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八月になった。
優海は毎日のように部活で登校し、私は毎日家でおばあちゃんと過ごす、いつもと変わらない夏休みが過ぎていく。
来週に控えた龍神様の祭りに向けて、鳥浦のあちこちで提灯作りが始まっていた。
私も毎年の夏と同じように、おばあちゃんと一緒に提灯を作っている。
毎年使っている型に竹ひごを巻いていき、形を作って、そこに糸をかけて固定する。
刷毛で糊をまんべんなく塗って、和紙を丁寧に貼りつけていく。
乾いて固まったら型から外し、提灯の完成。
素人なのでそれほど綺麗にはできないけれど、龍神祭の提灯行列で使ったあとは、まとめて燃やしてしまうので、形になっていればいい。
このままの無地の提灯を持って行列に参加する人もいるけれど、たいていの人は好きな絵や字で飾って使う。
私も毎年、おばあちゃんから頼まれて、絵の具で絵つけをしている。
上手くはないけれど、絵を描くのは嫌いではないので、いつも楽しみにしていた。
八月になった。
優海は毎日のように部活で登校し、私は毎日家でおばあちゃんと過ごす、いつもと変わらない夏休みが過ぎていく。
来週に控えた龍神様の祭りに向けて、鳥浦のあちこちで提灯作りが始まっていた。
私も毎年の夏と同じように、おばあちゃんと一緒に提灯を作っている。
毎年使っている型に竹ひごを巻いていき、形を作って、そこに糸をかけて固定する。
刷毛で糊をまんべんなく塗って、和紙を丁寧に貼りつけていく。
乾いて固まったら型から外し、提灯の完成。
素人なのでそれほど綺麗にはできないけれど、龍神祭の提灯行列で使ったあとは、まとめて燃やしてしまうので、形になっていればいい。
このままの無地の提灯を持って行列に参加する人もいるけれど、たいていの人は好きな絵や字で飾って使う。
私も毎年、おばあちゃんから頼まれて、絵の具で絵つけをしている。
上手くはないけれど、絵を描くのは嫌いではないので、いつも楽しみにしていた。