この作品のレビュー

そして思い出せ あの頃の色を きっと誰にもある 真っ直ぐな色を 今ならきっと 名のない色に 名をつけられるはずだから

『我々は、反乱軍である』 『仲間よ、戦士よ、集結せよ』 ──その日、"私の日常"にピキリとヒビが入った。 ------ 学校という狭い世界の中に存在するヒエラルキー。 その最下層にいる人々が立ち上がったことから、物語は始まる。 集まった戦士たちは、主人公をはじめヒエラルキーの位置も抱えている事情も様々な面々。 そして彼らの声を、想いを、作者さんはとても瑞々しく、痛痛しいくらいリアルに表現しています。 『だから、お願い』 『耳を傾けて、声を聞いて』 『──私も、叫ぶから』 読んだ後、明日はもっと、人にやさしくできる気がする。 もっと素直に、いろいろな人の声を聴ける気がする。 単なる青春群像劇の枠に収まらない。今まさに学生の人はもちろん大人の心にも響く、不器用なクーデターのお話です。 ぜひ、ご一読を。
この作品の感想ノート
初めまして。私は19歳の大学生です。
秘色色クーデターを読了させて頂きました。素敵な作品ありがとうございます。
この作品を読んで、ほんとにたくさんの心に刺さる言葉がたくさんあったのですが、特に大和君のお父さんの今は鈍感になるのはもったいないという言葉はグッときました。この言葉には、これから社会に出て社会の渦に巻き込まれる、巻き込まれていくことに慣れなければならない、だから、その前にその渦に立ち向かうこともしてみなさいと言うなんともリアルで、でも深い意味が込められているのではないかと思いました。(私の勝手な解釈です、間違ってたらすみません…)
私はあと数年したら社会に出て、渦に巻き込まれなきゃいけない立場にいます。だからこそ、クーデターを起こした彼らのように、今しか出来ないことにチャレンジして伝えること、表現すること、挑戦することに全力で取り組みたいと思いました。
こんにちわ、はじめまして!
本当に面白かったです!!!
読んでいて、とーってもすっきりしました。私は中学生なのですが、とても共感できて胸にグサッとくるものがいくつもありました。主人公の不安な気持ちなどすっごく分かります。いっきに読んでしまったので読み終わってずっと余韻に浸ってます(笑)私は多分この物語の中でいうヒエラルキーの上の方にいると思います。でも、だからこそ人を馬鹿にするようなところをよく目にするし、主人公の中学時代と同じように友達に言ってしまいます。言ったあとで「言わない方が良かったかな」と思ってしまうことがありました。だけど、自分に自信を持っていようと思いました!私もこんなふうに強くなりたいです。。
>椎名レオンさま
こんにちは。
こちらの作品を読んでいただき、ステキなレビューまで本当に有難うございます。
教室の雰囲気って、本当にそこにいないとわからないものですよね。
多くの人が集まるからこそ、その中にいろんな感情が入り交ざっているのかなあと思ったりします。
実際に行動に移せる時点で彼らは少し強いのかもしれません。だからこそ、一歩を踏み出せて、次の一歩も踏み出せるのかもしれない。けれど、人に感化されて踏み出せるのも、強さになるのかなあと思ったりします。
自分だけでは難しいからこそ、人と一緒に。
良くも悪くも、人と一緒にいることは力になるものなのではないかと思います。
便利なはずの言葉。
それをうまく使えないことは多いです。私自身もうまく伝えられないことが多いですが、彼らを見習って、少しでも勇気を持てたらなと思います。
本当にありがとうございました!