
- 作品番号
- 1644497
- 最終更新
- 2021/08/15
- 原題
- 君と僕の残り、363日
- 総文字数
- 104,730
- ページ数
- 145ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 541
- ランクイン履歴
-
総合9位(2021/11/03)
青春・恋愛7位(2021/11/02)
僕は、触れた人の余命を見ることができる。
- あらすじ
- 高校2年生の日野瑞季は触れた人の余命を見ることができるという特殊能力がある。その能力のせいで、死を常に意識させられてしまい、他人と関わることを避けるようになった。
余命は神が決めた運命で、変えることはできない。
毎日規則的に1日ずつ減っていく。
例外はない。
……はずだった。
この作品のレビュー
書籍化された作品を読んで凄く共感した作品です😢
「大切な人の余命が見てたら、」
「大切な人に余命を分けてあげられたら、」
誰もが願う、
純粋な気持ちを真っ直ぐ素直に書いていて、共感の嵐でした!
素敵な作品をありがとうございました🙇♀️
「わたしはね、みんなの未来を繋ぐことができるんだよ」
余命が見える僕は、人と距離を取って生きてきた。そんな僕の日々に入り込んできたのは、とある秘密を抱えた君だった。
死んだら人は星になるらしい。
───けれど、君は、
「わたしは普通の星じゃなくて流れちゃおうかな。見守るだけなんてわたしらしくないし、止まっていられないもん」
1度きりの人生、今しか出来ない青春、
君と僕に残された日々のこと。
*
文庫版で読みました。そして言わずもがな、泣きました。健気で真っ直ぐな花純ちゃんと、花純ちゃんに振り回されながらも変わっていく瑞季くん。ふたりを囲む人たちもみんな魅力的で、心地よい会話も相まって愛おしさが溢れました。
「わたしの勝ちだ。頑張って一年生きろ」
最後まで読み切って本を閉じた時、タイトルにまで泣かされました。皆様も是非ご一読を。
授業が憂鬱でノベマを見漁ってた際に見つけ三コマくらい利用し完読しました。余命が延びるっていうのがすごく好きです。次回作も楽しみに待っています。
この作品の感想ノート
中学時代、好きだった人がこの本読んでいると知り、仲良くなるきっかけを作る為に読みました。
浅はかな気持ちで読み始めましたが
この物語は、私が小説にハマるきっかけを与えてくれました。
中2の時に小説を初めて読み、
最初は「文字多くて全部読めそうに無いな」とマイナスな気持ちでしたが、読んでいくうちに
「最後が気になる、、。全部読みたい!」と凄くワクワクしました。
花純さんが日野君に寿命をあげた後にもし、
日野君が運命のままになって花純さんと出会うことが出来たら、という世界線もとても気になります…!
私の小説デビューの本がこの本で良かったなと思います。
この本を読み返す度に恋人と懐かしんでいます。
とても感動しました。
最後の一年後に届いた手紙のところと話の途中で花純が『超大作の手紙を送ってあげる』ってとこが伏線回収できていてすごい、と思いました。
この作品で命がすごく大切だってことが実感できました
2、3回読んだんですが毎回泣いてしまいました
素敵な作品ありがとうございました
これからも頑張ってください
全て読み終わりました。
命を繋ぐ、というとても繊細な物語でした。
花純との出会いで瑞季の心情が変化していく様は圧巻でした。
ただ最後が駆け足で終わった感じがします。
残りの余命が363日になったタイミングでタイトル回収が行われたときはハッとしましたが、その363日が全く描かれないのは、少し不思議です。せっかくタイトルでそこの部分を用いたのだから、363日の内容をもっと丁寧に描いても良かったのではないかなと思いました。
そして、これは私の個人的な意見ですが、余命を1年渡すことができる、という花純の力。死にそうになったところを花純が助けて、これから先も生きられるようになる、という力ならまだしも1年しかあげられないのなら、助けられた人は基本1年後には死ぬわけじゃないですか。(美玲は例外だったようですが)つまり、1年後に死ぬのなら結局彼らをとりまく親御さん友人などの周りの人々を悲しませてしまうことには変わりないです。ならば、余命1年を渡すことに何の意味があるのでしょう。もちろんあげられた本人は1年増えたことなど気づきません。ただ、もう1年生きて、そのまま死ぬだけです。そのたったの1年は大して彼らにとっては大して代わりが無いように思います。花純は、「自分の目の前で人が死ぬのは見たくない」と言いながら他人の命を助けていきますが、本当にその通りで寿命を渡すのはただの花純の自己満であって、結局誰のことも助けられていないのではないかと思ってしまいます。そして最後に瑞季は決められた余命を超えてこれから先も生きることが暗示されていますが、美玲は治療が発達したから生きられたのに対して、瑞季が余命1年を超えられた理由は全く分かりません。奇跡という言葉では納得できる説明にはならないと思います。最後がそのような緩い終わり方になったことから少し消化不良に終わりました。
でも、本当に素晴らしい作品だったことに変わりはありません。最初からずっと楽しんで読み進めることができました。
ありがとうございました。
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