BL
完
里澄れい/著

- 作品番号
- 1770164
- 最終更新
- 2026/01/02
- 総文字数
- 79,664
- ページ数
- 11ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 0
「同級生」のはずなのに、俺だけが一歳上。
たった一年の差が、名前より重くて、写真より残って、触れた瞬間に全部が壊れる気がして――だから、笑う場所も話す相手も、ずっと減らしてきた。
五月の席替えで隣になった梶山は、明るいふりをしないのに、いつも自然に人の中心にいる。
「無理すんな」って、近づきすぎない距離で言ってくるくせに、逃げ道だけは消してくるのが腹立つ。
班のこと、記録のこと、鍵のこと。小さな出来事のたびに、俺は“隠してる自分”を守るために薄い返事を選ぶのに、梶山だけがその薄さを見逃さない。
文化祭で、秘密が露見する。
終わるはずだった。終わらせれば、痛くないはずだった。
でも、校庭の端で聞こえた「寒くない?」の一言が、俺の逃げ道を塞いで、心だけをまっすぐにしてしまった。
これは、秘密を抱えたままでも、隣を選び直していく話です。
“同級生”でいたいと願う弱さも、好きになってしまった強さも、どっちも嘘にしない。
一歳上でも、同級生。
その言葉を、二人で本当にしていくまで。
たった一年の差が、名前より重くて、写真より残って、触れた瞬間に全部が壊れる気がして――だから、笑う場所も話す相手も、ずっと減らしてきた。
五月の席替えで隣になった梶山は、明るいふりをしないのに、いつも自然に人の中心にいる。
「無理すんな」って、近づきすぎない距離で言ってくるくせに、逃げ道だけは消してくるのが腹立つ。
班のこと、記録のこと、鍵のこと。小さな出来事のたびに、俺は“隠してる自分”を守るために薄い返事を選ぶのに、梶山だけがその薄さを見逃さない。
文化祭で、秘密が露見する。
終わるはずだった。終わらせれば、痛くないはずだった。
でも、校庭の端で聞こえた「寒くない?」の一言が、俺の逃げ道を塞いで、心だけをまっすぐにしてしまった。
これは、秘密を抱えたままでも、隣を選び直していく話です。
“同級生”でいたいと願う弱さも、好きになってしまった強さも、どっちも嘘にしない。
一歳上でも、同級生。
その言葉を、二人で本当にしていくまで。
- あらすじ
- 同級生のはずなのに、祝嶺は“たった一年”だけ年上の秘密を抱えている。ばれた瞬間、隣も日常も壊れるのが怖くて、笑う場所も言葉も減らしてきた。五月の席替えで隣になった梶山だけが、その薄さを見逃さない。文化祭で秘密が露見し、校庭の端で二人は“同級生”を選び直す。
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