「わたしはね、みんなの未来を繋ぐことができるんだよ」
余命が見える僕は、人と距離を取って生きてきた。そんな僕の日々に入り込んできたのは、とある秘密を抱えた君だった。
死んだら人は星になるらしい。
───けれど、君は、
「わたしは普通の星じゃなくて流れちゃおうかな。見守るだけなんてわたしらしくないし、止まっていられないもん」
1度きりの人生、今しか出来ない青春、
君と僕に残された日々のこと。
*
文庫版で読みました。そして言わずもがな、泣きました。健気で真っ直ぐな花純ちゃんと、花純ちゃんに振り回されながらも変わっていく瑞季くん。ふたりを囲む人たちもみんな魅力的で、心地よい会話も相まって愛おしさが溢れました。
「わたしの勝ちだ。頑張って一年生きろ」
最後まで読み切って本を閉じた時、タイトルにまで泣かされました。皆様も是非ご一読を。