“生きる”

たった三文字のこの言葉の意味を、真剣に考えた事はありますか？

主人公の千鶴は、ある事件を切欠に不登校になってしまう。学校には居場所がない。けれど、家にだって居場所はない。

そんな彼女が唯一、ほっと出来る場所。唯一、素直になる事が出来る相手。大好きなおばあちゃん。

そのおばあちゃんが
“命”を失いかけた時

軌跡は起こった

話には聞いていた。興味もあった。けれど、現実にはあり得ない。それでも、彼は其処に居る。確かに存在している。

過去と
現実と
未来と

沢山の想いを馳せ、彼女が手にしたものとは。彼女が掴んだ答えとは。

生きる事
生きている幸せ

この作品を読み終えた瞬間、家族に、友人に“ありがとう”が言いたくなりました。

自らの命を断とうと、屋上へと足を進めた夏海。けれど、いざ足に力を入れた時。

『今ここで死んだつもりで、少しの間だけ、お前の命、俺にくれない？』

そこで出逢ったのは、夏の影が落とした雪のような不思議な少年。

出逢いは突然
でも、
確かに
何かが芽吹く夏

ただ、二人は海を目指した。

何も知らない“真っ白”な少年、朗が夏海によって染められていく色が、とても鮮明で。痛いぐらいに輝いていました。

死のうとした少女
死んでしまう少年

同じようでも、正反対の二人。だからこそ。惹かれあって、焦がれあって。答えを見つけたのだと思います。

愛されたかった
愛してくれた

読後、頬を伝うものの意味を。どうか皆さんの心で感じとって下さいませ。

自らの命を絶とうと、屋上から飛び降りた弥八子。けれど――

気がつくとそこは教室

巻き戻される“３分間”と囚われた五人。謎が謎を呼ぶ展開。

変わりたい
変われない
変わらなきゃ

閉鎖された空間の中で、語られる本音。リアルな葛藤と勇気。

子供ではない
でも、決して
大人でもない

それぞれが抱える悩みに共感し、導き出す答えに諭され、溶け合う心に涙する。

迷った時には呼んだらいい

彼、彼女らの名前を。そして、自分の名前を――

色々と考えさせて頂く機会を頂いた作品でした。是非ぜひに、ご一読をと思います。

もしも、過去に戻れるとしたらどうしますか？貴方は何を思い、何を考えますか？

とある後悔を持ったまま日々を過ごしていた『千夏』

そんな彼女に突然もたらされた過去へのretryのチャンス――

友情、恋、未来、過去…

沢山の想いは複雑に絡まり合い、どうしても上手くいかない。過去を知っている筈なのに、変える事が出来ない。

そんな時、助けてくれたのは他でもない未来の彼氏『ユキト』

過去を駆け抜け、未来へと戻ってきた、千夏を待っていてくれたものは…？

続きは本編よりどうぞ。読後、きっと温かい涙が頬を伝っている筈です。