黒猫とさよならの旅のレビュー一覧
単行本を買わせていただきました。 レビューとかみていいなと思い買ったのですが、主人公に共感できない、おどおどしてる感じが読んでいてむかつきました。 これからがんばってください。
面白かったです。 とても興味がわく本でした。 わたしが共感できるところが多々あり、主人公の気持ちがよくわかるなって思いました。頑張ったら疲れるだけでも頑張らないとなにも始まらない。 人間って大変ですね.*・゚ .゚・*.
このお話はとっても内容が深く、おかげで自分自身を見直すことができたと思います。 逃げ出したいときも、投げ出したいときも、一度そのものから離れてみればいいのだと私は感じました。 一度離れて、どこかでリスタートすればいい。 私はこの話からそう学べたと思います。 とてもメッセージ性が強く、ぜひ文庫本でも読んでみたいです!
もう頑張りたくないと思った。だから、逃げ出すことにした。黒猫と君と一緒に…。 頑張るってどういうことだろう。何を、どこまでしたら頑張ったって言ってもらえるんだろう。そもそも「頑張った」基準って何だろう…。読みながら色んなことを、茉莉と一緒に考えていました。 頑張ることに必死な茉莉と、頑張ることを諦めた壱。性格は対照的かもしれませんが、もう頑張らないと決めても、無意味だと言いながらも、結局頑張ってしまっているふたりは似ていて。一生懸命で真っ直ぐで素敵だと思いました。 いっそのこと忘れてしまいたいこと、頑張りすぎて逃げ出したくなることはあるけれど、それを忘れて生きていくなんて出来ない。 傷つきもがきながらも、人は誰しもなりたい自分に近付くために頑張っているんだと、自分も黒猫に教えてもらいました。 きみは、どうしたい? …答えはきっと決まっているね。 これから先、何度も読みたい一冊です。
もう子どもじゃないから色々悩んで、考えて。 でもまだ大人じゃないから、諦めきれず逃げられもしない。 もどかしさに思わず手を差し伸べてしまいたくなるような、傷付いた少女と少年。 それは誰しもたぶん、過去の自分の姿と重ねてしまう存在なのでしょう。 情けないくらいちっぽけで、未熟で、でも本当に本気で純粋だったあの頃の自分の分身が、ひとつひとつ確かなものを積み重ねるように自問自答して、爪先を前に向けて答えを見つけていく。 ……涙が出るほど切なく、胸苦しいほど懐かしく、声にならないほど愛しいです。 自転車から眺める原っぱの緑や、冷たい風を切る頬の赤い血色や、白い息が流れていく様が目に見えるような描写力。 そして淡々と隠し事も無く、胸が痛むほどひたすら正直で誠実な心理描写はもう、脱帽するしかありません! いいよさん、深く心に残る作品をありがとうございました。