猫又様の嫁取り事情~前世の夫婦といわれても記憶がないので、あやかしの血族向け家政婦はじめます~

あやかし・和風ファンタジー

千早朔/著
猫又様の嫁取り事情~前世の夫婦といわれても記憶がないので、あやかしの血族向け家政婦はじめます~
作品番号
1677914
最終更新
2022/11/26
総文字数
112,196
ページ数
125ページ
ステータス
完結
いいね数
12
ランクイン履歴

総合61位(2022/12/08)

あやかし・和風ファンタジー20位(2022/12/08)

ランクイン履歴

総合61位(2022/12/08)

あやかし・和風ファンタジー20位(2022/12/08)

夢の中で出会った美しい男の人は、前世の夫で、猫又でした。

***

平凡な会社員だった白菊茉優は、ある日「前世の夫」と名乗る男性マオに窮地を救われた。
白い髪に赤い目を持つ美しいその男は、幼い頃から繰り返し見る夢の中で出会っている。

だが、夢の中で彼が必死に呼んでいたのは"ねね"という名だった。
"ねね"は茉優の前世の名だというが、茉優に記憶はない。
おまけにマオは猫又で、養父は化け狸。北鎌倉にある「つづみ商店」の跡取りだという。

幼い頃に両親を亡くしていた茉優は、お屋敷のあやかしたちに優しく迎えられ、ほとぼとりが冷めるまで世話になることになった。
とはいえ前世の記憶もなく、マオの花嫁にはなれないと説明すると、大旦那様の提案であやかしの血族向けの家政婦派遣サービスを担うことに。

マオと共に、あやかしの血を持ちながら"人"として暮らす者たちの苦悩を紐解いていく茉優。
屋敷の離れでの共同生活も相まって、茉優との結婚を諦めていないマオの支えと無償の優しさに、次第に心惹かれていく。
が、想いを募らせるほどに、マオが求めているのは"ねね"であって茉優ではないのだと苦悩し――。

前世で悲運の死を遂げた二人が、あやかしと人間として新たな恋を育んでいく物語。

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