しゃべろうか、他人の言葉で

ヒューマンドラマ

しゃべろうか、他人の言葉で
作品番号
1744291
最終更新
2025/02/16
総文字数
112,751
ページ数
19ページ
ステータス
完結
いいね数
1
俺の口から出る言葉は、誰かが書いた嘘〈セリフ〉ばかりだ――

各務悠貴、二十七歳。中堅事務所に所属する声優だ。
元は口下手なのだが、大学時代に落語にふれたのが声優になるきっかけだった。各務にできるのは書かれた言葉をなぞることだけだから。

伝統の落語。台本のセリフ。
決められた言葉なら、しゃべっても大丈夫。


たが各務は次第に彼女とギクシャクしはじめる。
そして先輩の噺家・橘からは上っ面で中身がないと批判され――そんな時に出会った隣人・夏芽はガサツなのに軽やかな芸術家だった。

各務には自分自身の言葉などない。芸の高みを目指すこともできていない。
しかし羨望のまなざしを向けていた橘や夏芽も、それぞれの弱さを抱えているのだと気づく――。


二十代後半。
大人にならなくてはいけない年頃だが、それでも何者にもなりきれず迷う。
そんな彼らの青春の残りカスの物語。



※スタジオ・舞台の最新の状況とは異なる描写があるかもしれません。

※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは関係がありません。

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