散りゆく君へ、僕は最後の恋をする
青春・恋愛
完
58
- 作品番号
- 1721489
- 最終更新
- 2024/04/27
- 総文字数
- 82,819
- ページ数
- 8ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 58
- ランクイン履歴
-
総合50位(2024/05/14)
青春・恋愛14位(2024/05/11)
- ランクイン履歴
-
総合50位(2024/05/14)
青春・恋愛14位(2024/05/11)
それは誰にも予想できなくて、きっと神様すら味方をしてくれません。
それならと繋ぎ止めていた気持ちも重ねてきた時間にすら、目を背けられてしまう時もあります。
ただ、それでも大切にしていたい、この人の隣にいたいと感じられる人がいたら、あなたはその人へどんな言葉をかけて、優しさの形を手渡しますか。
この問いへの答えを、読後それぞれに感じ取っていただける作品となれたら嬉しいです。
- あらすじ
- 『誰かを想ったまま秘密を隠し通す結末』と『全ての想いを伝えようと秘密を打ち明けられる結末』貴方はどちらを幸せな結末だと思いますか。
十八年間隣で時間を重ねあったふたりの、記憶と愛の物語。
この作品の感想ノート
作品拝読しました!
幼馴染の二人が、失いそうな命を前にして濃密な時間を過ごす……ストーリーが真新しいわけではないのに、最後まで読むと胸にぐっとくるものがありました。二人の掛け合いを見ていると、その絆の深さがよく分かります。特に、千春の記憶が……(すみませんネタバレになるので伏せます!)となった後、文弥が一生懸命千春に過去の話をして、楽しませてあげていたこと。卒業式をして千春の夢を叶えてあげたことが素敵すぎて、涙が止まりませんでした。
ラストの手紙の二重仕掛けにはいい意味でびっくり! 本当によかったなと思える最後で、読後感も完璧ですね。
千春の病気は治らないし、近い未来でお別れする日がくると分かっていても、お互いの気持ちを曝け出して一緒にいようとする主人公たちがまぶしすぎました。
素敵な感動物語をありがとうございました。
これからも応援しております!!
圧倒的な感動物語でした…!
時間が過ぎるのも忘れて読み進めていたらこんな時間でした。でも寝る前にこの感動を文字に綴らせていただきたいと思います。
まずなんといってもめちゃめちゃ儚いです!切ないです!幼馴染が大病ってだけで涙ものなのに、それにとどまらない。卒業式前のあの言葉は半分予想はしていましたが、実際に読むと違いますね。強烈でした。
そこから先、どうしようもなくなるかと思いきや始まる新しい物語には、本当に感動しました!ラストの病室でのあのシーンも鳥肌ものでした。持って行き方が秀逸で素晴らしかったです。
二人の幼馴染が紡いでいく瑞々しくて儚くてとめどなく鳥肌が立つような時間は、読んでいて切なくもとても心地良い時間でした。描写もさすが夜月さん!とーっても綺麗で精緻で自然と情景が浮かぶようでした。お勉強させていただきたいほどに。
そして読み終えて思うは、表紙コメントの問いですよね。正直に白状します。超難しい…。笑
何をもって「優しさ」とするかもありますが、私はきっと、「ありのままの気持ちを正直な言葉」で伝えます。(具体的な言葉じゃなくてすみません。)たぶん、自分にとっても相手にとってもかなり残酷なほうだと思います。
ただそれでも、着飾った言葉や嘘で包み隠した言葉、なにも言わないという空白の言葉は、きっと果てしない苦悩へ大切な人を誘ってしまう。前を向くには、きっと知らなければいけない。それも伝え聞きなどではなく、本人の口から。
間違いなく、双方が苦しむと思います。後悔をするかもしれません。泣いてしまうかもしれません。けれど、それでも。険しい山を越えてくれる未来を信じて、厳しい優しさというカタチで、私はきっとありのままの言葉でたどたどしく伝えると思います。
以上、深夜テンションも混ざった矢田川いつきの答えでした。完全に自己満足で書かせていただきました。求められていなかったらごめんなさい!
また長々と感想を書いてしまいすみません…!
ただそれでも私は、たどたどしくもすべてを伝えたいので!笑
本当に素敵な物語をありがとうございました!
単著デビューできるよう応援しております!!!
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