- 作品番号
- 1644497
- 最終更新
- 2021/08/15
- 原題
- 君と僕の残り、363日
- 総文字数
- 104,730
- ページ数
- 145ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 452
- ランクイン履歴
-
総合9位(2021/11/03)
青春・恋愛7位(2021/11/02)
僕は、触れた人の余命を見ることができる。
- あらすじ
- 高校2年生の日野瑞季は触れた人の余命を見ることができるという特殊能力がある。その能力のせいで、死を常に意識させられてしまい、他人と関わることを避けるようになった。
余命は神が決めた運命で、変えることはできない。
毎日規則的に1日ずつ減っていく。
例外はない。
……はずだった。
この作品のレビュー
この作品の感想ノート
とても感動しました。
最後の一年後に届いた手紙のところと話の途中で花純が『超大作の手紙を送ってあげる』ってとこが伏線回収できていてすごい、と思いました。
この作品で命がすごく大切だってことが実感できました
2、3回読んだんですが毎回泣いてしまいました
素敵な作品ありがとうございました
これからも頑張ってください
全て読み終わりました。
命を繋ぐ、というとても繊細な物語でした。
花純との出会いで瑞季の心情が変化していく様は圧巻でした。
ただ最後が駆け足で終わった感じがします。
残りの余命が363日になったタイミングでタイトル回収が行われたときはハッとしましたが、その363日が全く描かれないのは、少し不思議です。せっかくタイトルでそこの部分を用いたのだから、363日の内容をもっと丁寧に描いても良かったのではないかなと思いました。
そして、これは私の個人的な意見ですが、余命を1年渡すことができる、という花純の力。死にそうになったところを花純が助けて、これから先も生きられるようになる、という力ならまだしも1年しかあげられないのなら、助けられた人は基本1年後には死ぬわけじゃないですか。(美玲は例外だったようですが)つまり、1年後に死ぬのなら結局彼らをとりまく親御さん友人などの周りの人々を悲しませてしまうことには変わりないです。ならば、余命1年を渡すことに何の意味があるのでしょう。もちろんあげられた本人は1年増えたことなど気づきません。ただ、もう1年生きて、そのまま死ぬだけです。そのたったの1年は大して彼らにとっては大して代わりが無いように思います。花純は、「自分の目の前で人が死ぬのは見たくない」と言いながら他人の命を助けていきますが、本当にその通りで寿命を渡すのはただの花純の自己満であって、結局誰のことも助けられていないのではないかと思ってしまいます。そして最後に瑞季は決められた余命を超えてこれから先も生きることが暗示されていますが、美玲は治療が発達したから生きられたのに対して、瑞季が余命1年を超えられた理由は全く分かりません。奇跡という言葉では納得できる説明にはならないと思います。最後がそのような緩い終わり方になったことから少し消化不良に終わりました。
でも、本当に素晴らしい作品だったことに変わりはありません。最初からずっと楽しんで読み進めることができました。
ありがとうございました。
追加失礼します。
花純が余命を渡すとき、渡される側は生死の縁に立っています。彼らを取り巻く周りの人々も死んでしまうのではないかという不安を抱えながら彼らを見守ります。花純が余命を1年渡して、意識が回復され、周りの人々は喜びます。しかし1年後結局死ぬ。
下がっていたところを上げて、結局また下げる。
周りの人々と本人にに2回辛い思いをさせる。
このように花純の能力はひどく残酷な力に思えてなりません。
この作品をシェア
この作品を見ている人にオススメ
読み込み中…