夏夢想の軌跡の先で、きっと君を忘れない。
ヒューマンドラマ
完
110
如月深紅/著
- 作品番号
- 1688197
- 最終更新
- 2024/02/25
- 総文字数
- 101,937
- ページ数
- 24ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 110
- ランクイン履歴
-
ヒューマンドラマ31位(2023/10/05)
- ランクイン履歴
-
ヒューマンドラマ31位(2023/10/05)
『紫苑のこと────好きなの?』
好きになった人は、他の人が好きだった。
『お前のこと抱きたいよ、俺』
好きになった人は、恋をしない人だった。
『好きな人は……たぶんノンケ』
好きになった人は、異性愛者だった。
『僕には恋という感情が欠落しているんだ』
人を、好きになれなかった。
巡りめぐる恋物語。
ひと夏の夢に酔いしれて。
4人でなぞった軌跡をたどって。
どうして、泣くの──?
『あまりに幸せだから、涙が止まらないんだ』
『もし桜都が忘れても────あたしが、覚えてるよ』
たとえこれが夢でも、あたしは一生忘れない────……。
夜に溺れて、暁を泳いで。
これは4人の男女が紡ぐ、切なく淡い恋物語。
※同性愛要素が入ります。
苦手な方は読むことをお勧めしませんが、苦手意識を覆すほどの小説執筆に尽力致します。
- 読む
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この作品の感想ノート
幼馴染み4人の恋愛の矢印が可愛そうなぐらい噛み合ってなく読んでいて少し歯痒かった。最近、「幸せ」がテーマになっている本を読むことが多いが、他の本と明確に違うと感じた点は幸せの判断軸が作者にあるか、読者側にあるかの違いだと感じた。作者の考える幸せが何かがよく伝わってきて良かった。
個人的に、彗の告白するシーンは読んでいて自分が凄く緊張した。
最初から途中まではそれぞれの登場人物が想いを伝えて幸せを感じて元の世界に戻っていくのかな、と思いながら読んでいたが、最後のないちゃんと桜都のシーンで「自分らしく生きる事が本当の幸せ」というメッセージを伝えたかったんじゃないかな?と勝手に思ってる。
それまでのシーンで想いを相手に伝えることがどれだけ難しい事か、を描いていたからこそ、最後のシーンは心に残るシーンになったのだとおもう。
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てるさん
2023/11/04 18:55
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