通り雨みたいな恋だった

青春・恋愛

通り雨みたいな恋だった
作品番号
1778950
最終更新
2026/04/15
総文字数
31,142
ページ数
19ページ
ステータス
完結
いいね数
0
あの距離に、名前はありませんでした。

帰り道、なんとなく一緒になって、気づけば自転車の後ろに乗っている。特別な約束も、はっきりした関係もないまま、ただ繰り返される時間。近いのに遠くて、曖昧なのに忘れられない――そんな日々でした。

最初は、からかわれているだけだと思っていたのに。気づけば、その時間が当たり前になって、少しだけ楽しみになって、そして、少しずつ好きになっていました。

でも、その距離に意味はなくて。私だけが特別だと思っていたその時間は、彼にとってはただの「なんとなく」だったのかもしれません。

彼に彼女ができた日、全部が終わったと分かりました。それでも、あの帰り道も、風も、背中に感じた重みも、どうしても消えてくれませんでした。

これは、報われなかった恋の話です。
でも、なかったことにはできない、大切な記憶の話でもあります。

名前もつけられないまま終わった関係。
それでも確かに存在していた、あの距離。

あの時間はきっと――
「通り雨みたいな恋だった」と、今なら言えます。
あらすじ
放課後、何気なく始まったクラスメイトとの二人乗り。

曖昧な距離のまま繰り返される帰り道に、主人公は次第に想いを募らせていく。

しかし、その関係に特別な意味はなく、彼に彼女ができたことで日常は突然終わる。

それでも消えない記憶と感情――。

名前のない関係の中で生まれた、忘れられない“通り雨みたいな恋”の物語。

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