空と君との間には

青春・恋愛

竹久祐/著
空と君との間には
作品番号
1680160
最終更新
2022/10/28
総文字数
111,294
ページ数
312ページ
ステータス
完結
いいね数
6
「あの、おしぼり持って来ましたけど……」

紗世はイケメンの傍らに寄り添うショートボブの、眼鏡をかけた女性に、おしぼりを差し出す。

ショートボブの女性は憮然とした表情で、おしぼりを受け取ると、素早く広げてイケメンの顔を拭き始める。


「麻生くん、ありがとう。異動早々すまないね、編集長の|渡部篤史《わたべあつし》だ。宜しくね」

渡部は穏やかに微笑んで、紗世の手を取り軽く握手する。


「麻生紗世です。宜しくお願いします」


「ん、出払って居ない人間も多いから、今はそこの|黒田芽以沙《くろだめいさ》くんと私。それから、そこに寝ている|結城由樹《ゆうきよしき》しかいないけど」

――結城由樹!?

紗世はソファーに寝ているイケメン「結城由樹」を見つめる。

同期で総務部所属の愛里が、いつだったか「うちの会社には超有名人がいるんだって」と話していたのを思い出す。


結城由樹は
円山夏樹出版の編集部社員


俺様で仕事ができるイケメンだが……
満員のエレベーターにすら乗れない超病弱男子

麻生紗世は、そんな結城の部下になる


結城がひた隠す秘密とは?


【登場人物】

★結城由樹
入社以来ミスなし
苦情なし

特技〉
パソコン超高速打ち

苦手〉
満員の電車、エレベーター

俺様で
超病弱男子なイケメン


★麻生紗世
天然な65Aカップ
幼児体型のOL

★沢山江梨子
ヒステリック、高飛車、
我儘、自己中な
女流ベストセラー作家


★西村嘉行
ミステリー作家、代表作は
「銀田末幸之助シリーズ」
三段腹のエロおやじ

★浅田杏子
秘書課所属 社長秘書
香水の匂いがキツイ
会社マドンナ

★黒田芽以沙
かつては
鬼と呼ばれた編集部部員
結城贔屓の今、お局様

★万萬詩悠
年齢経歴不詳

聴唖(耳は聞こえるが
口の利けない)

会話は筆談か手話
群青新人賞受賞の新進作家


★その他……

BGMは
「空と君のあいだに」
(作詞作曲:中島みゆき)

君が涙のときには
僕はポプラの枝になる……

―――恥ずかしながら

(o>ω<o)初めて、
オフィスラブ風に挑戦です


2022 10.6~



あらすじ
円山出版、麻生紗世は人事異動で編集部に配属。

紗世の教育係になった結城由樹の第一印象は最悪だった……。

大御所作家たちの担当を任され、完璧な仕事をしているが、どこか影を感じさせる。

結城の抱える秘密とは……?

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