青春・恋愛
完

- 作品番号
- 1511826
- 最終更新
- 2018/10/21
- 総文字数
- 136,188
- ページ数
- 91ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 97
“心は、心臓にあると思う?”
幼馴染だった君が、いつか私に問いかけてきたこと。
君がどうしてそんな質問をしてきたのかも知らずに、
私は君の隠していた大きな秘密を抱えきれなくて逃げてしまった。
今なら、すぐに答えられるよ。
心は、確かに、心臓にあると。
でももう遅い。どんな声も言葉も鼓動も、もう君には届かない。
ハル。もしもう一度会えるのなら、君に伝えたいことがある。
“君は私の、心臓そのものでした”。
- あらすじ
- ――「俺、冬香の鼓動と自分の鼓動を重ねると、冬香の気持ちと共鳴できるんだ」。幼馴染でクラスの人気者のハルが、ある日衝撃的な告白をしてきた。大学での再会をきっかけに、太陽みたいな笑顔をもつ君が隠していた、胸が張り裂けるほど切ない過去が、次々と明かされていく。“冬香を苦しめるどんなことも、共鳴して守ってあげたかったんだ……”。あの日君はそう言って泣いた。……ハル、君は、私の心臓そのものでした。
この作品のレビュー
読み終わってからも涙が止まりませんでした。
冬香の色々な葛藤に引き込まれました。
冬香が記憶喪失だったのは衝撃的すぎました。
冬香のことを傷つけないようにと「自分が記憶喪失」と言ったハルの優しさがすごく泣けました…。
最後ハルがいなくなってしまったのがすごく切なかったです。
すごく面白かったです!
『それから、君にさよならを告げるだろう』は本当に、本当に感動しました。記憶喪失、恋愛、いじめ、友情関係、クラストの仲、中学、高校、大学、成人。胸が苦しくなるような、でもすごく私にとっては安心するような物語でした。読み終わった後、足がふらふらし、涙が浮かんでいたほど、感動しました。ハルは死んでしまったですが、冬香やみなさんの心臓にちゃんと残っていることを心から願っています。私は、話の途中から、私は口を開けていて、胸が震えていました。最後に、冬香、麻里茂、東堂、ヨージ、ムトーが幸せになれるよう心から願っています。また、冬香がハルと再開できるといいですね。
この作品の感想ノート
春田モカさま
今回も素敵なお話をありがとうございました。
みんながみんな苦しさをかかえ、でも、いやだからこそ優しいのですね。
ハルは彼にできる最良のことを冬香に残したのはわかるのですが、つらすぎて。
どうか東堂と幸せにと願わずにいられません。
モカさんの作品は本当に読みごたえがあって、いつもどっぷり世界に入り込んでしまいます。
今回は特に、彼らの大学に少しだけ縁があるのもあって、映像(妄想?)もプラスされたからでしょうか?(私が思っているW大で正解なら、ですが)
べりカフェではたくさんの作者さんの、たくさんの作品を拝読しておりますが、このお話は間違いなく記憶に残ると思っています。(えらそうですみません)
読んでてつらいのに、読み終わりたくないなんて初めてでした。
また、モカさんのお話に会える日を楽しみにしています。
ありがとうございました。
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