紗世がスマホから警察に電話を入れる。
駆けつけた警官に事情を話し、帰途に着いたのは22時過ぎだった。
紗世の運転で、結城のマンション駐車場に着いたが、結城は1人歩ける状態ではない。
結城が「姉貴に」とスマホを取り出し、電話をかける。
結城は姉を待つ間、紗世に「1人暮だろ? 今から帰って食事も大変だろうし、さっきのこともある。心配だ」と言う。
電話を受け、急ぎ駐車場に駆けつけた結城の姉。
紗世は結城が話した通り、結城の姉が男装の麗人のようだと思う。
「ったく、情けないわね。あなたが紗世さんね。ごめんなさいね」
結城を軽々と両腕に抱える。
「御託はいい。……麻生をこんな時間に1人帰すわけにはいかないから」
「結城さん、いいですよ」
「バカか、襲撃された後だ。帰せるわけないだろ!?」
姉に抱えられたまま、結城は紗世に言う。
駆けつけた警官に事情を話し、帰途に着いたのは22時過ぎだった。
紗世の運転で、結城のマンション駐車場に着いたが、結城は1人歩ける状態ではない。
結城が「姉貴に」とスマホを取り出し、電話をかける。
結城は姉を待つ間、紗世に「1人暮だろ? 今から帰って食事も大変だろうし、さっきのこともある。心配だ」と言う。
電話を受け、急ぎ駐車場に駆けつけた結城の姉。
紗世は結城が話した通り、結城の姉が男装の麗人のようだと思う。
「ったく、情けないわね。あなたが紗世さんね。ごめんなさいね」
結城を軽々と両腕に抱える。
「御託はいい。……麻生をこんな時間に1人帰すわけにはいかないから」
「結城さん、いいですよ」
「バカか、襲撃された後だ。帰せるわけないだろ!?」
姉に抱えられたまま、結城は紗世に言う。