目の覚めるような赤だったのレビュー一覧
5.0
世界の中心を失った真香と、その中心だった迅。
そんな2人に誰かが与えた、大切な人との最後の夏の物語。
かけがえのない時間を過ごすと決めた田舎町。
そこで出会ったトシさんと勘太郎と、真香達は穏やかな日々を送ります。
でも、少しずつ別れの時は近づいて。
それを感じるたび、真香と一緒になって切なくなりました。
誰かに寄りかかって生きるのではなく、自分の足で立って、歩いていけ。
迅の想いは、真香にも、読んでいた私の心にも届きました。
そして、別れを受け入れ、自ら立って歩んでいくことを決めた真香は、強い。迅のためでない夢を、着実に叶えていくのだと思います。
不器用に、懸命に。
最後の夏を駆け抜けた2人が、読み終えた今、ものすごく愛おしいです。
“目の覚めるような赤だった”
そのタイトルに込められた意味を、奇跡を、是非読んで見届けてください。
たぶん、この作者さんを好きな読者は、大勢いらっしゃると思います。 私もその一人。砂川さん独特のユーモア満載の恋愛ものも大好きですが、テーマは重くても、救いが必ずあるこの作品のようなお話が、特に好きです。 ヒロインの成長、暖かく見守る周囲の人々。自分もそこに混じりたいといつも思います。 そして、その情景が目の前に生き生きと現れる、「色」。 今回のメインは「赤」でしたが、次回の作品ではどんな色がどんな風に見られるのでしょうか。 そんなところも、砂川さんの作品の楽しみなところです。 レビューって、あまり書いたことがないので、何を書けばいいのか… 感想になってしまいすみません。 とにかくたくさんの人に読んでもらいたいなーと、思います!
たぶん、この作者さんを好きな読者は、大勢いらっしゃると思います。
私もその一人。砂川さん独特のユーモア満載の恋愛ものも大好きですが、テーマは重くても、救いが必ずあるこの作品のようなお話が、特に好きです。
ヒロインの成長、暖かく見守る周囲の人々。自分もそこに混じりたいといつも思います。
そして、その情景が目の前に生き生きと現れる、「色」。
今回のメインは「赤」でしたが、次回の作品ではどんな色がどんな風に見られるのでしょうか。
そんなところも、砂川さんの作品の楽しみなところです。
レビューって、あまり書いたことがないので、何を書けばいいのか…
感想になってしまいすみません。
とにかくたくさんの人に読んでもらいたいなーと、思います!
作品を読み進めるとハッと気付かされます。それはまさに、誰しもがここまで歩んできた人生の中で唐突に目の当たりにしたり、または立ち往生したりして懸命に乗り越えてきた苦い経験。人はそれを糧にしていつしか本物の大人になっていくけれど、そんな過程をこの作品の中で見事に表現されていると思います。気付くとヒロインにすっかり自己投影している事受け合いです。素敵な作品でした。
作品を読み進めるとハッと気付かされます。それはまさに、誰しもがここまで歩んできた人生の中で唐突に目の当たりにしたり、または立ち往生したりして懸命に乗り越えてきた苦い経験。人はそれを糧にしていつしか本物の大人になっていくけれど、そんな過程をこの作品の中で見事に表現されていると思います。気付くとヒロインにすっかり自己投影している事受け合いです。素敵な作品でした。