碓氷澪夜さんのレビュー一覧
「私、夜になると死ぬの」
その言葉は衝撃的で。
抽象的でもなんでもなく、彼女は本当に夜に存在しなくなる。
夜に憧れを抱きながら、彼女は1つの願いを少年に託す。
“花火が見たい”
いつの間にか自分の中で彼女の存在が大きくなっていたことで、彼は彼女のために懸命に写真を残す。
不器用な距離感は、まさに青春そのもの。
後ろ向きな彼女のために、簡単にバレてしまうような嘘をつくあたりも、それを表していた。
嘘は良くない。だけど、この物語の嘘は、他者を傷つけるものではなく、彼女を前向きにするもので。
そんな嘘を、許したくなる気持ちになりました。
その真意に気付きながらも口にせず、密かに前を向いて進もうとする少女の姿も素敵でした。
お姉ちゃんが失くしたもの。
お姉ちゃんがいなくなってからもずっと気になった妹が、気付いた真実。
それはとても予想できるものではなかった。
驚きと切なさを交えた展開を締め括る、心温まるラストシーンには、さまざまな思いが込められている気がしました。
お姉ちゃんが前を向いて進むことができそうだと感じさせるラストは、とても素敵でした。
高校のときにした約束に縛られ続ける主人公と、気まぐれなヒロイン。 ふと限界が来たときの2人のやり取りも含め、その関係性は危うくて、理解できる人なんていないのかもしれない。 だからこそ、ドキドキしました。 いつか彼が本心を言える日を、彼女が真の愛に気付ける日を願っています。 個人的に、本編の中で主人公の考え方が大人になっているような感じがして、時の流れを感じられました。素敵な心理描写でした。
高校のときにした約束に縛られ続ける主人公と、気まぐれなヒロイン。
ふと限界が来たときの2人のやり取りも含め、その関係性は危うくて、理解できる人なんていないのかもしれない。
だからこそ、ドキドキしました。
いつか彼が本心を言える日を、彼女が真の愛に気付ける日を願っています。
個人的に、本編の中で主人公の考え方が大人になっているような感じがして、時の流れを感じられました。素敵な心理描写でした。
朝が来なければいいのに。 そう思ってしまうことは、誰にでもあるだろう。 だからだろうか、この物語で紡がれる言葉たちは、そっと寄り添ってくれる気がした。 少しずつ距離が縮まっていく2人を見ているときはもどかしくて。 嘘とその真意を知ったときは愛おしくて。 こんなにも素敵な青春物語が、どこかで本当にあるような気がして。 そう思ってしまうほどに、心理描写が丁寧だった。 それも相まって、“明けない夜はない”という、いつもなら鼻で笑いたくなるような綺麗事が、自然と心に染みた。 日々、ちょっとした生きづらさを感じている人へ。 寂しい夜を過ごしている人へ。 さまざまな悩みを抱えている人へ届いて欲しい。 そんな物語でした。
朝が来なければいいのに。
そう思ってしまうことは、誰にでもあるだろう。
だからだろうか、この物語で紡がれる言葉たちは、そっと寄り添ってくれる気がした。
少しずつ距離が縮まっていく2人を見ているときはもどかしくて。
嘘とその真意を知ったときは愛おしくて。
こんなにも素敵な青春物語が、どこかで本当にあるような気がして。
そう思ってしまうほどに、心理描写が丁寧だった。
それも相まって、“明けない夜はない”という、いつもなら鼻で笑いたくなるような綺麗事が、自然と心に染みた。
日々、ちょっとした生きづらさを感じている人へ。
寂しい夜を過ごしている人へ。
さまざまな悩みを抱えている人へ届いて欲しい。
そんな物語でした。
夏の間だけ過ごせる、どんな時間よりも大切な時間
彼女視点で綴られていることから、彼女が大切に思っていることは伝わってくる
だが、読み終えて物語を反芻しているうちに、彼にとっても、かけがえのない時間だったのではないかと思えてくる
また、花言葉を用いて伝えてくる様はもどかしく、愛おしい
未熟で美しい愛だな、と思った
彼は、何度、彼女に「はじめまして」と言ったのだろう。
想像するだけで切なくなる。
だけど、彼の一途な愛に、胸が熱くなる。
いつか2人が笑い合える未来を信じています。
気付けば片想いになってしまった恋。相手は前に進んでいても、自分は過去にしがみついてしまう。そんな経験がある人には、間違いなく刺さります。
切なくて、苦しくて、だけど、暖かい。そんな恋もあったなと、思い出すきっかけになるかもしれません。
そして、最後の嘘も、切ないです。わかってしまうのが、苦しい。
でもだからこそ、前を向ける。過去と決別できる。
主人公には新たな恋を見つけ、幸せになって欲しいです。
家族だからこそ、モヤモヤする。 家族だからこそ、時間が解決してくれる。 家族だからこそ…… この作品は、家族との繋がりを大切にしようと思わせてくれます。 言葉にしなくても伝わる、家族の絆を感じる暖かい物語でした。
家族だからこそ、モヤモヤする。
家族だからこそ、時間が解決してくれる。
家族だからこそ……
この作品は、家族との繋がりを大切にしようと思わせてくれます。
言葉にしなくても伝わる、家族の絆を感じる暖かい物語でした。
ああ、これが愛か。
読み終えて思ったのは、それでした。
こんなにも美しく切ない純愛に、ただただ語彙力を失いました。そして、素敵な物語でしか得られない幸福感に浸ってしまいました。
博士とロザリーがすれ違ってしまい、その誤解が解けた瞬間は、暖かく切ない気持ちでいっぱいになれます。なにより、もっと早く読むべきだったと後悔してしまうほどに、素敵な作品です。
私の文章力ではこの作品の魅力が伝えきれないのがもどかしいのですが、とにかく、たくさんの人にこの物語が届いて欲しいと思いました。
終わる日の、不可解な出会いから物語は動き始める。彼女に振り回され、天真爛漫な様子に心を許しながらも、一途に初恋の人を想う。その恋心は、美しい。しかし、待ち構えていたのは残酷な結末。それでも、主人公がこの先後悔しない選択を取れてよかった。
臆病になっているうちに、大切なものを失う。躊躇っている場合ではない。伝えたいことは、伝えなさい。
そんなメッセージを感じた、素敵な作品だった。
大人になると意識する、現実的な将来。その“現実的”は、夢を諦めるための、都合のいい理由なのかもしれない。 「頑張っても、それは叶うかわからないから」 それは努力しない理由にはならない。 頑張ることもしないで、夢を諦めるの? そんなふうに訴えられた気がします。 もう一度、いや、何度でも私の夢と向き合って、私から背を向けるようなことはしたくない。 そう思わせてくれる、素敵な作品でした。
大人になると意識する、現実的な将来。その“現実的”は、夢を諦めるための、都合のいい理由なのかもしれない。
「頑張っても、それは叶うかわからないから」
それは努力しない理由にはならない。
頑張ることもしないで、夢を諦めるの?
そんなふうに訴えられた気がします。
もう一度、いや、何度でも私の夢と向き合って、私から背を向けるようなことはしたくない。
そう思わせてくれる、素敵な作品でした。
