君がひとりで泣いた夜を、僕は全部抱きしめる。

青春・恋愛

朧月あき/著
君がひとりで泣いた夜を、僕は全部抱きしめる。
作品番号
1702574
最終更新
2023/07/21
総文字数
107,798
ページ数
57ページ
ステータス
完結
いいね数
31
ランクイン履歴

青春・恋愛26位(2023/09/16)

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青春・恋愛26位(2023/09/16)

逃げ出したくて、もがいていた『夏ぐれ』も

花火の残り香に、胸が苦しくなった『夕月夜』も

不甲斐なさに、涙した『霜夜』も

君の紡ぐ『言の葉』は、まるで永遠に消えない木漏れ日のように

どこにいようと、なにをしていようと

絶えず私を優しく包み込んでくれていたのです

そんなことも知らず

私はただ、自分のことにせいいっぱいで

君の苦しみにも、底知れない想いにも気づかぬまま

毎日をやり過ごすように生きていたのでした


<普通でいたい少女×孤高の隠れ文学少年>


2023年8月”ユニモン”名義にてスターツ出版文庫様より発売になります。
こちらは改稿前のものになります。
書籍版は改稿を重ね、よりよいものに仕上げています。
また、真菜と桜人のその後を描いた番外編も収録されています。
読んでくださったらうれしいです……!
あらすじ
幼い頃に父を失い、仕事が忙しい母親と病気がちな弟を支えながら必死に生活している高二の真菜(まな)。あるとき、友達とのトラブルがきっかけで過呼吸になりかけていたところを、同じクラスの桜人(はると)に助けられる。寡黙で一匹狼の桜人は、カフェでバイトをしていて、同年代の男の子よりも大人っぽい雰囲気。だけど実は文芸部所属の文学少年で――。文字が繋ぐ深い純愛物語。

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