君は君のままでいい

青春・恋愛

悠晴/著
君は君のままでいい
作品番号
1735080
最終更新
2024/09/28
総文字数
69,971
ページ数
32ページ
ステータス
完結
いいね数
0
 私を名前で呼ばないで。


 「なんでだよ、俺に名前で呼ばれたらムカつくから?」


 私は自分の朝陽って名前がきらいなの、私には相応しくない名前だから。


 「でも、お前は朝陽だよ」


 なんで、やめてって言ってもわかんないの?


 


 「綺麗だ」


 うん。私、今まで朝日って好きじゃなかったんだけど今日のはなんか…。私にも綺麗に見えた。


 「ちげえよ。俺はお前が綺麗だって言ってんだよ、朝陽」


 「前に言ったよな、朝陽っていう自分の名前がきらいだって、みんなを照らすようにはなれないからだって、俺はそうは思わない。お前はこの空に輝く朝日のようにみんなを完璧に照らせるわけじゃない。だけど、ずっと俺はお前に照らされてた。お前は俺の太陽なんだよ、朝陽」


 「これからも俺を照らす、俺の太陽になってくれないか、朝陽。だいすきだよ」
 



 完璧な理想の自分になりたい朝陽。


 強くありたい不良の月。


 でも、理想と現実はうまくいかないふたり。


  正反対だけど、どこか似ているふたり。


 そんなふたりが保育士である犬塚悠(いぬづか ゆう)と出会って物語が進んでいきます。 


 ※この作品は『君と頑張る今日晴れる』の、時系列ではあとの話になっていますが、この作品単体でも楽しめるように作ってあります。
あらすじ
椿 朝陽(つばき あさひ)

高校生二年生の女の子
真面目でクラス委員長を任されている
幼い頃、公園で迷子になった自分を助けてくれた女性に憧れ、その人のようになりたいと願っている
しかし、理想と現実を比べて自信をなくしてしまう

蘇鉄 月(そてつ つき)

朝陽の、クラスメイトの不良男子
強くありたい弱いものは格好悪いと思っている
態度が悪く朝陽からきらわれている
しかし、最近の月は少し変わった

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