夢幻の飛鳥 ~いにしえの記憶~

歴史・時代

藍原由麗/著
夢幻の飛鳥               ~いにしえの記憶~
作品番号
1681805
最終更新
2024/04/22
総文字数
132,437
ページ数
105ページ
ステータス
完結
いいね数
3
 時は600年代の飛鳥時代。

 稚沙は女性皇族で初の大王となる炊屋姫の元に、女官として仕えていた。
 彼女は豪族平群氏の額田部筋の生まれの娘である。

 そんなある日、炊屋姫が誓願を発することになり、ここ小墾田宮には沢山の人達が集っていた。

 その際に稚沙は、蘇我馬子の甥にあたる蘇我椋毘登と出会う。

 だが自身が、蘇我馬子と椋毘登の会話を盗み聞きしてしまったことにより、椋毘登に刀を突きつけらてしまい……

 その後厩戸皇子の助けで、何とか誤解は解けたものの、互いの印象は余り良くはなかった。

 そんな中、小墾田宮では炊屋姫の倉庫が荒らされる事件が起きてしまう。
 そしてその事件後、稚沙は椋毘登の意外な姿を知る事になって……


 大和王権と蘇我氏の権力が入り混じるなか、仏教伝来を機に、この国は飛鳥という新しい時代を迎えた。

 稚沙はそんな時代を、懸命に駆け巡っていくこととなる。

 それは古と夢幻の世界。
 7世紀の飛鳥の都を舞台にした、日本和風ファンタジー!


※推古朝時に存在したか不透明な物や事柄もありますが、話しをスムーズに進める為に使用しております。(木簡の使用、女官の仕事内容(律令制以前の時代の為))

※蘇我椋毘登について
彼は蘇我氏に名前が残っている人物です。
彼の父親は小祚(臣)、さらに息子は耳高(岸田臣)と言います。
あらすじ
 600年代の飛鳥時代。
 稚沙は大王の炊屋姫の元に女官として仕えていた。

 そんな中彼女は蘇我馬子の甥である蘇我椋毘登と知り合う。
 だが自身が、蘇我馬子と椋毘登の会話を盗み聞きした事で、椋毘登に刀を突きつけられて……

 大和王権と蘇我氏の権力が入り混じる中、仏教伝来をきに、この国は飛鳥という新しい時代を迎えた。

 稚沙と椋毘登はどのようにして、互いの立場や想いを通わせていくのだろうか。

この作品のレビュー

★★★★★
舞台は、飛鳥時代!
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遥かなる飛鳥時代を舞台とした新鮮な物語です。教科書に出てくるあの人もこの人も登場する流れは、歴史が好きな方であるならば「ニヤリ」としてしまうのではないでしょうか! 当時の宮中を描くスケールの壮大さはありながらも、その時代を今正に生きる主人公達の情感が生き生きと描かれる瑞々しさに、すらすらと読み進める事ができます。

2023/09/24 10:13

この作品の感想ノート

飛鳥時代が舞台という新鮮さに惹かれて読みました。壮大なスケールがありながらも、主人公を中心に登場人物達が生き生きと描かれており、爽やかな風を感じる読後感の物語でした。

2023/09/24 10:09

この作品のひとこと感想

すべての感想数:4

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