。心の籠った料理ってやはり良いですね。人を元気にしてくれます。
冒頭からの、失職をきっかけに自身の新しい価値観を見出だし、親の反対を押しきって新たな道を進み出す、詩織ちゃんが強くなっていく過程の所からすっかりお話に入り込んでいました。お店でおもてなしする来客の方々は誰しもが心に深刻な悩みを抱えている人ばかり。一方そんな彼等を迎える店主・雄也君の無口でぶっきらぼうな接客を眺めながら、言葉は要らない。気持ちはこの一皿あれば十分に伝わるから……そんな自信が、そして人間的な温かさが、文中に漂う湯気と一緒に伝わってくるようでした。心の籠った料理ってやはり良いですね。人を元気にしてくれます。
2018/01/25 15:25
ヒューマンドラマ
177ページ
完 ・総文字数140,103
まさに目の覚めるような作品。
作品を読み進めるとハッと気付かされます。それはまさに、誰しもがここまで歩んできた人生の中で唐突に目の当たりにしたり、または立ち往生したりして懸命に乗り越えてきた苦い経験。人はそれを糧にしていつしか本物の大人になっていくけれど、そんな過程をこの作品の中で見事に表現されていると思います。気付くとヒロインにすっかり自己投影している事受け合いです。素敵な作品でした。
作品を読み進めるとハッと気付かされます。それはまさに、誰しもがここまで歩んできた人生の中で唐突に目の当たりにしたり、または立ち往生したりして懸命に乗り越えてきた苦い経験。人はそれを糧にしていつしか本物の大人になっていくけれど、そんな過程をこの作品の中で見事に表現されていると思います。気付くとヒロインにすっかり自己投影している事受け合いです。素敵な作品でした。
2017/11/18 21:58
青春・恋愛
139ページ
完 ・総文字数96,894
なんてスマートな告白。まさに理想的。
理想と現実は違うとはよく言ったもので、作中のパターンがまさにそれ。理想の相手ををポテチのフレーバーに例える展開に思わず吹いちゃいましたが、でも確かに言われてみると個性的なのがいっぱいあります。ガツンとスパイスの効いたもの、ピリッと香辛料の効いたもの、ほんのり甘い香りが鼻腔に広がるタイプもあったりして。でもその中で、長く飽きの来ない理想のうすしおタイプを求めている時に『どう?のり塩も悪く無いだろ?』と諭すような展開に思わずエロキュンしました。恋愛に味覚を絡めるのは反則です。
理想と現実は違うとはよく言ったもので、作中のパターンがまさにそれ。理想の相手ををポテチのフレーバーに例える展開に思わず吹いちゃいましたが、でも確かに言われてみると個性的なのがいっぱいあります。ガツンとスパイスの効いたもの、ピリッと香辛料の効いたもの、ほんのり甘い香りが鼻腔に広がるタイプもあったりして。でもその中で、長く飽きの来ない理想のうすしおタイプを求めている時に『どう?のり塩も悪く無いだろ?』と諭すような展開に思わずエロキュンしました。恋愛に味覚を絡めるのは反則です。
2017/03/13 19:01
青春・恋愛
10ページ
完 ・総文字数5,277
なるほどねと思いました。
順序が少し変則ですが、お話の中盤辺りで筆者様が作品で意図しようとしてる事がどうしても知りたくなり、そこでキーワードを確認してすっきりしました。なるほどね、これぞ〇〇。
お話のラストで二人が食した禁断の果実。食べなくて済むなら本当は食べたく無いよね?(リアルな世界に置き換えて)と微笑ましく共感してみたり……
順序が少し変則ですが、お話の中盤辺りで筆者様が作品で意図しようとしてる事がどうしても知りたくなり、そこでキーワードを確認してすっきりしました。なるほどね、これぞ〇〇。
お話のラストで二人が食した禁断の果実。食べなくて済むなら本当は食べたく無いよね?(リアルな世界に置き換えて)と微笑ましく共感してみたり……
2016/04/29 19:23
青春・恋愛
17ページ
完 ・総文字数10,521
ネタバレ
自分が望む未来を勝ち取る為に。
至極個人的な事で恐縮ですが、どうしても気分が乗らない日、致し方無く会社をズル休みするにせよ、でもその後平穏な日常を過ごしたいのなら、迫りくる罪悪感を押して鼻声で連絡する義務が発生する。いわゆる逃げる為に頑張る。
一見簡単なようで、でもとても勇気のいる行為。
人の“頑張り″とは実に多種多様のようで、作中には対称的な二人の頑張り屋さんが登場します。読み進めると、自分がこれまで経験し、共感出来る事がいくつも出てくると思います。明るい未来を勝ち取る為、果敢に挑む二人と一匹の逃亡劇、是非ご覧下さい。
2016/01/28 21:18
青春・恋愛
87ページ
完 ・総文字数90,004
読み終えて胸が透くような作品でした
作中では、とある学校の中でのごく小さな世界で表現してますが、でも、これは僕たちの日常に溢れている解決がとても難しい問題。
人はとかく弱いものらしく、例えば人種が、社会的地位が、学歴が、勤務している会社が、住んでいる場所が、その佇まいが、身に付けている装飾品が、保有している車が……等々、少しでも他人との優越にすがっていないと、自身の存在を確認出来ないものらしい。
そんな閉塞的な世界で、自分の本音をさらけ出す勇気。泣きながらでも良い、怯えてたって震えてたって、逆に怒りのまま叫んだって良い。
志は各々違えども、心に秘めた何かを伝えたい者達が集う、小さな小さなクーデター。
これで何かが劇的に変わる訳では無い。ただ、そうする為に強くなる第一歩、明日をもっと良い日にする為の第一歩を歩む清々しさ、そんな事を作品を拝読しながら感じました。
いいよさん天晴れ。
作中では、とある学校の中でのごく小さな世界で表現してますが、でも、これは僕たちの日常に溢れている解決がとても難しい問題。
人はとかく弱いものらしく、例えば人種が、社会的地位が、学歴が、勤務している会社が、住んでいる場所が、その佇まいが、身に付けている装飾品が、保有している車が……等々、少しでも他人との優越にすがっていないと、自身の存在を確認出来ないものらしい。
そんな閉塞的な世界で、自分の本音をさらけ出す勇気。泣きながらでも良い、怯えてたって震えてたって、逆に怒りのまま叫んだって良い。
志は各々違えども、心に秘めた何かを伝えたい者達が集う、小さな小さなクーデター。
これで何かが劇的に変わる訳では無い。ただ、そうする為に強くなる第一歩、明日をもっと良い日にする為の第一歩を歩む清々しさ、そんな事を作品を拝読しながら感じました。
いいよさん天晴れ。
2015/10/02 21:46
青春・恋愛
151ページ
完 ・総文字数134,951
ネタバレ
久しぶりに青春・友情ジャンルの王道を……
片や本当の自分を偽りながら過ごす事に悩み日々辟易している美青年、片や夢半ばで自身の夢に躓き、ゆえに新しい一歩を踏み出せない、さ迷うヒロイン。
こんな二人がいつしか惹かれ合い、まるで探し求めていた1等星を見つけるように活路を見いだす……と聞けば格好良いけど、でもこの作品の凄さはそんな一言ではとても語れません。
二人の無垢さが、純情さが、表現が、切なさが、そして心の美しさが。本当に見所満載でした。もっと沢山の人に読んで欲しい作品です。
ぶっちゃけ言わせて貰うとキスシーン一つ無いのに、でも読後は、通常の恋愛小説の倍の高揚感が得られますよ☆
2014/10/08 20:49
青春・恋愛
175ページ
完 ・総文字数101,600
感動しました!
物語はヒロイン『夏海ちゃん』が自殺を試みるシーンから始まります。
自分は誰にも愛されていない
自分は誰からも必要とされていない。
読者の皆さんの心情は分かりませんが、僕はこの無気力な気持ちが分かります。
そして作品に出てくる一人の青年『朗くん』を通して命の尊さを学んでいく様子が涙を誘うのです。
筆者さまは、この作品に明確なメッセージなど無いとおっしゃってますが、とんでもない!
僕は作品を通して大切な事を教えられました。
絶対にいい作品です。是非貴方にも見て頂きたいです。
物語はヒロイン『夏海ちゃん』が自殺を試みるシーンから始まります。
自分は誰にも愛されていない
自分は誰からも必要とされていない。
読者の皆さんの心情は分かりませんが、僕はこの無気力な気持ちが分かります。
そして作品に出てくる一人の青年『朗くん』を通して命の尊さを学んでいく様子が涙を誘うのです。
筆者さまは、この作品に明確なメッセージなど無いとおっしゃってますが、とんでもない!
僕は作品を通して大切な事を教えられました。
絶対にいい作品です。是非貴方にも見て頂きたいです。
2010/09/04 08:12
青春・恋愛
290ページ
完 ・総文字数113,870