青春・恋愛
完
汐見 夏衛/著

書籍化原作
- 作品番号
- 1495513
- 最終更新
- 2018/09/03
- 総文字数
- 128,865
- ページ数
- 241ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 1,348
無邪気な君は
いつだって神様を信じてたけど
私は神様なんかいないって思ってた
だって運命はこんなにも残酷で
人生は悲しくてつらいことばかり
でも――
もしも本当に神様がいるのなら
どうか神様、お願いです
もうこれ以上
彼に悲しい思いをさせないで
私の大切な彼を
あなたを信じ続けた彼を
どうか幸せにしてあげて
私のぶんの幸せを
全部あげたってかまわない
だから、どうか、どうか――
いつだって神様を信じてたけど
私は神様なんかいないって思ってた
だって運命はこんなにも残酷で
人生は悲しくてつらいことばかり
でも――
もしも本当に神様がいるのなら
どうか神様、お願いです
もうこれ以上
彼に悲しい思いをさせないで
私の大切な彼を
あなたを信じ続けた彼を
どうか幸せにしてあげて
私のぶんの幸せを
全部あげたってかまわない
だから、どうか、どうか――
- あらすじ
- *
舞台は、小さな海辺の町。
優等生でしっかり者だけど照れ屋で天の邪鬼な凪沙と、おバカで底抜けに明るく凪沙のことが大好きな優海は、幼馴染で恋人同士。
二人は過去のある出来事から、特別な深い絆で結ばれている。
でも、ある夏の朝、一つの決意を胸に目覚めた凪沙は、その日を境に優海に対する態度を一変させる。
そこには悲しい秘密が隠されていた。
《2018年8月スターツ出版文庫》
この作品のレビュー
この作品の感想ノート
※ネタバレ
続編の「明日の世界が君に優しくありますように」から来ました。
ユウさんにこんな過去があったなんて知りませんでした。
てっきり優海視点かなと思いきや凪沙視点で書かれていて、最後の凪沙が死ぬ場面ではとてつもなく泣けてきました。
「私はもうこれ以上、自分の足で立っているのさえ難しかった。
歩くことももできないのに、自転車なんてこげるわけがない。」
からの、
「優海がいないと、どこにも行けない。」
には完全に泣かされましたね。一番印象に残っている場面です。
素敵な物語をありがとうございました。ファンになりました。どうかこれからも頑張ってください。
びぃだまさん
2025/03/13 19:09
私が汐見先生の作品に出会ってからもう6年くらい経つのでしょうか。
出会いはこの作品からです。
私は15年前に婚約者を病気で亡くし、今も一途に思い続けています。
愛する人を亡くした経緯は違っても一生忘れられない気持ちは一緒です。
この気持ちの本当の辛さは経験した人にしかわかりません。
本当の辛さを知ってるからこそ、何度も読み返しても毎回のように大号泣できるんだと思ってます。
この作品本だけは涙と手垢でボロボロです。
汐見先生の作品本は全て何度も読み返してますが、この作品本の読み返し回数を抜ける作品は未だありません。
「あの花が咲く…」も愛しい人を亡くすので、大号泣はしましたが、やはり、何故か私の中ではこの作品には勝てる作品は未だかつてないのです。
S-fanさん
2024/08/27 01:24
もう途中からずっっっっと号泣でした😭夜に読んでいるのでもう目がパンパンで半目状態です笑笑号泣できるような作品を探していたのでこんな素敵な作品に出会えてうれしいです。とても人生への価値観が変わるようなお話で1日1日を大切に過ごそうと思いました。
立花さん
2024/04/22 03:29