「怖いけど尊い」青春ホラーBL大賞

結果発表

【総評】

この度は沢山の素敵な作品のご応募を誠にありがとうございました。青春×ホラー×BLという新しい試みでどんな作品に出会えるのか、企画者一同とても楽しみにしていました。結果として、非常に数多くの作品が集まり、皆さまの愛と癖が詰まった物語を読ませていただけたことに改めて感謝申し上げます。

今回のコンテストでは、

  • 怪異や恐怖のなかで、2人の関係性が際立っているか

という点を特に重視いたしました。日常の延長線上にある“違和感”のなかで、関係性がどう変化し、「尊い2人」になっていくのか。その過程が作品の深さに繋がっているように思います。

いずれの作品からもBLへの愛と、BLというジャンルがもつ幅広い可能性を感じました。素敵な2人の物語をご応募くださり、誠にありがとうございました。

審査の結果、大賞1作、部門賞2作、特別賞2作となりました。受賞作品への講評は以下の通りとなります。

大賞(1作)

アスミック・エース賞(1作)

ちるちる賞(1作)

『夏の終わりに唄う歌』なつ/著

スターツ出版 BeLuck編集部 講評

祖母の葬儀をきっかけに、幼い頃に夏を過ごした水守町に帰ってきた高三の優馬。本家のお屋敷で、密かに想いを寄せていた同い年の従兄弟であり神崎一族の次期当主・航大と再会して過ごすひと夏の物語――。

夏、田舎、良家の一族そして水にまつわる不可思議な出来事⋯⋯王道でありつつも、BLとして美味しいオリジナリティのあるシーンがしっかりと詰められており、読後の満足度が非常に高かったです。特に攻めが受けの浴衣を着付けするシーンと、受けが連れていかれそうになるところをキスで防ぐシーンが腐女子心を大変くすぐられました!両片想いの2人のやりとりにきゅんとしつつ、次々と起こる不気味な現象の原因が気になり、夢中になって読んでしまいました。

2人の関係性が光る一方で、水にまつわるホラー設定をもう少し序盤から見れると、より世界観が明確になるように感じました。

全体を通して、2人のキャラクターが非常に魅力的で、満場一致の大賞とさせていただきました!

アスミック・エース 講評

水にまつわる怪異、土着信仰、血縁といった王道ホラーな怖さと、主人公2人の青春や恋心を描く青春BLの要素が見事に融合した作品でした。特に主人公2人のもどかしい両片想いや掛け合いの可愛らしさ、怪異を経て徐々に距離が縮まっていく過程に尊さが詰まっていました。周囲を取り巻く大人のサブキャラクター達の関係性もとても魅力的です。

2人の掛け合いはもちろん、夏の終わりの少し切なく懐かしい空気感や田舎町の風景など伝承を活かした世界観も映像として見てみたいと思わせてくれる要素で、読後感の爽やかな余韻も含め、今後の可能性を感じさせてくれる作品としてアスミック・エース賞に選出しました。

ちるちる編集部 講評

じっとりとした田舎ホラーでありながら、コミカルなラブコメディ展開やノスタルジックな描写も織り交ぜられた、表情豊かな作品でした。添い寝や介抱など、BL読者の心をくすぐるシチュエーションに、この2人ならではのやりとりが盛り込まれており、最後まで一気に読ませる魅力があります。拗らせ両片思いなのが読者にだけバレバレなのもたまりません。また、心地よいテンポのセリフも印象的でした。何気ない掛け合いから、それぞれの性格や2人の関係性が丁寧に描かれ、その場の空気感が自然と伝わってきます。周囲のキャラクターにも人間味が滲み、登場人物同士の掛け合いが生む独特の空気感を、朗読劇としても味わってみたいと感じました。

部門賞(ボーイズライフ部門)

『それでは、お先にごきげんよう』灰鷹/著

スターツ出版文庫編集部 講評

校生の佐久良は、同級生の八神が「呪われる」と噂の霊園に向かうところを目撃し、その後を追ったことで霊が起こす怪事件に巻き込まれていく――。

霊感のある八神と霊を引き寄せる佐久良、そして八神は佐久良に触れることで霊をはっきりと見ることができるという互いを補完しあうバディ設定が魅力的でした!友達でも恋人でもない、この2人だからこそ育まれる唯一無二の絆が丁寧に描かれている点が素敵で、特に佐久良の「俺はお前の〈アース〉」という台詞に互いがかけがえのない存在であることが凝縮されており、とても印象に残りました。全体を通して、ホラー作品でありながらも、人の想いを繋ぐ温かさもあり、事件を追う中で自然と2人の距離が縮まっていく構成も違和感がなく読むことができました。まだ未回収の謎も多く、今後、伏線の回収や2人の関係性がどのように深まっていくのか、続編も読みたくなる一作だったと思います!

部門賞(ボーイズラブ部門)

『“ “を満たして、あと何度。』白檀/著

BeLuck編集部 講評

偶然出会った同い年の少年・浠との出会いによって始まる、執着愛×心理ホラーの物語。終始漂う緊張感と、真相に近づくほど増していく不穏さがとても印象的でした。「特別が二つあったら、意味無い」「オレは、美夜だけの神様なんだから」など、執着まみれのぞくりとするセリフも秀逸です。人間とは異なる価値観を持つ「神様」としてのキャラクター造形も魅力的で、2人の異質な関係性に強く惹きつけられました。一方で、オチが早めに読めてしまうという懸念も。また、一部の残酷描写(母親の彼氏とのシーン)はやや抑えめにしたほうが読みやすいように感じました。しかしながら、独特の世界感とセリフのセンスが光る、最後まで目が離せない作品でした。

特別賞

『水に還る』テヅカ/著

閉鎖された旧校舎で心霊動画を撮る6人組を水の異変が襲い、1人ずつ消え始めて――。

最終審査作品の中で、最もホラー作品として世界観の完成度が高い作品でした。迫りくる水の恐怖を煽る筆致と過去の罪に囚われた少年の狂気に心奪われました。複数の男性キャラクターが登場する点も楽しめる要素でしたが、メインの冬馬と朔夜の絆の背景が描かれるとBL作品としてより説得力が増すかと思います。しかしながら、見事なホラーの伏線と、冬馬の行動の本当の意図が明かされるラストは圧巻でした。

特別賞

『星蝕』ちあき/著

いじめを受ける高校生・月斗は、自殺を試みるが、クラスの不良・朝陽に止められ、なぜか彼と友達になることに。次第に仲が深まり、月斗は居場所を見つけていくが、島では次々と奇妙なことが起こるようになり――。

王道な導入から、畳みかけるような展開の数々にとても楽しんで拝読いたしました。平穏な日常が徐々に恐怖に蝕まれていく変化に、ハラハラと、そしてヒリヒリしながら、どんどんとページをめくってしまいました。ラストのオチが本作のひとつの軸でもあり、作品としては非常に魅力的な部分ではあったのですが、本コンテストテーマとの合致という意味においては、もう少し、”2人の絆”という部分に焦点が当たるとさらに魅力を感じられたかもしれません。しかし、作品としてとても面白かったです。素敵な作品をありがとうございました!

アスミック・エース×ちるちる編集部×スターツ出版文庫×BeLuck文庫にて、共同企画コンテストを開催!青春×ホラー×ブロマンスを掛け合わせた、まったく新しい作品を募集します。


恐怖や不安のなかだからこそ育まれ、より際立ち、揺らがない、絶対的な絆をもつ2人――。

「極限状態のなかだからこそ、尊い関係性が光る物語」をたくさんお待ちしています。


大賞受賞作品は書籍化確約!さらにアスミック・エース賞は映像化検討、ちるちる賞は朗読劇化検討!

募集部門

ボーイズライフ部門

“怖さ“によって際立つ、男の子同士の絆を描いた青春ホラーボーイズライフを募集します。人と人の絆の尊さ、それを際立たせる怖さ――怖くて、でも気になって、そして感動する、そんな物語を楽しみにしています!

ボーイズラブ部門

日常の延長線上にある”違和感”のなかで、2人の絆・関係性がより明確になる物語を募集します。怪異や恐怖をきっかけにお互いの気持ちを自覚し、友情以上の関係へと変化していく――この2人、尊い⋯⋯!となる青春ボーイズラブを募集します。

アスミック・エース コメント

アスミック・エース賞は「映像化すると、さらに感動や迫力が跳ねる作品」を選ぶ賞となります。

以下のような作品を評価いたします。


  • 映像映えする魅力的な物語構成
  • 視覚的に際立つ世界観や舞台設定
  • キャラクターの尊さが画面で立っている作品


色や光、音の演出などが加わることで“怖いのに尊い”をさらに最大化できる物語をお待ちしています。

みなさまにご応募いただいた作品を読めるのを楽しみにしています!

ちるちる編集部 コメント

ちるちる編集部では以下のような作品を評価いたします。


  • BL的な「萌」が輝く物語設定
  • 朗読劇映えする台詞やストーリー


BL好きが読んでドキドキする要素・描写が盛り込まれつつ、「この後どうなるんだろう……!?」と結末が気になるようなお話を期待しています。

みなさんの「好き!」が盛り込まれた作品のご応募、お待ちしております!

コンテストについて、詳しくは「アスミック・エース×スターツ出版 コンテスト座談会」をご覧ください

部門の詳細やホラーBLについて、アスミック・エースとスターツ出版文庫編集部、BeLuck編集部がご紹介します。

「ちるちる編集部×スターツ出版特別座談会」

ホラーBLについて、ちるちる編集部とBeLuck編集部、スターツ出版文庫編集部が座談会を実施しました。

応募要項

大賞(1作)

スターツ出版から書籍化確約+賞金30万円 


部門賞(作品数未定)

スターツ出版から書籍化検討+賞金10万円


アスミック・エース賞(1作)

アスミック・エースにて映像化検討+スターツ出版から書籍化検討+ムビチケギフト3万円分


ちるちる賞(1作)

ちるちるにて朗読劇化検討+スターツ出版から書籍化検討+ギフト券3万円分


特別賞(作品数未定)

スターツ出版から書籍化検討+賞金3万円

スケジュール

  • 2026年2月6日(金) エントリー受付開始
  • 2026年5月15日(金)17:00 エントリー締め切り
  • 2026年7月下旬 結果発表

※スケジュールは変更になる可能性があります。

応募方法

STEP1

エントリーしたい作品の【作品編集】から、【設定】画面のコンテスト応募、怖いけど尊い」青春ホラーBL大賞を選択します。

STEP2

エントリーする作品のあらすじを入力してください。


  • あらすじとは、ストーリーの全容、登場人物の設定や大きな流れを簡潔に明記したもので、この内容を元に審査を進めさせていただきます。
  • このあらすじは、他のユーザーには公開されません。(エントリー締め切り日まで編集できます。)
  • あらすじの文字数(400字程度)は、審査時はカウントいたしません。
  • 【ボーイズラブ部門】に応募する作品は、あらすじの冒頭に登場人物の「攻め」「受け」の設定を入力してください。(例:【攻め】ノベマ一郎×【受け】スターツ太郎)

STEP3

ページ最下部の【設定を保存する】ボタンを押すとエントリー完了です。

作品文字数

「ノベマ!」上で、文字数7万字以上10万字以内に収めてください。

(1ページの最大入力可能文字数は10万字です。)

応募資格

不問(プロ、アマ、年齢等一切問いません)

但し、専属マネジメント契約等を交わしている場合は、担当会社様への事前のご確認をお願いいたします。

対象

小説投稿サイト「ノベマ!」に投稿された作品。

「スターツ出版文庫」のコンセプトに準じた作品であれば、複数エントリーしていただけます。

以下に該当する作品のエントリーは不可となります。

  • 「ノベマ!」の規約に反するもの
  • 過去に書籍化されたもの
  • 書籍化の予定があるもの
  • 本人以外に著作権及び著作隣接権があるもの
  • 現在開催中である他の文学賞に応募しているもの
  • そのほか当編集部が不適切と判断したもの

審査について

審査員

スターツ出版 書籍編集部、アスミック・エース、ちるちる編集部


審査方法

すべての作品を読んだ上で、総合的観点から審査いたします。

注意事項

  • 複数作品のエントリーは可とします。
  • 新作を推奨いたしますが、テーマに沿った作品であれば、既存作品での応募も可能です。
  • 他の公募コンテストに応募中の作品は、選考対象外となります。
  • 電子書籍も含め書籍化されていない、もしくは書籍化の予定がない、また小説、映画、コミック、アニメ、ゲーム等商業用途で二次利用されていない、日本語で書かれたオリジナル作品に限ります。
  • シリーズ作品や続編、サイドストーリーなど、その作品だけでは物語が完結していない場合、原則として審査対象外となります。ただし「第1巻」などとして、その巻だけでもストーリーが完結している場合は審査対象となります。
  • 締め切り後の作品内容編集は、誤字脱字の修正のみ可といたします。番外編等の追加を含む大幅な内容の編集をされた場合、失格となります。なお、完結締め切り後に作品掲載ポリシー違反が発覚した場合も同様に失格となります。
  • 選考対象外になる事実が認められた場合、結果発表後であっても受賞が取り消される場合があります。
  • 文字数不足など当社出版基準に満たない場合は、出版できないことがあります。
  • 出版の際には、当社編集方針により作品を編集させていただくことがあります。

※コンテスト応募作品に当社以外の商業打診があった場合は、選考が進んでいる場合がありますので、受ける前に必ず運営局までご連絡ください。

諸権利

  • 受賞作品の出版権及びその他の利用に関する権利(雑誌掲載、インターネット上への掲載、コミカライズ、音声コンテンツの配信、映像化、翻訳、翻案等の二次利用権及びそれらを第三者へ再許諾する権利)は、スターツ出版株式会社に帰属します。
  • 受賞作品の全部または一部を、スターツ出版株式会社が発行・運営する雑誌、広告宣伝物等の媒体、インターネット、スマートフォン向けサイトに掲載することがあります。

お問い合わせ

投稿やエントリー方法など、本コンテスト関するお問い合わせはtoi@novema.jpまでお願いします。

※選考に関するお問い合わせ・ご質問には応じかねます。

※携帯メールからの問い合わせの際、迷惑メール対策をされている方は受信対象ドメインに@novema.jpを指定してください。

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