
作品番号 1706695
最終更新 2023/09/29
ひとの感情に惑わされ、顔色をうかがい、自分の心を殺す。
そうしてずっと、生きてきた。
世界から消えてしまいたい――。
そう思っていた、わたしたちが、自分の心を探す夏のこと。
表紙はてんぱる様のフリー素材を使用させていただきました。
- あらすじ
- 他人の感情を、自分のもののように感じてしまう女子高生のどかは、
まわりの顔色をうかがって生きていた。
そんな彼女のよりどころは、なぜか感情を読むことができない、たったひとりの男子生徒、湊。
湊への淡い恋心を抱えるのどかだが、湊には恋人がいて……。
他人の感情が読める「わたし」
いじめに耐える「あたし」
感情を読ませない「俺」
消えてしまいたい高校生たちが、自分を探す物語。
この作品のレビュー

悲しい、楽しい、緊張する、辛い、好き。 他人の感情が読める「わたし」のように、一度読み始めたら感情の波に呑まれてしまう、そんな物語です。 切なくて、愛おしくて、苦しくて。 心が揺り動かされること間違いなしです!
この作品の感想ノート
読了しました。すっごく面白かったです!
少しずつ読むつもりでしたが、気づいたら最終章で、深夜でした(笑)
雫のようにぽつりぽつりと落とされる切なさや悲しさ、辛さの感情がじんわりと心に沁みてきました。中盤以降はさらに複雑に絡み合った感情が波のように押し寄せてきて、主人公たちに共感しながら夢中で読み進めてました。わからないんですよねー、ほんと、そう。難しい……。
主人公たちがこの先、幸せな未来を掴めることを、私はお願いしておこうかな。(笑)
素敵な物語をありがとうございました!
感情の表現がすごく丁寧でうまくて、感情の波に私も飲み込まれそうになりました。
主人公の悩みもすごく共感できて、また恋愛の方もどうなるのかはらはらしながら読んでおります……!
まだ読み途中なので、続きを楽しませてもらいます!
素敵なお話をありがとうございます!
レビューが書けない状態だったので、感想ノートにて失礼します。
まるで感情が海になっているよう。
一日いちにちを必死に生きている主人公たちは、辛いことがたくさんあって、溺れているみたい。
そのような雰囲気を感じながら読ませていただきました。
文体のやさしさが、切なさを募らせる。
こういうことを思う人物が、もしかしたら身近にいたのかもしれない。
そんなリアルなドラマをありがとうございました。
最後に起こるであろう癒しに期待しています。