半透明の君へ
青春・恋愛
完
689
春田モカ/著
書籍化作品
- 作品番号
- 1637507
- 最終更新
- 2021/05/21
- 総文字数
- 113,074
- ページ数
- 123ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 689
- ランクイン履歴
-
総合2位(2021/05/17)
青春・恋愛5位(2021/05/27)
- ランクイン履歴
-
総合2位(2021/05/17)
青春・恋愛5位(2021/05/27)
いつもクラスの中心にいる君は、私の描いた絵を見た瞬間、静かに涙を落とした。
何も思い出せず戸惑う私に、『なんでここにいるんだよ』と、君はきっと言いたかったのだろう。
張り裂けそうな思いだっただろうか。
出会いたくなかったという思いだっただろうか。
神様はときに、悲しすぎる巡り合わせをすることがあるから。
消えてしまいたい。
……生きていたい。
繰り返す私たちは、まるで“半透明”だった。
「俺がお前の声になるよ」
これは、心が読める少年と、声が出せない少女の物語。
- あらすじ
- 「俺がお前の声になるよ」――。高2の柚葵は、過去のトラウマで場面緘黙症になり、学校内で声を出さない。孤独な学校生活を送っていたが、ある日、顔の整った陸上部のエース・成瀬慧にスケッチブックを見られてから、彼に構われるようになる。さらに彼は「人の心が読めるんだ」と衝撃的な告白をしてきて…? クールだけど静かな優しさを持つ成瀬に少しずつ惹かれていく柚葵。しかし、二人の間には抗えない悲しい過去があった…。
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