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櫻いいよ
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レビュー一覧
ネタバレ
優しいから切ない愛の物語
なんとなくサイトを眺めていたときにタイトルが気になり、表紙を見て、そしてページをめくり、一気に最後まで読んでしまいました。
すごく素敵なお話でした。
途中からこういうことかな、とは思いつつも、両親の思いは大人ならではの部分があり、同時に自分の両親のことを考えてしまい、そして、答えのない疑問を抱き続けるお父さんを読んでいて胸が苦しくなりました。
舞花の父親、そしてあおいくん、年齢の違う、けれど舞花を愛するふたり。それぞれの愛情の抱き方伝え方想い方が印象深く、素敵でした。
切ないお話でしたが、切ないのは愛おしいからなんだなあと……。
(あおいくんのお母さんがとても好きです)
本当に素敵なお話、ありがとうございました。
これからも応援しております。
2021/10/27 22:39
ヒューマンドラマ
125ページ
完 ・総文字数114,130
一夏の永遠
突然、命を失ってしまった友人。
大好きな友人だった。
そして彼女を愛した彼から笑顔が消えた。
そんな彼女と唯一つながれる主人公。どうか、どうか、彼に彼女の想いが、熱が、伝わりますように。
始めから最後までずっと胸が苦しかった。みんながみんな、ただ純粋でたったひとつの想いを抱いているだけなのに、それが満たされない切なさに、涙を堪えるのが大変なくらい。
けれど、それを乗り越えた先にある彼らと彼女の笑顔は、とても眩しく感じました。
短い一夏を、主人公は間違いなく、永遠に彩った。
みんながとても愛おしくてたまらない。
この作品を読めて良かったです。
突然、命を失ってしまった友人。
大好きな友人だった。
そして彼女を愛した彼から笑顔が消えた。
そんな彼女と唯一つながれる主人公。どうか、どうか、彼に彼女の想いが、熱が、伝わりますように。
始めから最後までずっと胸が苦しかった。みんながみんな、ただ純粋でたったひとつの想いを抱いているだけなのに、それが満たされない切なさに、涙を堪えるのが大変なくらい。
けれど、それを乗り越えた先にある彼らと彼女の笑顔は、とても眩しく感じました。
短い一夏を、主人公は間違いなく、永遠に彩った。
みんながとても愛おしくてたまらない。
この作品を読めて良かったです。
2015/11/11 00:16
青春・恋愛
202ページ
完 ・総文字数138,464
愛すべき、かつ憎き姉弟
しっかりもので、勉強のできる姉。小憎たらしいいまどきの弟。
毎日ケンカ。
だってテレビは好きなのが見たいし、リビングで落ち着きたいのに相手は邪魔だし。オムライスはケチャップライスがいいし、口は悪いし、手癖も足癖も悪いし。
思春期の男女で、年も近い、となればやっぱりどこも相手が鬱陶しかったり「弟じゃなくて兄がよかった」とか「姉よりもかわいい妹がよかった」なんて思ってしまうこともある。
それが嘘の気持ちじゃない。だけど、嫌いなわけじゃない。
喧嘩ばかりでも根っこの部分はしっかりつながってる。
「ケンカするほど仲がいい」
この言葉を二人に捧げたい。多分口にしたらふたりとも心底嫌そうな顔をするんだろう。それもまた二人の愛情表現。
家族、姉弟、そんな関係の複雑な、だけどとてもピュアな気持ちが真っ直ぐに描かれていました。
私もこんな弟ほしいなあ……。
しっかりもので、勉強のできる姉。小憎たらしいいまどきの弟。
毎日ケンカ。
だってテレビは好きなのが見たいし、リビングで落ち着きたいのに相手は邪魔だし。オムライスはケチャップライスがいいし、口は悪いし、手癖も足癖も悪いし。
思春期の男女で、年も近い、となればやっぱりどこも相手が鬱陶しかったり「弟じゃなくて兄がよかった」とか「姉よりもかわいい妹がよかった」なんて思ってしまうこともある。
それが嘘の気持ちじゃない。だけど、嫌いなわけじゃない。
喧嘩ばかりでも根っこの部分はしっかりつながってる。
「ケンカするほど仲がいい」
この言葉を二人に捧げたい。多分口にしたらふたりとも心底嫌そうな顔をするんだろう。それもまた二人の愛情表現。
家族、姉弟、そんな関係の複雑な、だけどとてもピュアな気持ちが真っ直ぐに描かれていました。
私もこんな弟ほしいなあ……。
2015/05/07 11:32
青春・恋愛
201ページ
完 ・総文字数128,365
無数の星が示すもの
とある事情で、夢を諦めた主人公。
世界の広がりを感じたあの瞬間。キラキラ輝いていたあの日々。
失って、くすんだ空の中で必死に踏ん張っていた。
あの時自分は輝いていたのを、知っている。誰かの目に、映っていたことも、知っている。だからこそ、隠れていたかった。輝くその世界では、今の自分は惨めに思えるから。
なにかを見つけることは、とても難しい。けれど、間違いなく主人公はそれを手にしていた。だから、余計に失ったとき、もうなにも得られないんだと、知ってしまっている。
それでも、見つけることはできるんだと、教えてくれる人がいた。手放したものもあるけれど、だから、見つけられたものもある。
彼の示すその先には、無数の星がある。それをみつけることは、いつだって誰だって出来るんだと、読んでいる私にも、教えてくれました。
とある事情で、夢を諦めた主人公。
世界の広がりを感じたあの瞬間。キラキラ輝いていたあの日々。
失って、くすんだ空の中で必死に踏ん張っていた。
あの時自分は輝いていたのを、知っている。誰かの目に、映っていたことも、知っている。だからこそ、隠れていたかった。輝くその世界では、今の自分は惨めに思えるから。
なにかを見つけることは、とても難しい。けれど、間違いなく主人公はそれを手にしていた。だから、余計に失ったとき、もうなにも得られないんだと、知ってしまっている。
それでも、見つけることはできるんだと、教えてくれる人がいた。手放したものもあるけれど、だから、見つけられたものもある。
彼の示すその先には、無数の星がある。それをみつけることは、いつだって誰だって出来るんだと、読んでいる私にも、教えてくれました。
2015/02/21 18:25
青春・恋愛
175ページ
完 ・総文字数101,600
なんどでも、はじめよう
世界はなんて醜いんだろう。
世界はなんて綺麗なんだろう。
そんな正反対の思いを抱くふたりが出会い、ふたりの世界が少し、変わる。変わっていく。
散りばめられた素敵な言葉たちは、読んでいると私にもそっと寄り添ってくれるような安心感と暖かさがありました。
記憶をなくすのはとても、とても、さみしい。けれど、そばにいる、かわりに覚えていてくれる。かわりに記憶をつなげてくれる。そんな人がいる。
それはなんて幸せなことなんだろう。
何度だってはじめればいい。
何度だって、出会ってみせる。
彼女のその強さに、勇気をもらえました。
どうかこのふたりが、これからも、一瞬の記憶をつなげていてくれますように。
友人の「一度しか経験できない初めましてを何度もできる」その言葉がとても心に残りました。
世界はなんて醜いんだろう。
世界はなんて綺麗なんだろう。
そんな正反対の思いを抱くふたりが出会い、ふたりの世界が少し、変わる。変わっていく。
散りばめられた素敵な言葉たちは、読んでいると私にもそっと寄り添ってくれるような安心感と暖かさがありました。
記憶をなくすのはとても、とても、さみしい。けれど、そばにいる、かわりに覚えていてくれる。かわりに記憶をつなげてくれる。そんな人がいる。
それはなんて幸せなことなんだろう。
何度だってはじめればいい。
何度だって、出会ってみせる。
彼女のその強さに、勇気をもらえました。
どうかこのふたりが、これからも、一瞬の記憶をつなげていてくれますように。
友人の「一度しか経験できない初めましてを何度もできる」その言葉がとても心に残りました。
2015/02/20 23:29
青春・恋愛
222ページ
完 ・総文字数140,650