あの夏を生きた君へ
青春・恋愛
完
235
- 作品番号
- 607922
- 最終更新
- 2014/03/22
- 原題
- あの夏を生きた君へ
- 総文字数
- 102,837
- ページ数
- 287ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 235
“死ね”なんて
簡単に言うな。
“死にたい”なんて
簡単に言うなよ。
そう言って、
彼は悔しそうに泣いた。
泣きながら、怒っていた。
あたしも、
泣いていた。
生きていることを、
初めて愛しいと思った。
□ ■ □ ■
反抗期真っ只中の中学二年生・千鶴は、ある出来事が原因で不登校となり、そのまま夏休みを迎えていた。
「親も学校も人間関係もウザイ」
ある日、大好きな祖母が突然倒れてしまう。
そして千鶴は不思議な少年と出会うのだった――。
□ ■ □ ■
“命”
“生きること”
“明日があるという幸せ”
時をこえた約束を通して、千鶴が知っていく大切なこと――。
過去・現在・未来を繋ぐ
壮大な命の物語――。
※この物語は実際の出来事を題材としている部分が一部ございますが、実在する人物、場所等とは一切関係ありません。
誹謗・中傷は、ご遠慮願います。
◇―◆―◇―◆―◇―◆
第6回日本ケータイ小説大賞受賞、書籍化しました!
本当にありがとうございました!
◇―◆―◇―◆―◇―◆
2011年9月24日……完結
- 読む
- この作品にいいね!する235
この作品のレビュー
私も、『死ね』とか『バカ』とか冗談で言ってるけど、この作品を読んで、(あぁ、私、今までバカだったなぁ)とか(私、優しくなれたなぁ)とか、泣いたから、ボーってしながら考えていました。この作品を読んで、(私、変わったな)って思えて…本当にこの作品は、『あの夏を生きた君へ』は、人の人生を変える作品だと思いました。
こんなにも‘命’や‘戦争’について書かれた小説を初めて読みました。 自分が生まれるずっと前。 苦しい戦争を必死に生き抜いて、命を繋げようとした人がいる── 幸生や明子の姿を読んで、涙が止まりませんでした。 戦争はずっと前のことで、誰かから直接体験を聞いたことも無く、ただ教科書やニュースで知識として知っているだけのものでした。 だからこの小説で初めて戦争を自分に引き寄せて考えました。 もうすぐ広島・長崎に原爆が投下された日や、終戦の日が訪れます。 去年まで以上に、戦争について深く考える夏になりそうです。 そして、どんなにつらいことがあっても生きていかなければいけないと強く思いました。 ‘生きていることの素晴らしさ’というあたりまえだけれど大切なことに気づかせてくれたこの小説に出会えたこと、感謝しています。 ありがとうございました。
この作品の感想ノート
あっという間に読みきってしまいました。
「命」という、見えるようで見えない、でも1番大切といえるもの。
それを題材にした作品というのは世にたくさんありますが、1つ1つ作者様のお考えが反映されていて、どれも素敵な作品だと思います。
この作品も「命」が題材になっていて、たくさん泣かされました。
最後の場面では、もう・・・・・・内容は言えませんが、とてもとても感動させられました。
戦争という人類の過ちとも言われる、大きなもの。
でも、これがあるからこそ出会った人はいて、そして今があって、私達が生まれているんですね。
話の締め方が分からないので、この辺で。
素敵な最高な作品でした。
友達にも紹介させていただきますね。笑
凄く感動しました。
夜、ベッドの中で読ませていただいたのですが、涙が止まらなくて止まらなくて…。
やはり、戦争を、題材とした作品は泣いてしまいます…
そして、素敵な初恋、心の変化、そして結末。
凄く、あぁこの作品好きだな…と感じられました!
素敵な作品、ありがとうございました。
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