あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

青春・恋愛

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
書籍化原作
作品番号
1179797
最終更新
2021/03/18
原題
可視光の夏-特攻隊と過ごした日々-
総文字数
107,803
ページ数
220ページ
ステータス
完結
いいね数
10,568
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』2023年12月8日公開! 出演:福原遥、水上恒司 主題歌:「想望」福山雅治(アミューズ/Polydor Records)Ⓒ2023「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会
息が苦しくて 全身が痛くて

それでも私は走った
声のかぎりに叫んだ

そして祈った

私の大切な人を見殺しにする
残酷な神様

せめて最後くらいは

私の願いを叶えてよ――



2016年7月スターツ出版文庫

原題
『可視光の夏-特攻隊と過ごした日々-』
あらすじ
うだるように暑い夏の日、

母親と喧嘩して家出した翌朝、

目を覚ますと、そこは
1945年、戦争の真っ只中だった。

そこで私が出会ったのは、
特攻隊員の彰。

穏やかで、あたたかくて、

何度も何度も私を助けてくれた、
強くて優しい人。

でも、好きになってはいけない。
好きになっても報われない。

だって、彰はもうすぐ南の空へ
『死にに往く』んだから……

この作品のレビュー

★★★★★
投稿者:柚瀬優雨さん
ネタバレ
顔無くなった
レビューを見る

2024/06/20 01:50
★★★★★
投稿者:山田香奈さん
この作品と出会えた事、心から感謝します

なんとも言えない気持ちで胸がいっぱいになる作品でした。みんなに読んでほしい作品です。人を愛することの幸せ、愛してもらえる事の幸せ、好きなことを学べる幸せ、わがままを言える幸せ、安心して眠れる幸せ、ご飯をお腹いっぱいに食べれる幸せ、いろんな日常に転がってる幸せを改めて実感できた作品です。今ある当たり前だと思っていた生活が全く当たり前ではない事。この先もこの気持ちを大切にしていきたいと思える作品でした。

2024/01/13 16:49
★★★★★
投稿者:Harukaさん
ネタバレ
感動の嵐です、、、、、
レビューを見る

2023/12/26 20:17

この作品の感想ノート

はじめまして。華と申します。
私はこの作品の主人公(百合)と同じ女子中学生です。
私は汐見さんの作品がずっと好きで、今回もこちらの作品を読ませていただきました。
この作品を私は書籍で好きになりました。
一つ一つの言葉や、文の構成、登場人物の些細な心情に勉強の間も惜しんで熟読しました。
野いちごでもう一度見直しました。
戦争というものがどれだけ悲しいことか、大切な人が幾日も経つ内にいなくなってしまうことがどれだけ苦しいことか、嫌というほど思い知らされました。
このお話はあくまでもフィクションですが、こういう恋模様が戦時中に本当にあったかもと思うと胸が張り裂けそうな思いです。
そして私、この作品の中で一番心に刺さった言葉があります。
それは第三章盛夏の彰から百合への手紙の最後に綴られている、『君の幸せだけを願っている。それだけを俺は今、願っている。』(省略)というところです。彰は、自分が散ってしまうたった一月ほど前に出会った短い関わりだった百合に、そのまで想いを馳せていたということ。そんな百合を自分じゃない誰かを、そんなにも大事にできるということ。それがどれだけ凄いことか。たとえ、戦時中の人々の暮らしを体験することはできないけれど、現代に生きている私たちでもそれだけは考えることができるのではないでしょうか。
そんな風に思わせてくれる大事な言葉を彰は発してくれました。
ただのどこにでもいるような女子中学生の私でも、それだけは自分の冴えない頭で懸命に考えることができました。
私はこの作品の登場人物と汐見夏衛さんに感謝します。寺岡さんにも、加藤さんにも、石丸さんにも、千代ちゃんにも、板倉さんにも。そして、百合と彰に。私は心から感謝申し上げます。
大切な人を想い続けることの感動を知ることができました。
それと同時に戦争の悲しみも知ることができました。戦争はというものは、命を奪う。関係のない、罪のない命を奪ってまでして取得するものに価値があるのか。そう百合は言いました。
私もそう思います。戦争なんてもの、世界から消さなければならない。もう二度とあってはならない。戦争をなくそう、そう思い動く人が集まれば、いつかきっと戦争はなくなると思います。
いつかきっと戦争をなくして、あのとき若くして散った命たちが、なにも考えることなく、ただ静かに安らかに、眠れる世界になることを、私は願います。

さん
2025/03/22 17:29

初めまして
鹿児島県内に住んでいる女子中学生です。
この作品はずいぶん前に読んでいて、ふと気になったことがあったのでこのメッセージを書くことにしました。
私は現在学校で平和についての学習をしています。
その中で特攻隊について習いました。
私は幼い頃に知覧にある特攻平和会館に行った時のことを思い出しました。
昔のことなのでよく覚えていませんが、たくさん泣いたことだけは覚えています。
父がまだ幼くて遺書が読めなかった私に読んでくれました。
この作品では、百合が過去から戻ってきた時特攻資料館に行きますよね。
その資料館は知覧にある特攻平和会館がモデルになっているのでしょうか?
ただの憶測ですので、間違っていたらすみません。
長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
汐見先生の本が本当に好きなので、これからも楽しみにしています(* ˊ꒳ˋ*)
お返事くださると嬉しいです。

madokaさん
2025/03/09 10:27

初めまして
天音誠華と言います。
汐見様がこの感想を読んでくださるかは分かりませんが、感想を綴らせていただきます。
私は汐見様の『君はきっとまだ知らない』が大好きです。
最後の展開も好きですが、何より汐見様の使う言葉が綺麗だと思っていました。
その事と、映画化(映画化おめでとうございます)により、この作品を読んでみたいと思い、原作の方を読ませていただきました。
初めて小説を読んで泣きました。
親がいない時でよかったです。
嗚咽を上げて泣きました。
スターツ出版社の本を沢山読ませていただいていますが、初めてです。
切なさが伝わってきて、涙が止まらなくなりました。
最後の社会科見学に繋げるのもすごいです。
この作品が大好きになりました。
これからも応援し続けます‼︎

2025/03/02 14:02

この作品のひとこと感想

すべての感想数:11,105

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