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友達の話

総文字数/53,762

BL1ページ

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以前にあげた短編「友達の話をしよう」を、コンテスト用に改稿したものになります。 内容もけっこう変わっていますので、ぜひ違いも楽しんでいただけたら嬉しいです。
僕たちの恋人同盟

総文字数/25,038

BL12ページ

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俺は、幼馴染の咲斗と付き合っていて、理斗も幼馴染の来斗と付き合っている。 俺達は、幼馴染で、恋人が居る。 それに名前をつけたのが恋人同盟。 学校もずっと、一緒で、放課後も休日も、 毎日、四人で出かけて、笑い合える。 この当たり前の日々が好きだ。
匿名S

総文字数/13,636

青春・恋愛1ページ

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※2012年に別箇所に投稿していたものを加筆修正しました。 それは最低な出会い。
探偵〇〇〇〇シリーズ《一》 四神村殺人事件

総文字数/202,139

ミステリー4ページ

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一九**年の夏、都内で教師をしている深見陽介のもとに、大学時代の友人である朱野透から手紙が届いた。「村に呪いが降りかかる」という怪文書が透に届いたとの相談である。透は現在、東北の四神村という山村で実家暮らしをしている。その村とは深見の姉、琴乃が嫁いだ村でもある。早速透に連絡する深見だったが、透には手紙を出した覚えがなく、怪文書も届いていないとのことである。不審に思った深見は、単身四神村を訪ねることにする。 四神村は過疎化が進み、現在では朱雀、白虎、玄武、青龍の四神をモチーフにした館に四家族が住むだけである。朱雀の館には透の父、朱野源一郎と妹の静、執事の水谷、源一郎の愛人の絹代が住んでおり、そして地下には「呪いの子」として透の双子の弟の通称「穢」が幽閉されていた。白虎の館には、深見の姉である白峰琴乃、その息子である大学生の瑞樹と、現在は出張で村外に出ている夫の秀一が住んでおり、そして瑞樹の大学の友人である冷泉誠人が夏休みを利用して泊まりにきている。それから玄武の館には盲目の婦人武藤霧子が、青龍の館には自宅で眼医者をしている龍川清三と、その娘の小夜がそれぞれ住んでいる。 深見が村へ訪れたその日の晩、歓迎の宴も終わり住人が寝静まった頃にそれぞれの館で一斉に電話機が爆発する。加えて、――――。
探偵〇〇〇〇シリーズ《二》 雪女島殺人事件

総文字数/111,514

ミステリー4ページ

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一九**年冬、F大学山岳部の七人はI県H岳七合目付近にて滑落事故に遭った。七人は落石で傷ついたザイルで繋がっており、うち一番下にいた早見エメリが自らザイルを切り山の割れ目に落下。そのまま行方不明となっている。 翌年五月、F大学山岳部の七人と、鷹野旅行代理店の鷹野、瑛梨は、山岳部の卒業旅行に来ていた。場所はF県沖十一キロの絶海の孤島「雪女島」である。島のコテージを貸し切って、五月一日から二泊三日で宿泊する予定であった。――――
探偵〇〇〇〇シリーズ《三》 恨み島殺人事件

総文字数/71,881

ミステリー1ページ

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 八月五日。大学生の冷泉誠人は友人、白峰瑞樹の家を訪れた。すると「僕が戻らなければ、両親に伝えてください。小夜のところに会いに行った、と」という書き置きが残されていた。小夜とは、瑞樹の幼馴染であり、三か月前に『雪女島』で殺された女だった。部屋のゴミ箱には『浦見島』の文字。  不穏に感じた冷泉は『浦見島』を目指す。到着した冷泉が船着き場で尋ねると、次の出航は六日の十時であるという。冷泉はその晩を島で過ごすことにした。――――。
傷跡

総文字数/10,233

青春・恋愛1ページ

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 彼が転校してきたのは、春のこと。  この世の負という負を背負ったような彼の名は――――。
ある狭い空間で

総文字数/3,113

ミステリー1ページ

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 彼を殺したのは誰だ?
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王太子の婚約者として将来を約束されていた公爵令嬢エリシア。 けれど婚約式の夜会、すべては無惨に崩れ去った。 「エリシア、お前の罪は明白だ。毒を盛ろうとしただろう?」 愛するはずの婚約者が公衆の面前で突きつけたのは、身に覚えのない濡れ衣。 さらに彼の隣でほほ笑む義妹こそ、陰で彼女を陥れた張本人だった。 信じていた父も王の命に逆らえず、彼女に言い渡されたのは“北境への流刑”。 すべてを失ったその瞬間から、エリシアの人生は暗闇へと沈むはずだった――。 だが彼女を護送する部隊を率いていたのは、“氷刃の将軍”と恐れられるロウラン。 冷徹無比と噂される若き将軍は、ただ一人、彼女の中の「まだ折れていない意志」を見抜く。 辺境の地で、エリシアは知識と才覚を武器に砦を支え、将兵から少しずつ信頼を得ていく。 やがて彼女の存在は、冷たいと呼ばれた将軍の心までも溶かし始めるのだった。 しかし王都からは次々と不穏な密書が届き、「処刑せよ」と迫る王太子派の影。 裏切りの真相は権力争いにあり、彼女は巨大な陰謀の中心にいたのだ。 「妻殿の命は、俺が守る」 「……今度こそ、私は自分の意志で未来を選びたい」 形だけの“軍婚”から始まった二人の絆は、試練を越えるたびに強く結ばれていく。 そして訪れる、王都での断罪の刻。 嘲笑っていた者たちの前で暴かれる真実、膝をつき許しを請う元婚約者。 かつて薔薇を散らされた令嬢は、いまや辺境を救った“北の白薔薇”として堂々と立つ。 流刑の娘から将軍の妻へ。 絶望の淵から掴み取る愛と誇りの物語が、ここに始まる。
月下の筆頭剣士と書記姫

総文字数/29,658

和風ファンタジー10ページ

第9回noicomiマンガシナリオ大賞【ノベマ!】エントリー中
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キャラ最小設定(作画用ざっくり) 白瀬 千歳(しらせ・ちとせ):17。新任書記官。凛とした黒髪セミロング、前髪あり。制服は浅葱×白の書記装束、腰に小筆と御札ケース。感情が顔に出やすい。 榊 朔真(さかき・さくま):20代前半。筆頭剣士。長身・無口・灰銀の瞳。黒紺の戦装束+白鉢巻。喉元に薄く封印文様。刀名「月白」。 桂庵(けいあん):50代。書庫長。温厚。 黒羽 紗那(くろば・さな):20代。艶のある黒髪、黒地に赤を差した陰陽装束。笙(しょう)携行。猫背気味の気だるい色気。 妖:夜の瘴気から生じる獣型(目は墨のように黒、口は裂け、体表に古文字のノイズ)。 美術・UIメモ 言霊の可視化:刀身に走る古文字→音の波形っぽい運動線。 輪紋(リンク):左右の鎖骨に半円が淡く発光。重なると円。 SFX:風・息・刀鳴り・鼓動は細めのフォントで。息は小さな「はっ」「す…」など。
氷の王と炎の巫女

総文字数/128,069

異世界ファンタジー20ページ

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雪に閉ざされた王都ノルドレイム。 触れたものすべてを凍らせる呪いを背負い、「氷の王」と恐れられる青年王セイグリム。 そして現代から召喚されたのは、掌に火を宿し、燃やすほどに寿命を削る“炎の巫女”灯璃(あかり)だった。 国を救うためには火が必要。だが、彼女の犠牲を拒む王。 救うために燃やそうとする彼女。 “犠牲を止める氷”と“犠牲を選ぶ炎”――決して交わらないはずのふたりが、凍りついた街と人々を前に衝突する。 氷鯨が吼え、隣国が侵攻し、教団の陰謀が渦巻く中、二人の選ぶ答えは「誰かを救うために、どこまで燃えられるか」。 触れれば凍るはずの手と、燃えて消えるはずの火が、互いの傷と孤独を溶かし始める――。 愛は、自己犠牲を超えられるのか。 氷と炎が巡らせる、切なくも熱い異世界恋愛ファンタジー、開幕。
追放令嬢は辺境の薬師として復讐を紡ぐ

総文字数/51,969

異世界ファンタジー24ページ

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「お前の薬は毒だ」——婚約破棄と共に断罪され、王都を追われた公爵令嬢アメリア。頼れるのは、母が遺した崩れかけの薬草園だけ。雨を集め、土を起こし、薄荷の芽を守ることからの再起。彼女の武器は、奇跡ではなく“記録”と“公開”。広場での公開実験、壁に貼る回復曲線、増えていく署名。「匂い」で人を酔わせる“聖女の涙”と、粗悪な蒸留で作られた“聖水”の正体が、少しずつ暴かれてゆく。 温室は放火で灰に——それでも灰から活性炭を作って解毒へ転じる執念。旅芸人は情報の翼となり、寡黙な鉱夫ハルトは彼女の土台となる。板挟みの王太子ダリオも、やがて彼女の“論理”に膝を折る。王城での公開審理では、偽封印、護符の構造、利権の矢印を帆布に描き出し、個人を晒し者にするのではなく、仕組みを作り替える提案で会場をひっくり返す。 彼女が選ぶ“ざまあ”は、転落ショーじゃない。祈祷師は衛生補助員に、商会は救済基金へ、王都には“謝罪台”が立ち、訂正に資源が回る——暮らしが強くなる方向へ世界を少しずつ押し直すこと。恋だって、所有ではなく対等に。辺境で根を張る薬師と、隣に立つ男。風の通る温室で交わす合図は、指輪よりも共同の鍵。読後、胸に一本の風が通る“静かで痛快な”異世界恋愛×成り上がり×制度改革ファンタジー、開幕!
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女児激減の帝国、皇帝は“唯一の男妃”を迎えると宣言した。 選ばれたのは貧民出の学者・凌。 初夜、皇帝・景焔は千年の宝“誓珠”を凌の首にかけ、 「守りを誓うのは俺だ」と囁く。 だが後宮は毒と密約の迷宮。 盃に舞う白粉、帳簿に残る偽印、暦法の罠。 凌は厨房と医局、内庫、祭祀局を横断して記録を洗い、 複妃制復活を狙う貴族連合と銀工組合、国境の海商を結ぶ黒線を炙り出す。 景焔は剣で、凌は制度で敵を追い詰め、 二人は衝突と信頼を繰り返す。 凌は“二段階の婚礼”を提案。 公開の簡略儀で抑止力を、密儀で愛を。 婚礼の矢が柱を砕き、味方だった女官長が喉を切る夜、 凌は理解する——勝ち負けだけでは国は動かない。 孤独も、母も、香も、金も、すべてが政治だ。 凌は誓珠の刻印を銀貨に混ぜ、 賄賂を“記録”へと反転させる金融改革を断行。 国境では“複妃外交”を拒み、血の誓珠を割って飲み干し、 敵国の退却を引き出す。 最後の刺客が皇帝を狙う夜、凌は刃を受け、誓珠は砕け散る。 太后は祈り、民は灯を上げ、景焔は泣きながら告げる。 「私の政は、おまえと行う」 生還した凌は砕片を新貨の型に混ぜ、愛を制度に刻む。 後宮は学びの場へ。 執着は庇護に、誓いは政策に。 愛が帝国を変える——後宮政治サスペンス開幕!
監査官令嬢は“ざまぁ”を量る

総文字数/37,128

異世界ファンタジー4ページ

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――「ざまぁ」という言葉が飛び交う広場。 しかし彼女は笑わない。代わりに帳簿を掲げ、王太子の浪費と嘘を一点ずつ突き崩す。 主人公・エレーヌは「監査官令嬢」。数字と制度を武器に、愛を口実にした浪費を暴く。 婚約破棄は演出、寄付は中抜き、花輪は三重計上。 感情を盾にする権力者を、彼女は冷静に「透明」にしていく。 それでも彼女は“ざまぁ”を願わない。 潰す快楽ではなく、立ち直らせる制度を作るために。 群衆の「ざまぁ!」の声を、制度の議論へと変えるために。
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配信者・神谷礼音は「規約読み」の異端児。 視聴者参加型でダンジョンを探索し、安全を可視化して人気を博していた。 だがある日突然のBAN。 理由は「危険行為の助長」。 提示された証拠映像は、彼の配信ではなく、ロゴを合成した偽動画だった。 敵は誰だ? 同業の炎上屋か、あるいは運営内部か。 礼音は法務知識を持つモデレーター・ヤチヨと組み、 規約の空白を逆手に取り、「安全配信ガイド」を提案する。 危険をゼロにするのではなく、危険を透明にする。 視聴者は「理由付き投票」で責任を共有し、炎上は矯正されていく。 BAN解除はゴールではない。 恋も仕事も、制度の迷宮を共に抜けることが本当の勝利だ。 規約を武器に戦うラブ×配信サスペンス。 応援のコメントやフォローが、この戦いを「透明な勝利」へ導きます!
三分間ミステリー

総文字数/79,735

ミステリー12ページ

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三分で驚き、 三分でゾクリとし、 三分で思わずページを戻したくなる——。 日常のさりげない会話。 何気なく置かれた小物。 一行読み返すだけで世界がひっくり返る。 それが「三分間ミステリー」の醍醐味です。 短い。 だからこそ、油断している。 通勤電車の中で、昼休みの合間に、寝る前のひとときに。 ほんの数分で、あなたの常識は崩れ去る。 “意味”に気づいた瞬間、 背筋を冷やす鳥肌が立ち、 何でもない一文が恐ろしく鋭い刃に変わる。 「読みやすさ」と「仕掛けの深さ」。 二つが同居するから、クセになる。 さあ、次の三分で、 あなたの脳は見事に裏切られる。 ──ページを開く準備はできていますか?
条文でぶん殴るな、包め。〜正しさの副作用まで面倒みます〜

総文字数/138,521

異世界ファンタジー2ページ

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 魔法が“契約条項の範囲でのみ”発動する王立学院で、平民の新入生・廉は、泣く一年生の弁当を前に立ち上がる。剣も杖も抜かない――彼が抜くのは「言葉」だ。抽象的すぎて役に立たない学院規約・第十二条に、たった一行の具体化を差し込む。「昼食を奪う者=敵対者」。その瞬間、昨夜の軽い攻撃魔法は“要件未充足”で沈黙し、ひったくりの掌は空を切る。どよめく教室。だが正しさには、いつも副作用がある。購買部では“頼まれ買い”や非常用の水まで規制対象かと混乱が起き、行列は詰まり、空気は尖る。廉はすぐさま但し書きを追記し、代替提供と行列遵守を明文化して萎縮を解く。条文は刃、運用は鞘――彼の“言葉の剣”は初めて人を守り、初めて世界を少し傷つけた。  その一部始終を見つめる二つの視線。ひとつは貴族の魔女見習い・アイリス。「あなたの言葉は、呪文より速く届く」。もうひとつは、上階の廊下の陰から覗く契約師エドガー。昼下がり、彼の無表情が揺れる。「敵を作ったな、坊や」。午後、廉の机に“生徒会からの召喚状”が落ちる。正しさは運用されて初めて風になる。だが風は、誰かの火も煽る。  ――これは、世界の火力を“条文”で調整する物語。小さな昼食の奪い合いから始まる、学院全体の制度改変へ。言葉で殴らず、言葉で守るために。彼は知るだろう。呪文が尽きても、条文は尽きないことを。
転生会計官、千年赤字帝国の黒字化計画

総文字数/59,596

異世界ファンタジー12ページ

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異世界で剣が光るなら、彼は鉛筆を光らせる。 千年赤字の帝国は、善意と美談で粉飾されていた。転生前は会社の最後の砦・経理。借方貸方で世界を見る彼は、魔法より先に帳簿を開く。 「赤字は悪じゃない。見えないのが悪だ。」 王城の大広間で彼が示すのは、刺さらない英雄譚ではなく、数字の物語。 腐敗した徴税官、疲れ切った農民、ギルド間の談合。戦うのは人ではなく仕組みの歪みだ。 彼の武器は四つ。見える化/小さく試す/仕組みに落とす/現場に任せる。 剣を抜かずに戦場が静まる理由はただひとつ――誰も“損する人”にならない落としどころを、数字で証明するから。 恋もある。王女は理想を語るだけの人ではなかった。彼女は予算書に赤を入れた。 崩れかけの帝国で、小さな黒字を積み上げる。点はやがて線になり、線は面になる。 あなたの応援で、この改革は加速します。ブクマ一件が一つの村の学校を建て、いいね一つが年金制度を動かす――そんな気持ちで見届けてください。 「大丈夫、数字は嘘をつかない。人が、数字を嘘にするだけだ。」
暁の飛脚団 ―転生物流官、道を敷く―

総文字数/73,416

異世界ファンタジー10ページ

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 残業明けにハンドルと一緒に眠り、気づけば石畳。俺の名は朝比奈遼、肩書は「飛脚団・臨時物流官」。与えられた《路標》は、地図の上に最短/安全/費用が同時に浮かぶチート。だが国は断路に苦しみ、街は拠点化、物価は暴騰、盗賊ギルドは物流を握って笑っている。  まずは道を“線”から“網”に変える。宿場をK点、井戸をS点、狭隘部をZ点とし、路線評価表を掲示。飛脚団は定時便を復活、護衛は“空き枠課金”で補助収入。関所は通行券の電子…じゃない、魔法化で待ち時間ゼロ。  敵は剣を抜く。なら俺は契約を抜く。赤字路線は“公共委託”、儲かる路線は公平入札。数字を光に出せば、闇は縮む。  あなたの“応援”(ブクマ・いいね・感想)が、飛脚団の新たな宿場になる。次の便に、あなたの荷札(推しコメント)を括りつけてくれ。俺たちは道を敷く。物語は、必ず進む。
放課後タイムループ部、恋をやり直す

総文字数/115,594

青春・恋愛2ページ

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卒業式の朝、白いチップは机の抽斗に置いたまま。 きょうは使わない——それが、成功の設計。 「無音の三十秒」「何もしない10分」 掃除当番みたいに回す“運用”のルール。 英雄ごっこを終わらせ、明日を壊さないために。 揺れる天吊り幕には“巻かず”に段取りで臨み、 悪ふざけのフレームは最小介入で直す。 屋上の“派手な告白”は、言葉で熱を下へ導く。 選ばなかったスイッチが、選んだ明日を支える。 そして本番。 桜の根元、三十秒の無音。 呼吸だけで世界を伸ばし、 「恋人になってください。ただし——」と、 守りたいものを先に言葉にする告白を置く。 一回性は怖い。けれど密度は、無音から立ち上がる。 「Bを、更新で」 彼女は走る時間を最優先に、 ふたりの“禁止日”も“無音”も“何もしない10分”も、 生活の手すりとして共有すると応える。 やり直しは魔法だった。 だが、続けるのは生活だ。 巻かなかった回数は、 謝れる勇気と、残せる余白に変わる。 最後のノートに記す五つのルール。 成功の定義は、ふたりの明日。 新しいプレート—— 「放課後タイムループ部/やり直しの設計学」。 ノックの音がまた増えるたび、 三枚のチップではなく、言葉の密度が、 世界をほんの少しだけ良くしていく。
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