BL
完
林涼子/著

- 作品番号
- 1763488
- 最終更新
- 2025/10/21
- 総文字数
- 89,716
- ページ数
- 12ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 78
ガラス工芸科の大学三年・水城蓮は、半年前の事故で「火」が怖くなった。
再加熱炉の前に立つだけで息が詰まり、作品づくりを諦めかけていた。
そんなある日、海沿いのキャンパスで、海洋生物学科の四年・朝比奈樹が落とした“潮時計”を拾う。
顔を覚えられないという樹は、俺の“声”と“指先の癖”で俺を識別し、
代わりに「触れてもいい?」と、必ず合図をしてくれる人だった。
海の光とガラスの炎――交わることのない二つの世界で、
俺たちは“触れ方”を学んでいく。
恐怖を抱えたままでもいい、弱いままでもいい。
君が触れる前に聞いてくれるその一言が、俺の世界を優しく変えていく。
――怖がる心ごと恋していい。
手のひらの合図で結ばれる、静かに熱い青春BL。
再加熱炉の前に立つだけで息が詰まり、作品づくりを諦めかけていた。
そんなある日、海沿いのキャンパスで、海洋生物学科の四年・朝比奈樹が落とした“潮時計”を拾う。
顔を覚えられないという樹は、俺の“声”と“指先の癖”で俺を識別し、
代わりに「触れてもいい?」と、必ず合図をしてくれる人だった。
海の光とガラスの炎――交わることのない二つの世界で、
俺たちは“触れ方”を学んでいく。
恐怖を抱えたままでもいい、弱いままでもいい。
君が触れる前に聞いてくれるその一言が、俺の世界を優しく変えていく。
――怖がる心ごと恋していい。
手のひらの合図で結ばれる、静かに熱い青春BL。
- あらすじ
- 火の熱が怖い俺と、顔を覚えられない君。
傷のかたちも、癖の呼吸も、すべて“合図”でつながっていく。
ガラス工芸と海洋研究、交わるはずのない二つの世界で、
俺は初めて、誰かの声に救われた。
――触れる前に「触れてもいい?」と聞く、その優しさが恋になる。
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