君が世界のすべてだった
ミステリー
完
23
- 作品番号
- 1733426
- 最終更新
- 2024/10/21
- 総文字数
- 80,867
- ページ数
- 23ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 23
- ランクイン履歴
-
総合86位(2024/09/11)
ミステリー1位(2024/09/09)
- ランクイン履歴
-
総合86位(2024/09/11)
ミステリー1位(2024/09/09)
君だけがいてくれれば、それでよかった。
君以外はどうでもいいって、本気で思ってた。
でも、それじゃダメなんだって、後悔と共に学んだ。
- あらすじ
- 和多瀬怜依には、妹のように可愛がっている後輩、白雪咲乃がいる。夏休みが終わってから、その咲乃に彼氏ができたという。それは、怜依と同じクラスの不良、新城隼人。怜依は認めたくなかったけれど、幸せそうにしている咲乃を見ていると、正直にイヤだ言うことができなかった。そのうち、怜依は咲乃と距離を置くようになる。そして独りに慣れたころ、咲乃が階段から落ちて怪我をした。どうやらそれは、誰かに落とされたようで――
この作品の感想ノート
感想失礼いたします!
誰かをとられたくない、という気持ちは、愛情なり独占欲なりエゴなり誰しも一度は感じたことがあるような気がします。それが自分にとって大切な人なら、尚さら…。
そこに悪意はないのに、それぞれの人物の感情や関係性がもつれて絡み合いながら織り成されるストーリーは、人間の一筋縄ではいかない感情や、大人でも子どもでもない高校生らしい繊細な価値観が凝縮されており、とても心を揺り動かされました。
詩的な文体と緻密な心理描写が印象的で、知れば知るほど『彼女』の人物像が遠のいていく…でも知りたい、分かりたいという怜依の気持ちに寄り添いながら読むことができました。
読後、タイトルは決してマイナスな意味合いではなく、怜依と咲乃がそれぞれ一歩踏み出して成長へ向かっている証であるように感じられました。
長々と偉そうにすみません…。これからも応援しております!
素敵な作品をありがとうございました♡
作品拝読しました。
序盤の不穏な導入と咲乃ちゃんのセリフ。読み進めるうちにおやおや?と気になり、何度も読み返しにいきました。
はたからみれば依存と言われるような関係で、危ういことも間違いないのですが、二人の関係性がとても美しいなと個人的に感じました。
そして感想ポストでも投稿したのですが、激重感情が非常にリアルで、そして尊かったです……。
咲乃ちゃん、とても好きです。どうか幸せになってほしいです。
素敵な作品ありがとうございました!
拝読しました!
冒頭から不穏な空気が漂っていて、何が起きるんだろう!?というワクワク感があり、最後まで追いかけて読ませていただきました。
咲乃と怜依が痛いくらいに想い合うのにすれ違っていく様や、新城、佑真の気持ちも理解できるところがあり、すごく共感できるお話でした。
思春期の時、こういう「友達を取られたくない」っていう気持ちあったなあって……。
強い絆で結ばれていた二人だからこそ、離れなくちゃいけない時があって、それを乗り越えた二人はこの先もっとお互いのことを大切にしていくんだと思います。
最後まで目を離せない作品をありがとうございました!
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